画像引用元:https://twitter.com/Trace_Kasouken/media?lang=ja
こんにちはモリミヤです!こちらは月9ドラマ「トレース科捜研の男」の原作漫画「トレース 科捜研法医研究員の追想」1巻に収録された1話と2話のネタバレあらすじ解説と感想を書いた記事です!
作品全体のネタバレと練馬区一家殺人事件の真犯人の予想についてはこちらに書いています!
第1話~第2話のネタバレあらすじ
第1話「真実の欠片」
・よくわかる科捜研のシゴト
・主人公・真野礼二の過去と信念
・ヒロイン沢口ノンナの紹介
真野礼二は小学生時代の23年前に起きた事件で両親と姉・兄すべてを失った。大好きなアニメ、スコルピオン・マンを見るために帰宅した少年礼二が見たものはリビングに血まみれで転がる家族の姿でした。
家族の葬式の席で礼二は泣きながら誓う。
「キモチワルイ」
「こんなの全部デタラメだ」
「悪を裁いてやる」
23年後の東京。
警視庁の刑事部に属する「科学捜査研究所」で2年目の新人、業務中の沢口ノンナは、科捜研の仕事の理想とギャップにジレンマを感じていました。
「派手でかっこよくて正義のヒーローみたいだと思っていた」
「思ってたのと違んですが……」
という言葉を先輩の水田まり子にボヤく沢口。
沢口が属する科捜研法医科の主な仕事はDNA型鑑定。
- 事件現場の遺留物のDNA型
- 被疑者のDNA型
これらをデータベースに登録することで犯人の特定や過去の余罪確認ができる。警視庁から年間数万件の鑑定依頼があり、たった30名程度で鑑定業務をこなす激務です。
科捜研法医科の課長の海塚から沢口に警視庁からの鑑定依頼の遺留物が配られた。沢口が渡されたのは杉並区の強盗殺人の遺留物3点。
「思ってたのと違う」と感じながら日々の業務に忙殺されていた折に、沢口が出会ったのが警察庁(サッチョウ)の出向から帰ってきた科捜研のエース「真野礼二」
沢口は出会い頭、真野の白衣の胸ポケットに入っていたスコルピオンマンの人形に目を奪われていると、いきなり真野に手首を掴まれて動揺する。
「キモチワルイネ」
沢口の腕時計の時間がわずかにズレているのが気になった真野。
沢口は「なんなのあの人……」と真野の変人っぷりに驚くが、海塚課長の提案で真野とコンビを組まされ、杉並区の強盗殺人は真野と沢口で担当することに。
ルミノール検査という方法で被疑者の着衣と被害者のスニーカーから被害者の血液を探すことに。
ルミノール検査は肉眼で確認できない微量の血液を調べるための検査法で暗室で遺留物に薬品を吹きかけると血液が触媒になり青白く発光します。
着衣の前と後ろ、スニーカーからはルミノール反応なし。
沢口が検査を打ち切ろうとするが、真野は諦めずポケットの中にルミノールを吹きかけるが反応なし。
沢口は「今度こそ検査終了ですね」とつぶやくが真野は
「考えうるすべてを追求するんだ」
という信念を語り、上着の内側もチェックする。すると上着の内側からルミノール反応の光りが検出されます!
