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【シュタインズゲート ゼロ】椎名かがり |正体と紅莉栖に似てる理由

『シュタインズ・ゲートゼロ』で登場した新キャラ、椎名かがりについての解説・コラム記事になります。

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【シュタインズ・ゲートゼロ】椎名かがりとは?

椎名かがりは2036年の未来から鈴羽と共にタイムマシンで過去にやってきた椎名まゆりの娘。ゲーム中では10歳の姿と22歳の姿が描かれています。

椎名かがり(大人)プロフィール

  • 初出:小説『STEINS;GATE 閉時曲線のエピグラフ』
  • 声優:藩めぐみ
  • 年齢:22歳(推定)
  • 身長:165㎝
  • 体重:53kg
  • 血液型:A型
  • 生年月日:2026年7月7日
  • 星座:かに座
  • 3サイズ:B86 W60 H88
  • 愛称:かがりちゃん、かがりたん
  • ラボメンNo:「010」

シュタインズ・ゲートゼロ公式資料集より引用

【椎名かがり】は見た目は紅莉栖、中身はまゆりで無邪気カワイイ

かがりは顔は紅莉栖そっくりで岡部も動揺するほど似ているのですが、性格はまゆりに育てられた幼女養女だから母の影響が色濃く年齢不相応で子供のような無邪気さを持った性格の持ち主です。

 

大人かがりは無邪気カワイイ!かがりたんの一番の魅力はナイスバディかつ、ラボ最年長22歳なのに屈託のない素直な性格をしているという落差でしょう。

成人した大人が

「ダメ、バッテンなのだ」

って何ですか!かわいいなおい!!!!

 

大人っぽい外見のかがりが「ママ~」といって年下のまゆりにデレデレしたり、鈴羽に向かって「鈴羽お姉ちゃん」と呼んだりするのはやっぱりギャップ萌えを感じますね。

 

かがりは「亡失流転のソリチュード」というシナリオで登場したての頃は年相応の物腰で影のある雰囲気の女性なのですが、

 

その次のお正月のエピソードである「軌道秩序のエクリプス」で徐々に明るさを取り戻していきます。

 

更に世界線が変わった「二律背反のデュアル」で上記のようなまゆりママに甘える子供っぽい大人かがりが描かれていました。

 

以下重大なネタバレ記事となります。ネタバレが嫌な方はご注意ください。

椎名かがりの顔が紅莉栖に似てる理由は?

かがりの顔が紅莉栖に似てて性格がまゆりに似てるのはかがりたんが紅莉栖とまゆりの間に生まれた子供だからですよ(ちがう)

 

冗談はさておき…..かがりが紅莉栖に顔が似てるのは、「話を面白くするための舞台装置として使えるから」という理由です。

 

きっかけは、たまたま小説版かがりのイラストが紅莉栖に似ていたという偶然。制作側は意図してなかったけど小説『STEINS;GATE 3部作』の10歳のかがりのイラストを発表した際に

 

「紅莉栖の幼い頃に似ている」という読者からの声があった。制作側はこの反響を受けて、かがりが紅莉栖に似ていることをストーリーに取り入れたら面白くなるんじゃないか?と考えたそうです。

 

顔が紅莉栖と瓜二つであるため二律背反のデュアルで岡部の心を揺さぶる役目を持たせたり、紅莉栖の記憶に自己を侵食されるかがりが紅莉栖にダブって見える演出などに一役買っています。

 

ですから実は紅莉栖と血縁だとか死んだはずの紅莉栖の魂が乗り移ったとか、そういった物語中での理由は特に設定されてないんですよね。

 

ちなみに魂というと記憶と人格を持った電磁気で…..というのは同じメーカーで出しているゲーム・オカルティックナインの話なのでシュタゲとは無関係です(笑)

 

