『シュタインズ・ゲートゼロ』で登場するアマデウス紅莉栖についての解説・コラム記事になります。アマデウスって何なのか?紅莉栖とアマデウス紅莉栖は何が違うのか?といった点について書きました。
この記事の目次
アマデウス紅莉栖とは?
簡単に言うとデジタル・クリスティーナ。紅莉栖とそっくりの美少女AIです(笑)
アマデウス紅莉栖は牧瀬紅莉栖の記憶と人格を持つ人工知能。シュタインズ・ゲートゼロのゲーム中ではダブルクオーテーションつけて“紅莉栖”と呼ばれます。
アマデウス“紅莉栖”プロフィール
アマデウス“紅莉栖”はプログラムなので肉体的なデータはありません。
- 初出:小説『STEINS;GATE 閉時曲線のエピグラフ』
- 声優:今井麻美
- 年齢:-
- 身長:-
- 体重:-
- 血液型:-
- 生年月日:-
- 星座:-
- 3サイズ:-
- 愛称:“紅莉栖”
- ラボメンNo:-
▲シュタインズ・ゲートゼロ公式資料集より引用
Amadeus(アマデウス)って何ぞそれ?
一言で言えばシュタゲゼロに登場する自我を持った超スゴイ人工知能です。
Amadeus(アマデウス)はアメリカのヴィクトルコンドリア大学(架空)の脳科学研究所のレスキネン教授、比屋定真帆、牧瀬紅莉栖が中心となって開発したプログラム。
デジタルデータに変換した生身の人間の記憶を元に動作し自己学習ができます。
データなので肉体はありませんが姿は本人そっくりのCGモデルで再現されスピーカーから本人の声を元に作った合成音声で話すという至れりつくせりっぷり。
アマデウスがオーバーテクノロジーだと思うのは、明確な自我を持っており人間との会話を自然に行えることです。
したがってアマデウスとコミュニケーションと取った者はまるで生身の人間とビデオチャットをしているかのような感覚に陥る。
紅莉栖の記憶データから生まれたアマデウス紅莉栖の他にアマデウス真帆も存在しています。デジタル・真帆たんはシュタインズ・ゲートゼロ最初の章、零下域のミッシングリンクで登場してます。
レスキネンも開発者なのでアマデウス・レスキネンが存在していてもおかしくはないですが、ゲーム的には需要ないですよねおっさんAIは。
どうせ作るなら美少女AIでしょ!!!
紅莉栖とアマデウス紅莉栖の違い
基本的に紅莉栖の記憶から派生したデータなのでオリジナルの紅莉栖と大きな違いはないのですが、オリジナルとは環境と経験した事柄が異なるため紅莉栖っぽいけど紅莉栖じゃないのがアマデウスで
アマデウス“紅莉栖”はオリジナル紅莉栖とは似て非なる存在と化しています。
ツンデレは控えめで素直
シュタゲの紅莉栖といえばザ・ツンデレの代名詞みたいな所があると思いますがアマデウス紅莉栖はあまりツンツンデレデレしてないです。
ツンデレシーンが全く無いとは言いませんが、基本的には素直な性格。そもそも前作の紅莉栖がやたらツンツンしていたのは岡部倫太郎の偉そうで最高に面倒くさい鳳凰院凶真っぷり(笑)に対する反感が原因でした。
そりゃ初対面であの偉そうな態度で意味不明な中二病で喋られたら警戒して気が強くなってしまう女の人の心理はわかります。
前作シュタインズ・ゲートで岡部は何度も世界線漂流をして死ぬ思いで頑張ったにも関わらず紅莉栖を救えなかったので岡部が“失敗”の元凶だと考えている中二病は封印しています。
中二病がない岡部は普通に仲間想いのいいヤツであり、紅莉栖が岡部に対して反感を持つ要素はありません。
なのでゼロにおける岡部と“紅莉栖”の関係は気の合う友人同士といった感じでありとってもフレンドリーで和みます。
ツンデレじゃないなんて紅莉栖じゃないよ!という意見もあるかもしれませんが、僕は素直なクリスティーナはとても可愛いと思います。
▼アマデウス紅莉栖が喋ってる動画です
人と積極的にしゃべりたがる
