どうもモリミヤです。この記事は劇場版SAO オーディナル・スケールを見た感想を書いています。ちなみにソードアートオンラインのシリーズは見たことがありません。以前、友人がSAO映画最高だった……!と絶賛していたので、いつか見ようと思っていたため、今回視聴して記事を書かせていただきました。
この記事の目次
あらすじ
ストーリーはSAO本編の後日ですね。SAO未視聴でも冒頭の説明でわかります。ソードアートオンラインという、仮想現実空間に入って遊ぶVRゲームはログアウト不可で負けると現実でも死ぬデスゲームだった。
そんな絶望的状況で主人公「黒の剣士キリトが」英雄的行動をして多くのプレイヤーを開放したというのが前作のあらすじ
SAO事件の後、SAOのようなフルダイブのVRではなくAR。オーグマーという拡張現実ヘッドセットを付けて遊べるゲーム、オーディナル・スケールを通して起こった新たな事件を描いています。
ネタバレ感想
感想記事は褒める7、批判3くらいでいつも書いてるのですが、映画SAOは批判多めです。ご了承下さい。無理やり褒めるのって好きじゃないし不誠実だと思ってるので。
ラストバトルのアクションは派手で格好いい!ですがちょーっと……ツッコミどころが多いストーリーでした。
冒頭20分のARデバイスの近未来感が面白いのと、ラスト30分のラスボス戦は盛り上がる!けどその間が結構退屈な映画だと思いました。
ARデバイスやARゲームは本当にありえそうで興味深い!
序盤20分くらいは面白いんですよ。拡張現実端末のオーグメントがもたらす便利な生活は、現実に今後起こりえそうですし。
現実世界をAR端末でゲーム化するのはポケモンGOを思い出しました。ARゲームで勝つとポイントや割引券がもらえるのもリアルですね。あ~これ今後起こりそうだな~って。
僕が知らないだけでもう実はあるんですかね?ポケモンGO的なゲームのイベントで勝つとクーポンなどがもらえるようなサービスって。
ARゲームに参加させて記憶を奪う理由がよくわからない
オーディナル・スケール(オーグマー)に仕組まれた陰謀ってもっと壮大な陰謀論的なモノを予想していたのですが……。オーグマーで生活は便利になるけど実はAIに国民の行動全てが監視されて人間選別がされるとか……ところが、そんな話では全くありませんでした。
オーディナル・スケールの目的は重村教授の娘のためという超個人的な理由でした。
天才科学者が失った娘を生き返らせるために悪行に手を染める。父親の行き過ぎた行為に娘が「お父さん!もうやめて!」と訴える。よくあるシナリオです。テンプレですけど、死んだ娘のために悪に染まる父親設定は好きなので、重村教授とユナの下りは良かったです。
SAO生き残り組のSAOの記憶を奪って死んだ娘の復活のために、娘の情報の断片のデータをかき集めるというアイデアは悪くないです。
記憶のスキャンで元の記憶が失われるのは、なんで?と思いましたが。スキャンしただけで元データは消えなくない?っていう。
っていうか、わざわざARゲームに参加させた上でボスに殺させて記憶を奪う必要なくない?死んだ娘を人工知能として再現したいからって協力を仰げばいいんじゃないですかね。まともに考えて記憶スキャンするだけなら記憶は消えないでしょうし。
それでも、ヒロインが記憶を失うという展開は嫌いじゃないけど……
記憶が消える理由はよくわからない。まあそれは置いといて、「アスナとの大切な思い出」を奪われるという悲しみ誘う展開は良いです。記憶は人生そのものですから、大事な記憶を失うというのは死ぬと同じくらい辛いことです。
アスナの記憶が物語が進むにつれて徐々に失われており、SAOだけでなくそれ以外の記憶も消えそうな危機をほのめかしていたました。
しかし、なぜかライブ会場では平気な顔をしていて普通にSAOラスボス戦で活躍したのはナゾです。
キリト「大丈夫なのか?」
アスナ「うん!」
アスナ「私も戦う!戦えるよキリト君!」
えっ何で?SAOの記憶を失ったのに戦えるの?