※この記事はシュタインズ・ゲートゼロ公式資料集に書かれたインタビューを参考にしています。

超ネタバレ【椎名かがり】の正体

椎名かがりはアマデウス紅莉栖ルートとまゆりルートではそれぞれ全くの別人と言える2つの姿で描かれています。

 

2つのルートともに基本の設定は同じ。かがりは第三次世界大戦が起きた未来の戦争孤児であり児童養護施設においてPTSDの治療という名目で施されたストラトフォーの人体実験によって“施術”(洗脳措置)を施された少女。

 

その後まゆりの養女となり未だ戦火の絶えない世界の中でも幸せに過ごすが、ある日まゆりやダルが属する反体制組織「ワルキューレ」が敵兵の襲撃を受けてしまう。

 

まゆりはかがりを安全な場所に逃がすため鈴羽に娘を託し2人はタイムマシンで過去へ飛ぶことになる。2人がたどり着いた1998年でかがりはその脳裏にある「神様の声」(レスキネン教授の洗脳メッセージ)によって凶暴化。

 

シュタインズゲートに到達されると、まゆりママと出会った世界がなかったことになるのでかがりは鈴羽と衝突し失踪してしまう。

 

ここまでは共通ですが以降はルートによって作中でのポジションが激変します。

アマデウス紅莉栖ルートのかがり

■かがり火というより争いの火種になってしまう皮肉

 

アマデウス紅莉栖ルートのかがりは1998年の失踪後にストラトフォーに軟禁された後「紅莉栖の記憶の移植」というマッドな実験を施されることになる。なんで紅莉栖の記憶をぶち込まれたかというと、

 

死亡した紅莉栖はタイムマシン理論を作った頭脳があったからです。裏社会でうごめく機関の人たちはタイムマシン欲しさに紅莉栖の記憶データを入れるのに適合するかがりが被検体として目をつけられたのでした。

 

上記の項で書いた無邪気な大人かがりはこちらのルートに登場します。現代の技術では完全な記憶の上書きは難しく初登場してしばらくは紅莉栖とかがり本人の記憶が混在した状態だった。

 

しかし岡部たちと出会ってから徐々に紅莉栖の記憶が色濃くなり自らの記憶(存在)の消失の危機に苦しむことになります。

 

また、軌道秩序のエクリプスというシナリオでかがりに埋め込まれたタイムマシン理論を狙った不気味な仮面を着けた男たちによってラボが襲撃されたり

 

続きのチャプターである二律背反のデュアルでは、かがりに紅莉栖の記憶を移植した怪しい外国人達がこれまたラボに大挙して岡部たちは何度もピンチに陥ります。β世界線はとってもデンジャラス……。

 

“かがり”という名は戦災孤児だった彼女を引き取った未来のまゆりが、「戦争のせいで悲惨な世界でも、かがり火のように人々を照らす存在になって欲しい」という願いを込めて着けた名前ですが

 

皮肉な事にかがり火ではなく争いの火種になってしまってるのが悲しい所です。かがり自身に非はないし元凶は未来のレスキネン教授なんですけどね。

まゆりルートのかがり

■かがり火どころか地獄の業火と化す

 

一方でまゆりルートで登場するかがりは鈴羽の母、由季の偽物であり洗脳された最強無比のバーサーカー。

 

レスキネンの洗脳「神様の声」の効果に強く影響されたかがりは由季に整形してダルや岡部たちに近づき岡部たちがシュタインズ・ゲートに辿り着く事を阻止するためスパイ活動に従事する。

 

ゲームでは声まで由季本人(田村ゆかりさん)なので物語中でネタばらしがあるまで気が付きませんでした。顔は整形で変えられるけど声はどうやって似せてるんだよ!という突っ込みは野暮でしょうか。

 

整形してまで由季に成りすましスパイ活動する異常な行動力もさることながら兵士としても最凶で重火器の扱いや格闘術はバイト戦士・鈴羽に匹敵するか鈴羽より上。

 