オリジナル紅莉栖は岡部に
「友達が一人もいない実験大好きっ娘よ」
と煽られていたように、あまり人づきあいが得意な方ではありません。ヴィクトルコンドリア大学では天才っぷりを疎まれていたので、
周囲に対してスキを見せまいと学内では気を張っており他人から見ると目つきが鋭くて不機嫌そうで近寄りがたい雰囲気の才女といった空気を出していました。実際に友達は少なかったですし、本当に気を許してたのは真帆くらいじゃないでしょうか。
そんなオリジナルに比べるとアマデウスのほうは、くだけていておしゃべり好き。
アマデウスの仕事は人間と会話を重ねる事である、という理由もありますがアマデウス紅莉栖自身が、テスターとなった岡部との会話を積極的に楽しんでいたシーンが多くあります。
とにかく人としゃべりたいから好奇心の赴くままに岡部に電話しまくったり、ノートPC越しに真帆に話しかけるシーンが多々見られました。
アマデウスは椎名まゆりや他のラボメンも紹介しろと岡部にせがんでいましたがゲームでは岡部や真帆以外のラボメンと交流するシーンはほぼなくて残念でした。他のラボメンとの会話もたくさん見たかった。
お茶目なスイーツ(笑)
アマデウス紅莉栖はオリジナルよりも茶目っ気が多いです。オリジナルはどちらかというと真面目な委員長キャラを体現したような正しさを良しとする性格でしたが、
アマデウスはいい意味で不真面目であり肩の力が抜けている。肉体を持たないアマデウスに肩はないですけどね(笑
スイーツ(笑)というのはネット上での女性に対する嘲笑であり、男女が一緒にいるだけで何でもかんでもあの二人は恋愛関係にあるといった妄想を始める特徴があるとされます。
オリジナル紅莉栖もスイーツな面は持ってましたが、なんせオリジナルは本心をあまりオープンにする性格ではなかったため恋愛話なども控えめでした。
それに比べると素直なアマデウスは露骨な恋愛脳を発揮してました。彼氏がいない先輩の比屋定真帆と岡部をくっつけようと画策して勝手に応援を始め、勝手にデートプランを考え始める。
真帆が岡部を意識するような反応を見せようものなら、ここぞとばかりにレスキネン教授と一緒になって煽っていました。こいつらw あまり真帆パイセンをイジると顔真っ赤にしてキレるぞ!
というか恋愛妄想するAIって…..すごいな色んな意味で。
また、真帆ルートである存在証明のオートマトンではそのイタズラなお茶目っぷりをいかんなく発揮して憎い誰かさんを痛快に煽りまくってました。
あの煽り方はまさに生粋の「ねら~」であり最高に紅莉栖らしい仕返しの仕方で笑えましたね。真帆先輩との息もピッタリでしたし。真帆ルートは素晴らしいシナリオでした。
そういえば真帆がレスキネン教授を評して「イタズラ好きな子供」と言ってましたがアマデウス紅莉栖も同じだと言えますね。
紅莉栖のお茶目さんっぷりは、レスキネン教授のいい面の影響を受けたのかも?なんて考察してみるのも面白いですね。
アマデウス紅莉栖まとめ
まとめるとアマデウス紅莉栖はオリジナルに比べて素直かつオープンな性格であるため生来持っている好奇心を存分に発揮。おしゃべり好きで、くだけた人柄であるといえるでしょう。
■オリジナル紅莉栖
ツンデレ委員長キャラであまり本心はあまり見せない。どちらかと言えば対人関係は苦手。
■アマデウス紅莉栖
オープンな性格のお茶目さんで、人とのおしゃべりが好き。
なおどちらにも共通して見られた紅莉栖特有の性格として、
- 寂しがりやの構ってちゃん
- 好奇心が強い
- 重度@ちゃんねらーだがそのことはひた隠しにしている
- 大切な存在を守るたなら自分を犠牲にすることを厭わない
といった点があげられますね。アマデウス紅莉栖はツンデレではありませんがなかなかに感情豊かでキュートじゃないでしょうか。