被害者のDNA型と着衣に付着したDNA型が一致。真野の真実をの欠片を見つけたいという執念によって事件解決の証拠が見つかった。
真野の胸ポケットに入れているスコルピオンマンの人形が気になった沢口は先輩の水田に聞いてみると、「戒め」だと本人が語っていたという。
数日後、夜遅くに一人で仕事をしていた真野に沢口は告げる。
「正義のヒーロースコルピオンマンみたいになりたくて、警察庁に入ったんです」
「ルミノール検査をしている時 真野主任は……正義のヒーローでした」
と真っ直ぐ言い放った。すぐさま顔が赤くなった沢口は「お先に失礼します」と逃げるように帰宅。
だが「正義のヒーロー」と言われた真野は、一人狂気にも似た高笑いをする。直後23年前の惨劇を思い出した真野はスコルピオンマンの人形を思い切り壁に投げつける。
「正義のヒーローなんていない。裁きを下すのは僕だ」
第2話「居心地のいい言葉」
・“科捜研の女”の合コン
・23年前に練馬一家殺人事件
・真野礼二は被害者のため、自分の感情を殺し事実を追求する
・人情肌の刑事虎丸と真野礼二の接点
2話は「科捜研の女」×「新宿署地域課」の合コンからスタート。科捜研からは沢口、水田が参加。新宿署からは刑事の虎丸が参加しています。真野はいません。
新宿署の順部長「虎丸」は
「どーだい沢口!お前らのために、いい男揃えってやったぜ!」
と語る。新宿署の男性一人が、沢口に「23年前の練馬一家殺人事件を知ってます?」と話題を振る。
練馬一家殺人事件は「虎丸」が現場にいた事件です。男性が事件を語ろうとすると虎丸がジョッキを叩きつけ、
「さっさとメアド交換しろィ!」
「あ今はラインなんちゃらか?」
と話題を強引に変える。
合コンはイマイチだったようで二次会はナシ。「科捜研の女三人」はカフェ反省会。
「ノンナちゃんあの人は?どうなの?」
と真野の話題を振られ、顔を赤くする沢口。
後日の科捜研の昼休み。虎丸が鑑定嘱託(かんていしょくたく)にやって来る。虎丸が持ってきたのは強姦事件の資料で、「中絶されて死んだ胎児」。
胎児のDNA型と被疑者と被害者のDNA型を鑑定すれば強姦事件の立証が可能になる。真野は「死亡した胎児」をシャーレに空けて淡々とDNAを採取に当たるが、ショックを隠せない沢口は仕事を抜け出し給湯室へ。
追いかけてきた真野に泣きながら吐露する沢口
沢口「無理やりお腹から引っ張り出されて」
沢口「おまけでハサミで切っちゃうなんて……モノみたいに……」
沢口「かわいそうで見ていられません」
そんな沢口に対して真野は
真野「あの子は被害者だ」
真野「研究員なら、かわいそうなんて表面だけ取り繕った居心地の良い言葉で覆い隠すな」
と沢口を叱咤する。
真野の言葉を受け「かわいそうだと思うだけなら誰でもできる」と考え、自らの頬を叩いた沢口は仕事に戻る。
真野と一緒に胎児のかかとをわずかに切り、細胞を採取する。DNA型検査の結果、胎児は被疑者と被害者の子供と矛盾しないことが判明した。
鑑定を終え、胎児を受け取りに来た虎丸は胎児の傷を最小限にしたことを沢口に感謝する。
虎丸「天国行くのに体がどっか欠けてちゃ、坊やが悲しむだろうからよ」
科捜研から変える虎丸がたまたま真野とすれ違った直後、23年前の練馬一家殺人事件の記憶を突然思い出す。虎丸は少年真野と出会い、凄惨な現場を見ていた。
急に20年以上前の事件を思い出したことに動揺する虎丸。
一方で、真野は虎丸が23年前に現場に最初に来た警察官であると把握しており、なぜか虎丸を警戒していた。
真野「今はまだ……誰にも邪魔させるわけにはいかない」
真野「正義のために」
1巻(1話、2話)ネタバレ感想
いや~おもしろ濃い!1話と2話だけでけでかなり内容が濃密です。
1話「真実の欠片」は、科捜研の仕事はDNA鑑定をして、被害者のために事件の真相究明をすることだよ!っていう非常にわかりやすい説明がされていました。
ざっくり言うと、科捜研=DNA鑑定屋さんなんですね。
1話では感情的で一般人の目線に近い、明るく可愛い新人ヒロイン沢口ノンナの真っ直ぐさが好印象なのと、変人のイケメン真野礼二が単なる変なイケメンではなく、
被害者のために「真実の欠片」を探すという信念を持っており、自分の感情で動かず常に冷静に、辛抱強く鑑定で客観的事実を追い求める姿勢が非常にストイックでカッコいいです。
虎丸の性格は沢口ノンナに近く人情肌のイイ兄貴分でした。
そして事件の内容が2話からいきなり重い!
強姦事件のいたましさに涙するノンナに僕も泣きます。
そして「ただかわいそうとか思ってないで、亡くなった赤ん坊のために行動しろ!」言う真野がカッコ良いです。
そして
「天国行くのに体がどっか欠けてちゃ、坊やが悲しむだろうからよ」
という虎丸のセリフに更に涙腺崩壊です。虎丸さんめっちゃいい人じゃないですか。
漫画によると科捜研への死亡した胎児の鑑定はしばしばあるそうですが、これは月9ドラマで映像化できるんでしょうか?強姦事件で死産児の鑑定っていたましくて映像化がはばかられる気がしますね。
そして最も気になるのは真野が家族を殺された23年前の練馬一家殺人事件。
- 正義のヒーローと言われ、狂気にも似た高笑いをした真野が抱える心の闇
- 虎丸がなぜ真野の邪魔をする存在になるのか?
この辺が非常に気になる所です!
コメント