さらに「まゆりEND無限遠点のアルタイル」ではレスキネンが属するストラトフォーの特殊部隊を同時に相手しても全くひるまず、余裕で殺戮するバケモノっぷり。

 

ストラトフォーの一人がラジ館のタイムマシンを奪うためにまゆりを人質に取って傷つけたのがいけませんでした。

かがり「ママに何をしたああああああああ!!!!」

ブチギレたかがりヤバすぎでした。

 

そんなかがり(偽由季)の行動を根幹で支えているのは、ママ(まゆり)と一緒に過ごした未来を守りたいという強い想い。

 

岡部たちがシュタインズ・ゲートにたどり着いたら第三次世界大戦が起きた未来は“なかったことになり”、戦災孤児であったかがりは孤児になることもなく、児童擁護施設の職員だったまゆりに引き取られることもなくなるというわけです。

 

かがりにとってはまゆりとの絆は唯一無二の宝物でありアイデンティティーなのでこれを絶対死守したいと思うのはとても納得が行く理由です。

 

このかがりの純粋な気持ちが未来のレスキネンの目的には都合が良く上手く利用されてしまったんですねぇ。

【ネタバレ】星の奏でる歌

かがり専用のエンディング曲が「星の奏でる歌」です。音楽的にはピアノソロのイントロが印象的な優しい応援歌です。

 

この曲はかがりとまゆりの関係を語る上で重要な曲で「かがりEND 相互再起のマザーグース」のシナリオと相まって涙腺を殺しにくるとてもエモいナンバーです。

 

▼かがりルートではまゆりがこの歌を歌うシーンも。

歌詞からはかがりとまゆりのみならず、まゆりの岡部に対する健気な想いを汲み取ることができます。僕としては「星の奏でる歌」はかがりソングというかまゆりソングで、

 

前作シュタゲのChapter6で祖母の死で心を閉ざしたまゆりのために必死に厨二病を演じて彼女を救った岡部のエピソードが好きな人には刺さる歌です。作詞の佐々木恵梨さんいい歌詞書くなあ。

▼CDでリリースされている「星の奏でる歌」はサントラか「The Sound of STEINS;GATE 魂(コンプリート)」のみに収録されています。サントラはOPED4曲がフルで入ってるのでシュタゲゼロの曲はこれ一枚でコンプできます。

椎名かがりはラボメンとしてパンチ不足だと思う

かがりに関して思うのはキャラクターとしてのパンチが弱いの一言です。

 

かがりは「タイムマシンを悪用しようとする敵に人体実験で記憶を弄くられる悲劇のキャラ」であり「洗脳されシュタインズ・ゲート到達を阻止しようとするキャラ」といったシナリオを動かす都合のためにいる感が強いです。

 

声優の藩めぐみさんの叫びの演技がものすごくて悲壮感はめちゃくちゃ出てます。

 

ただ肝心だと思うキャラクターとしての魅力が弱いんですよね。アマデウス紅莉栖ルートのかがりは、無邪気で可愛らしいですがゲームキャラとしては普通であり埋もれてしまう個性だなと。

 

シュタゲのキャラでラボメンを張るからにはもっと残念なポイントやクセになるような痛々しさを押し出した濃いキャラにしてほしかったなぁ…と思います。

 

ハードなシナリオに引っ張られすぎて、かがりは真面目かっ!って感じなんですよね。シリアスすぎて遊びがない。もっとおふざけ要素があってもいいよ。

 

シュタゲのラボメンといえば

 

  • 大学生にもなって“機関”に追われてるという妄想設定で格好つけて一人電話するイタ~い男
  • 自作のジューシー唐揚げの歌を歌ったりアニメキャラのコスプレを作る痛趣味を持つ女子高生
  • ネットスラングをリアル会話で得意げに使い、めんどくさいツンデレでスイーツ(笑)な恋愛脳の持ち主
  • 見るからにキモオタでエロゲ大好き。恥ずかしげもなく下ネタを女子に向かって連呼する自称スーパーハッカー()

 

上記のように最初は「うわぁ……」と引くくらいのアクが欲しいですね。

 

その点、新キャラの真帆は既存ラボメンに負けないクセのある仕上がりとなっているのでかがりももう少しなんとかならなかったのかな?と思う次第です。

 

アニメでの良改変に期待してます!

