Chapter6から【ネタバレ記事】となります。未プレイの方はChapter6のプレイ後か【アニメ版】16話まで見た後の閲覧をおすすめします。
まゆりと岡部の絆
ラウンダーの襲撃でまゆりが殺されてしまった。あまりにも酷い現実。
まゆりを助けるために、仲間たちの助力を得てタイムリープマシンを起動させる。
過去に記憶を送る岡部が叫ぶ。「跳べよおおおおおおおお!!!」
シュタゲ屈指の熱いシーンです。めちゃくちゃ燃える。
タイムリープ直後に岡部の回想が描かれる。まゆりが11歳の時おばあちゃんが
亡くなった。おばあちゃん子だったまゆりは、ショックのあまり半年間も口を
きく事ができなくなっていた。
まゆりを心配していた中学生の岡部。墓地で雲の隙間から差し込む神々しい
レンブラント光線に手を伸ばすまゆり。今にも連れて行かれそうだと感じた岡部はとっさにまゆりを抱きしめ、「どこにも連れてなんていかせない!」
と語りかける。自分の取った行動が痛々しくて恥ずかしかった岡部。
「まゆりは人体実験の生け贄、俺の人質だからなのだ!」「フハハハハハ!」
とウソで取り繕う。それに対して「そっか…人質ならしょうがないね。」
と返し、その顔に笑みが戻るまゆり。この時岡部の取った行動によって、おばあちゃんの死の悲しみから立ち直る事ができたまゆり。だからまゆりはオカリンを慕っているんですね。
死のループ
タイムリープは成功した。まゆりが殺される前の時間に戻る事ができた岡部。
SERNの襲撃から逃れるため、まゆりを連れてアキバからの脱出を開始する。
しかし白のライトバンに乗った萌郁に容赦なくいきなり跳ね飛ばされ、
再び息絶えるまゆり。岡部も大ケガを負うが死にもの狂いでなんとかラボに戻り、
二回目のタイムリープ。その後、何度もタイムリープするものの、その度にまゆりは必ず死んでしまう。
しかも死の原因がだんだんと歪んでくる。本来タイムマシンを開発したことがSERNにバレた為ラボが襲撃されまゆりが殺されていたのに、駅のホームで綯(なえ)に背中から飛びつかれ、電車に轢かれたり、警官に発砲されたり、
SERNとは関係ない理由でも不可解にまゆりの命は奪われた。5、6回タイムリープ
した後、心が折れかけて陸橋に座り込んで途方に暮れる岡部。一人ではまゆりを
救えないと悟った彼は、紅莉栖にすがるような目を向け、
「助けてくれ…紅莉栖…。」とつぶやく。
一通り事情を聞いた紅莉栖は時間と飛び越える事の危険性について話す。
下手をすると、時間の輪、因果律から外れるかもしれないのに…と。
(劇場版の元ネタはこの辺のセリフからっぽいですね。
前に父親の相談に乗ってもらった事で救われたという紅莉栖は、
「今度は私があんたの力になりたい。」と手を差し伸べる。
「行こう」の言い方が優しくていいです。
まゆりを救う唯一の方法
鈴羽は、SERNに支配された未来を変える為に2036年からやって来た
タイムトラベラーだった。彼女によると世界は数億という世界線から成り立ち、
世界線の束がアトラクタフィールド。アトラクタフィールド内では、
過去から未来において起こる出来事がある程度、運命の様に決定している。
Dメールやタイムリープなどで過去改変を行おうとしても、その決定事項を
覆す事はできず、過程が変わっても必ず同じ結果へと収束する。
『まゆりが必ず死んでしまう』のはこの世界線の決定事項だから。という、
とんでもなくマクロで不条理な理由でした。つまり、まゆりを助けるためには
別のアトラクタフィールドに移動するしかない。
アトラクタフィールドも無数にあり、それらは通常、相互に干渉ができない。
しかし世界規模で大きな事件がある年は大分岐が起こる事があり、
未来ガジェット研究所で、Dメール送信システム・電話レンジ(仮)を
作り出した2010年は、他のアトラクタフィールドに飛び移るチャンスだと
言う。今いるα世界線では、ラボのDメールをヒントにしてSERNは
タイムマシン開発に成功。
2036年において時空を改変し、ディストピアによる支配が確定。
結果的にまゆりの死も確定した。それにしても、岡部達の電話レンジがなければ
タイムマシン開発に失敗しちゃうSERNって…ショボくないですか?
SERNのタイムマシンが作られない『可能性世界』へと分岐を誘導するには、
エシュロンに捉えられた最初のDメールを、 SERNのデータベースから消去する
必要がある。今いるアトラクタフィールドαからβに移動することができれば、
まゆりの死も回避できるはずだと鈴羽は話す。
データ消去には IBN5100が必要。IBN5100は以前岡部の手元にあったものの、度重なるDメール実験で世界線が変動してしまい、行方をくらませていた。
「あたしの使命は1975年に飛んで IBN5100を岡部倫太郎に託すこと。」と鈴羽。ならば、まゆりの為にすぐにでも過去に飛んでもらいたい岡部だが、何と鈴羽の乗って来たタイムマシンは雷雨による浸水で壊れて動かなくなっていた!
鈴羽との思い出…そして迫られる“選択”
秘密を打ち明けて、より親密なラボの仲間になった鈴羽。
かくしてダルは鈴羽のタイムマシンの修理、助手はタイムリープマシン開発、
まゆりは単独で、岡部は鈴羽と一緒に、鈴羽の父親探しを開始するのだった。
意外にも、まゆりの名推理で父親はダルだとわかり、父親に会えて涙する鈴羽。
マシンの修理も完了し何とか1975年へと鈴羽を送り届けたラボメンたち。
数時間後…Mr.ブラウンから渡された一通の手紙。これは過去に飛んだ鈴羽が
岡部に宛てたものだった。そこに記されていた文面を読みラボメンたちは言葉を失う。
失敗した。マシンの修理が不完全で、1975年から24年間、記憶を失っていた。IBN5100は手に入れらなかった。こんな人生は無意味だった…。
また、ブラウンによると鈴羽は既に亡くなっているという……。
手紙の内容が悲痛すぎて最初はとても直視できなかったです。ずっと探していた父親に会えて、笑顔で鈴羽を送り出せてよかったなあ…。と、思っていたのにこの落差。急角度でどん底に落とされたよ!初めて見たのはアニメ版でしたが、かなり感情が揺さぶられたシーンでした。
岡部はふと気がつく。手紙の一文にはこうも記されていた。
「もしも時間を戻せるなら、あの日のあたしを引き止めないでほしい。」
タイムマシンが雷雨で壊れたのは、岡部が鈴羽を引き止めるために送った
「鈴羽を尾行せよ!」という、Dメールのせいだった。あの日、鈴羽を
引き止めなければマシンが壊れる前に鈴羽は1975年に無事に旅立っていた。
ならば元凶のDメールの指示を無効化するDメールを過去の岡部に送ればい。
しかし…鈴羽を引き止めないと言うことは彼女とラボの仲間が過ごした4日間の思い出が全てなかったことになることを意味する。
せっかく父親に会えた事も、ラボの仲間と親しくなったことも、…。
まゆりを救うため、鈴羽との思い出を消す。→Chapter7へ。
無理だ!鈴羽の思い出を消す事はできない。→鈴羽END「不可逆のリブート」へ
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