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あすニャンの活躍と「アヴェリーヌ・ノート」の謎『オカルティックナイン』3巻 感想

『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』 3巻を読んだ感想です。

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ネタバレなし感想

・表紙から察することができる通り3巻はあすなの活躍がメインです。

・あすなは小柄で虚弱そうな美少女だけど硬派でストイックという印象でした。また今回色々と不幸設定を持っていることが判明。

・地味に新キャラ・オリファー捜査官が登場。あすなちゃんに断れない取引を持ちかけるオリファー許さねえ…()

 

・アニメを全部視聴した僕としては思ったより話が進まなかったな、という印象。アニメ6話を超える衝撃展開を期待していたのですが。まあ、後日出るゲームとの兼ね合いもあるからあまり先にシナリオ進められなかったのかな?と思いました。

 

この記事はオカルティック・ナイン前半の最大のネタバレが含まれているので、小説を2巻まで読んでない方、またはオカルティック・ナインのアニメを6話まで見ていない人は注意してください。

オカルティック・ナインってどんな作品?という方はこちらをどうぞ!

http://shutalog-com.check-xserver.jp/2017/08/09/post-10942/

▲画像はAmazonリンクです。

3巻の内容

あらすじ

自宅に引きこもって橋上教授が残したCODE(256人の犠牲者リスト)を解読していた我聞悠太は『ガモンユウタ』の名前を発見する。

 

同時にTVニュースでアナウンスされる256事件の犠牲者名、“ガモンユウタ”。ダブル死亡宣告に動揺しながら我聞は「自分と同じ名前の人が死んだwww」と解釈しようとしていたが、サライ、桐子の名前も報道され…彼らは自らの死を認めざるを得ない状況に追い込まれてゆく。

 

一夜にして256人が集団“自殺”するという常軌を逸した事態に元FBIの女子高生あすなが招集。あすなのサイコメトリーによって事件の謎を解くヒント。「FM-KCZ」「昏い水の底」「八福神の会」というキーワードが浮上する。

3巻のかんたんシナリオまとめ

小説オカルティック・ナイン3巻は、おおよそアニメの6話中盤(Bパート)から8話のラストまでのシナリオが収録されてます。

 

①我聞たちが死んでいる可能性が発覚。

②サイコメトラーあすな登場。あすなは台盛寺で幽霊の我聞と出会う。

③森塚の残したヒントを元に吉祥寺のラジオ局「FM-KCZ」を訪れたあすなは我聞と再開。教授殺害事件、256事件の捜査協力を乞う。

 

こんな感じ。なので大筋はアニメを見た人にとっては既知の内容です。新作小説としては少々物足りない…と思う方も多いでしょう。ただ新規で+αのエピソードは少しありますよ。

「日本人なのに現役女子高生FBI(美少女)」あすニャン

occultic9より引用

あすな「次、あすニャンと呼んだら君の着ているそのダッフルコートの留め具を上から順に引きちぎります」

 

我聞「こっ、こわっ!やっぱり体育会系じゃないか!」

286ページ

あすニャン思ったより脳筋ストイックなキャラでした。

■鬼崎あすな(あすニャン)の設定

・成明高校三年(我聞の先輩)

・元FBI・女子高生サイコメトラー捜査官(美少女)

・肥大型心筋症(心臓移植しない限り余命2年程度)

・母親が重度の認知症。

・虚弱体質だけど体育会系のメンタル。

・森塚が好き。(ここだけ乙女)

 

うん…設定盛りすぎで頭がクラクラします。

幸薄の女子高生は森塚のために頑張る

ヤバすぎるニゴロ事件の解決のため半ば強制的にFBIに復帰させられたあすな。元上司のオリファーは、協力すれば「認知症の母親の医療費の負担。身の回りの世話、あすなの心臓移植のフォロー」をすると持ちかける。

 

認知症の親の医療費はさることながら、心臓移植は超高額な上に日本じゃできないしあすなに断るという選択肢はない…。

 

オリファー鬼上司てめぇ!とまでは言いませんが、ドライで実にアメリカンですねえ。

 

しかし、医療費のためではなく「敬愛する森塚さんの敵討ち」のためにFBIに戻る決意するあすニャンは実に乙女でした。

超常能力サイコメトリー

あすなのサイコメトリーはモノ・人に触れて物体に宿る記憶映像を読み取れる超能力。頭がいいけど硬いサライは、

サライ「下らない、物に記憶が宿るだと?脳と同じ働きを持つ器官がないのに宿るわけないだろう。」

324ページ

と相変わらず全否定してましたが(笑)オカルティック・ナインはオカルト超常現象を科学で解き明かす!というエンタメなので、

 

サイコメトリーに関しても、“科学っぽい説明”は今後やってほしいと思います。そういう能力がある!だけに留まるとファンタジーなので。

 

アニメでも明かされていない謎解きの鍵になりそうなのは、スカイセンサーをサイコメトリーした時に見た「3層構造の記憶」と、

 

もう一つ、我聞の死体をサイコメトリーしたら、記憶が「まったくの無」だったという描写でしょうね。この死体は本物なんでしょうか?

▼以下でも書いてます。

http://shutalog-com.check-xserver.jp/2016/11/20/post-9098/#Site_07-4

 

また、元々心臓が弱いあすニャンですが、サイコメトリーの連続使用は体に多大な負担がかかるようで元々少ない余命が更に縮まってるような描写がされてます。

 

この巻でサイコメトリー使いまくってるけど大丈夫でしょうか???

心臓を、雑巾のようにぎゅうっと絞られている。そんな感覚。

298ページ

これはアカン…心臓移植を受ける前に死にそうでハラハラする。

あとがきの「アヴェリーヌ・ノート」(恐怖のノート)

ちょっとちょっと千代丸さん?あとがきで思わせぶりな事を言うだけ言って、詳しくは語らず強制終了するのやめてください!(笑)森塚ですかあなたは!

 

あとがきで言及した「アヴェリーヌ・ノート」(恐怖のノートって何ですか!!!

 

「恐怖のノート」でググってみましたけど松居一代のどうでもいいゴシップ記事が検索結果に出てきて盛大に笑いましたwオカルティック・ナインは松居一代の騒動の物語だった…?(違)

 

千代丸氏のあとがきによると「アヴェリーヌ・ノート」には“世界を根底から覆してしまう「とある事実」”が書かれているとのことで、

 

オカルティック・ナインの核心は「アヴェリーヌ・ノート」(恐怖のノート)というアイテムに集約されるようです。続きはゲームで!ということですね(笑)千代丸さん。

コメント

  1. 海詞 より:

    ついに続刊きましたね!!
    あすにゃんの考えというか個性的なところがアニメより結構見れた(気がする)ので、個人的に満足でした
    しかしこのノベルもアニメ最終回に追いついたら終わってしまうのですかね?

    • モリミヤ より:

      アニメ最終回分を消化した後も続くと思いますよ。志倉氏のツイキャスよると次巻は
      いつになるかわかからないようですね。 他の仕事と比べ小説の優先順位は低い模様。