アニメ版は難しいキャラ・かがりの落とし所も良かった

シュタインズゲートゼロのアニメを最終回まで見ました。かがりは扱いの難しいキャラでしたが原作よりずっと上手いこと見せ場を作ってました。特に最終回の役回りは格好いいです。

 

ストーリーを引っ掻き回す障害だった彼女ですが最後の最後で岡部を信用した瞬間が良かったです。

 

かがりのターニングポイントを描いた23話が収録される最終巻はTV未放送の24話も付属します。ゼロのアニメは21話・22話・23話が神回ラッシュだったのでこの最終巻はお得感がありますね。

 

TVアニメではゲームにあったかがりのラボメン認定のシーンがないので特典の新作24話ではかがりのラボメン入りの話をやるかもしれません。

 

ゲームでは「かがりたん」とか「かがりちゃん」としかふつうの呼び方しかされない彼女。

 

せっかくなのでラボメン入りを記念して鳳凰院凶真に変なニックネームをつけてもらいたいところ(笑)

コメント

  1. DFGNEXT より:

    パンチ力が弱いというのは同意ですね。個人的に魅力的なキャラクターだとは思いますが、そこは生まれながらにして舞台装置っていう面も多い気もしますので。

    相互再帰のマザーグーズのかがりはかがりとして濃いとは思いますが、やっぱり彼女、ラボメン達の真面目な部分を受け継いだようないい子なので、ラボメンとしての濃さとはまた違うと……。多分平和な世界だとしても鈴羽ほど濃いキャラにはならないというか、そういう普通さがある気もします。

    そういえばゼロ発表前の小説版オンリーだったころの二次創作では牧瀬紅莉栖が提供した卵子から生まれたとかの設定採用している作品も多かった気がします。やはり公式の思惑とは別として似てるって思った人が相当いたんでしょうね。

    • モリミヤ より:

      そうそう。大人かがりってその生い立ちの特殊性はともかく
      性格としては普通に良い子なんですよね。真面目か!っていう。
      それが駄目ってわけじゃないんですけどね。

      ラボメンは中二病だったり「トゥットゥルー」っておかしな挨拶をしたり、芸人魂をもったメイドだったり変人の集まりっていう認識なので、え?かがりラボメンなの?って思った次第です。

  2. ノスターライト より:

    ラボメンになった経緯がゼロだけだと唐突にしか見えない(他作品なら妥当だし、ゼロでもトゥルーだけなんで唐突というのも変ですが)由季さんの方がラボメン向きな感じというのはありますねw

    • モリミヤ より:

      かがりがラボメンになった経緯は「おいオカリン、復活した高いテンションのノリに引きづられてラボメン認定したろ?」と思わなくもないですね(笑)

  3. 七紙 より:

    >顔は整形で変えられるけど声はどうやって似せてるんだよ!

    ゼロ未プレイですがβ外伝小説でアマデウスを応用した通訳装置みたいなのをレスキネン教授が使っていて、予めサンプリングしてあればその人の声でしゃべる事が出来るとか言っていたのでそれを使ったんじゃないでしょうか
    どうやって由季さんの声をサンプリングしたのかとかが説明付くかは分かりませんが

    • モリミヤ より:

      本人の声でしゃべる通訳装置はゲームでもあったのを思い出しました。
      それを使ったと考えるのが一番妥当な推測だと思います。
      おっしゃる通りで由季さんの声をどうやってサンプリングしたかは不明ですが
      1998年に鈴羽の前から去ったかがりとレスキネンのやり取りが詳しく描かれる機会があればその謎も明かされるかもしれないですね。