“星の奏でる歌”『STEINS;GATE 0』レビュー15【相互再帰のマザーグース】

かがりENDです。かがりの記憶探しの話。『双対福音のプロトコル』ラスト、クリスマスパーティ中に世界線が変わる前にオルゴールで流れた“歌”の謎がようやく明かされます。

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前回までのあらすじ

かがりに『記憶の上書き』を実行したことで世界線が変わった。『ストラトフォー』の襲撃から一変。ラボは平穏な日常を取り戻していた。

相互再帰のマザーグース』シナリオまとめ

2016-01-12-2308581.紅莉栖の記憶が“かがり”から消えた事で、世界線が変動した?

2.しかし、かがりはここ最近の事以外は何も覚えていなかった。

3.ラボでまゆりが歌っていた“歌”を聞いて動揺し一時、気を失うかがり。

4.かがりは、この“歌”を子供の頃に聞いた事があるという。

5.まゆりに訊くと、ラボで鈴羽が口ずさんでいたのを聴いたという。

6.鈴羽は未来で母から、つまり由季に教えてもらった。

7.由季は、バイト先の料理教室の生徒さんが口ずさんでいたのを聴いた。

8.由季が告げたその生徒の名は、岡部の母のものだった。

9.岡部母は、まゆり祖母が死去した頃に、オカリンから聴いたという。

10.憶えがない岡部。手がかりに、まゆり祖母の霊園に行くかがりたち。

11.霊園から出ると、雨がトリガーとなりかがりが急に車道に飛び出す。

12.トラックに轢かれそうになるかがり、反射的に飛び出すオカリン。

13.かがりの回想。98年に鈴羽と別れ、研究施設に軟禁されていた。

14.施設から逃げ出した彼女は、路面電車のホームで岡部少年に出会う

15.少年が悲しそうだったので、“歌”を歌って聴かせるかがり      

16.2011年。病院のベッド。岡部のおかげでケガはなかった。

17.意識を失っている間に記憶が戻ったかがり。まゆりに抱きつく。

18.それから半年。まゆりやラボの仲間と平和で楽しい日々を送るかがり。

19.七夕。過去に旅立つまゆりと鈴羽。まゆりはかがりに別れを告げる。

20.強引にタイムマシンに乗り込み、岡部を何とかする、というかがり。

21.鈴羽とかがり、ふたりの過去への旅が再び始まる!

“世界線”が変わった理由

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オカリンの推測によれば、世界線が変わったのは紅莉栖のタイムマシン理論が、
かがりの記憶から消去されたから。ただ、書き変えたのは現在のかがりの記憶で、過去改変ではないんですよね。

ちょっと腑に落ちない感じですが、前作でβ世界線に跳んだ時と同じパターン
だと考えると納得できるかも。『STEINS;GATE』で最初に送ったDメールを、『SERN』のデータベースから消すことで、世界線はα→βに変動しました。

まず、Dメール自体が世界にとってイレギュラーな存在。そして、未来のSERNが2010年に送信されたDメールの存在を発見。(という解釈です)これをヒントに
タイムマシン開発に成功。時空を改変。2036年のディストピア支配を確定させた。

したがってDメール消去は、確定した未来を崩す力があった。タイムマシン理論も、世界にとってイレギュラーなので、その存在自体が、未来を確定させてしまう力があるのでしょう。

『星の奏でる歌』の出所

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「さーがーしもの ひとつー♪」かがりの記憶探しのカギ。『星の奏でる歌』。
かがりはこの“歌”を未来のまゆりから教わった。2011年、まゆりは鈴羽が
トレーニングの後にラボで歌っているのを聴いた。

鈴羽は、未来の由季から教わった。2011年の由季は岡部の母が口ずさんでいる
のを耳にした。岡部の母は、中学生時代のオカリンから。そして     
中学生時代のオカリンは未来から来た、“かがり”に歌って聴かせてもらった。

つまり…どういうことだってばよ?


かがりが過去に干渉した結果、“歌”を最初に伝えた人物、始点の存在が消えた。たぶん1週目、一番最初は未来のまゆりが始点だったように思いますが。

因果のループはさておき、『星の奏でる歌』自体は凄くいい曲です。何だか学校の教科書に載りそうな雰囲気の癒しソング。それとこの曲ってまゆりが、紅莉栖の
救出に失敗したオカリンを励ますための歌なんですよね。

“探しもの”は紅莉栖。でも、かがりの記憶もそうでしょうし、まゆりママも当てはまりますね。1番の最後、「優しい君が〜笑え〜るように〜」ってフレーズ
が心の琴線に触れました。歌も含めて少しホロリと来るエピソードでした。

アマデウスの後、3分3秒から『星の奏でる歌』が聞けます。
【The Sound of STEINS;GATE 魂】視聴動画より。

『星の奏でる歌』のレビュー記事はこちらに記載しました。

【シュタゲ】の音楽が収録されている『The Sound of STEINS;GATE 魂(コンプリート)』BOX紹介及び、新規ドラマCDと『...

時を越えた恩返し

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シナリオの終盤で中学生の岡部と施設を逃げ出したかがりが、路面電車のホーム
で出会うシーン。映画を見た人なら「おおっ」と思シーンでしたよ。β世界線では
岡部を励まして“鳳凰院凶真”誕生のきっかけを生んだのはかがりだった。

祖母の死でふさぎ込んだまゆりを間接的に救う事になり、未来でママに世話に
なったかがりの恩返しと言えますね。ここで思い出すのは鈴羽(橋田鈴)の
セリフ。「巡り巡って人は誰かに親身にしてもらう事になっている」
「だから君も、いずれ誰かに親身にしてあげなさい。」

このセリフとても好きなんですよ。Mr.ブラウンに世話になった鈴羽は
過去に跳び、橋田鈴として若き日のブラウンにまるで親のように世話を焼く。
奇妙だけど、とても心温まる鈴羽とブラウンのエピソードです。

ダル&鈴羽の優しい父とスパルタンな娘の親子関係も大好きですが、
鈴羽とブラウンの師弟関係も熱く涙なしには語れないです。
その辺はコミック『恩讐のブラウニアンモーション』で描かれてます。
やや脱線しましたが『相互再帰のマザーグーズ』の感想はこんな所です。