アスナが最終決戦に参戦するのはアツイです!ただ、一応でもいいから理由を説明して欲しいですね。
ライバルのエイジが魅力的じゃない
テンプレとはいえ教授の行動理由には共感できたけどライバルのエイジは非常に残念。SAOでビビって戦えなかったからSAO生き残り組のSAOの記憶を全部なくしてSAO=エイジにとって黒歴史をなかったことにしたいというものなんでしょうね。
うーんザ小物。行動理由がこういう自分自分自分!っていうスケールの小さいものだと魅力を感じないです。これじゃあ、主人公のライバルには全然相応しくないですよ。
ショボい敵を対峙させることで相対的にキリトをアゲたかった?
エイジのオーディナル・スケールでランク2位も実力じゃなくて開発者から提供されたチートツールのおかげですし。
中盤から突然強くなるキリト
VRでは最強だったキリト。しかしARは現実に体を動かすので全く勝手が違います。
序盤は運動不足でARのゲームではあまり活躍できなかったのに、中盤以降に理由もなくARで強くなるのはちょっと違和感がありますね。
アスナの記憶がどんどん消えていくから必死になったのはわかりますが、気持ちだけで「うおおおお!」って強くなりだすと、ちょっとついていけなくなります。
ライブ会場で実はフルダイブ可能だったのオーグマーでSAOのラスボス予定だった敵と戦うところでキリトが無双するのはいいんですよ。元々最強なんだから。
ちなみに何でSAOラスボスを倒さないと問題が解決しないか映画を1度見ただけではよくわかりませんでしたが。オールスターVS邪悪な女神っぽいヤツとの戦闘は一番の見せ場ですしアクションシーンは良かったですよ!
ユナ(神田沙也加さん)が歌う挿入歌がハイクオリティでエモい!
バーチャル歌姫のユナ役の神田沙也加さんが歌う挿入歌の数々がかなり上手くてアガる曲が多かったですね!神田沙也加さんは本職の歌手ですし、アナと雪の女王のアナ役を務め、アナ雪での歌も絶賛されています。
アナ雪の続編、アナと雪の女王/家族の思い出のレビューもこちらに書いています。
僕としては主題歌(エンディング)のLISAの「Catch the Moment」より好きでした。
Ubiquitous dB
序盤でユナがARのプロモーションで歌っている曲です。シリカがショッピングモールの路上で強制的に歌わされ羞恥プレイになった曲ですね笑
Ubiquitous dB
ユナ(神田沙也加)
longing
オーディナル・スケールでアインクラッドのボスとの戦闘で現れたユナが歌った曲。この歌で参加者全員がバフ(ステータスアップ)を貰えるという曲。哀しげですが疾走感のあるナンバー。
longing
ユナ(神田沙也加)
delete
ゲームのバッドエンドで流れそうな絶望感あふれるナンバー。劇中では強敵との戦闘で流れました。
delete
ユナ(神田沙也加)
Break Beat Bark!
映画終盤のユナのライブで披露される曲。ハイテンポでクールなガールズロックですね。SAOでキリトが俺tueeeeするシーンをイメージさせるようなアツイナンバーです。
Break Beat Bark!
ユナ(神田沙也加)
smile for you
映画のラストで白くなった綺麗なユナ(?)がステージで歌う曲。神田沙也加さんの曲の幅が広い。アップテンポなガールズロックに怖い系の曲、しっとりしたバラードまで何でも上手い。
smile for you
ユナ(神田沙也加)
まとめ
- ARデバイスの未来感と本当に有り得そうなリアリティは興味深かったです
- ちょっとお話にツッコミどころが多いです。
- 映画はSAO1期2期を見なくても大丈夫と聞いていました。確かに見ていなくても知識的に問題なかったのですが、やっぱり1期2期を見ていたほうが積み重ねがあって楽しめたかな?と思いました。
- 序盤20分と終盤30分は見られるけど間が退屈でした。映画の新作ストーリーで面白くするのは中々難儀なのかなあ?と感じました。
- ユナ(神田沙也加さん)の挿入歌はハイクオリティでエモい!
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