オリジナル紅莉栖がどこか不機嫌そうで気難しそうだったのに対しアマデウスのほうは素直で自分をさらけ出してて生きているので本人も楽しそうで何よりです。
コメント
記憶等は同じでもAIという立場の違いから発生するキャラの違いを証明する存在として魅力的ですよね。アマ紅莉栖とのカップリングがゼロ以降二次創作で流行ったのもわかる気がします。
β外伝時代はAmadeusがスマホアプリじゃなかったので、会話機会が非常に限られてましたからオカリンも虚しさ覚えてましたけど、ゼロの場合はおしゃべり大好きな影響もあってオカリンも大分染まっていきましたし。
ツンデレ同士のやり取りがオカクリは楽しかった面はありますが、そうじゃない関係にも見えて面白かったです。
ゼロ本編では物語の関係上、他のキャラとの対話が少なかったですが、外伝的な感じのでAmadeusの会話シーンを大目に配分した作品も欲しいところですw(アンソロジーとかでもアマ紅莉関係は他キャラとのかかわりが希薄な作品が多かったですし)
個人的には短いですが、永劫回帰のパンドラのコミックスの書き下ろし短編で、Amadeusの比屋定さんと紅莉栖の二人の会話シーンがあってAmadeus同士も面白いなと思ったんですよね。
Amadeus比屋定真帆の方は以前のドラマCDでラボメンとの会話はあったので、改めてアマデウス紅莉栖のラボメンetcとの会話シーンも見てみたいところです。
>外伝的な感じのでAmadeusの会話シーンを大目に配分した作品
例えばシュタゲゼロLCCでしょうか。ゼロアニメが流行ればあるいはそういった
ファンディスクも出るかもしれませんね。
それ以前にアニメですかね、紅莉栖は人気キャラなのでアニメで出番増えるかもですし
ゲームにはなかった組み合わせの会話もありえそうです。
アニメ版は大幅に出番が増えてましたね。
リナシメントパートでは(ゲームギミックとも関わる)アマデウスと教授サイドのリンクを最小限に抑えたことで、ワルキューレの一員として頑張っていましたし。
特に22話は、今までのアニオリシーンでアマデウス紅莉栖との交流場面と役割を大幅に増やしたからこそ、オカリンたちの葛藤や消す覚悟への掘り下げが良くできていたと思います。そこに無印22話や劇場版関連の展開・セリフも絡んできたので個人的にすごく好み。
ゲーム版の後半部の淡々とした関係性も嫌いではないですが、あっさり消すよりはこっちの方が断然良いですよね。原作の関係はあくまでアマデウスと牧瀬紅莉栖を最終的には同一視したようなものですが(だからこそアマデウスから解放という展開になる)、アニメでは最後まで牧瀬紅莉栖の記憶を持ったアマデウスとして扱っていた印象です。
>原作の関係はあくまでアマデウスと牧瀬紅莉栖を最終的には同一視したようなものですが(だからこそアマデウスから解放という展開になる)、
>アニメでは最後まで牧瀬紅莉栖の記憶を持ったアマデウスとして扱っていた印象です。
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そう!それですよ。僕も同じ意見です。アニメのシュゲゼロは岡部がオリジナル紅莉栖とアマデウスを明確に別人格扱いしてたのがよかったですね。
原作よりずっと登場回数が多いし、役どころも良かったですね。岡部を2036年→2025年のタイムリープのサポーターにしたのもAIらしくて上手な使い方です。
オリジナル紅莉栖が明晰で合理的な人なのでAI紅莉栖という設定も全く違和感がないですしアマデウス紅莉栖はなかなか面白いキャラだと改めて思いました。
22話は普通に神回ですね。こりゃ円盤最終巻はめっちゃ売れそうだなというデキでした。劇場版の要素があるとは気づきませんでした。映画の記憶が既にあいまいです。あと存在証明のオートマトンの真帆のセリフを拾ってたのは良かったと思いますね。