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エウレカセブン ハイエボ1映画 のネタバレ感想と評価|主題歌とチャールズは神

劇場版『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』を見てきた感想です。

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ネタバレなし感想

要所だけ全力を込めて作ってありますが、間はそれっぽく繋げた映画って感じです。

 

新作戦闘シーン・主題歌・チャールズは素晴らしいけどそれ以外は「えぇ……」という感想。

主題歌『GLORY DAYS』が神(本編ディスではありません)

尾崎裕哉さんの歌う主題歌『GLORY DAYS』が聞き心地が良い超名曲でした。壮大でありながらどっしりとしたテンポで展開される曲には安心感があります。

 

エウレカの歌としても内容がマッチしてますし、曲単体として聞いても素晴らしいナンバーです。

いきなり主題歌を褒めてるあたり本編は残念な部分もあるのですが、全部ダメではないので良いと思ったシーンを紹介します!

二人の親父が格好いい

・『エウレカセブン ハイエボリューション1』は2人の父親とレントンの絆の物語だと思いました。

・特にチャールズが理想の父親だった。こんな親父が欲しい人生だった…。

 

チャールズ夫妻とレントンのやりとりシーンはTVアニメの流用なので映像の使い回し自体は批判が多いですが、

 

僕の場合はTVアニメほとんど忘れてましたし(笑)チャールズが好きなのでそれほど批判する気はなかったですね。

PLAYBACK!意味不明な時系列

時系列がわかりにくいです。過去と未来を何度も何度も行ったり来たりします。戻る時にPLAYBACKっていう文字がオサレな感じで挿入されますが、めっちゃPLAYBACKする!

 

PLAYBACK!PLAYBACK!!PLAYBACK!

……。どんだけ!

なにこのPLAYBACK地獄。

エウレカを知ってる方向け

この映画のダメなところは、TVアニメの映像を流用して再構成した部分。流用して作り直すこと自体が完全にダメとは思わないのですが時系列がぐちゃぐちゃです。PLAYBACK!

 

あと明らかに大事なシーンをはしょっているため、いきなりエウレカが○○になってたり初見の人は意味不明です。

 

これは雑だなぁ……というストーリーのつなげ方です。

 

やっぱり50話もやったTVアニメをリメイクして映画3本に収めるのは無理があるんですよ。

冒頭の戦闘シーンやメカは気合入りまくり

最初の15分くらいが新作映画として一番派手な部分です。とにかく動きまくり・極彩色のコーラリアンとメカのバトル映像の密度が凄まじい。

 

ニルヴァーシュの原型機のオリジネートゼロ▼はゴツゴツデザインがカッコイイです。露出したパイプや背部のプロペラントタンクが漢らしい!プラモやフィギュア出して下さい!

そもそもエウレカセブンって何?っていう人はこちらをどうぞ。

https://shutalog.com//2017/08/31/post-11232/

ネタバレ感想

あらすじ

物語はエウレカセブン1話の10年前から始まる。人類は地球を覆い尽くそうとする珊瑚のような情報生命体・スカブコーラルを殲滅するために「ネクロシス作戦」を決行。

 

作戦立案者はレントンの父・アドロック。しかし何故かアドロック自身が途中から「ネクロシス作戦」の中止を軍に訴え始める。軍はアドロックを拘束するも彼は反乱を起こし、

 

人型コーラリアンのエウレカと共にオリジネートゼロ(ニルヴァーシュtype zero の過去の姿)に搭乗。スカブコーラルの親玉である司令クラスタに打ち込まれた決戦弾頭を止めるために司令クラスタの下に急行する。

『ハイエボリューション1』のシナリオの流れ(時系列順)

時間が戻ったり進んだりして追いかけるのが大変だったので話の流れを簡単にまとめてみました。

 

【サマー・オブ・ラブ】

アドロックとエウレカの決死の反乱により地球滅亡を阻止。オリジネートゼロに乗っていたアドロックは死亡。エウレカはアドロックを師匠と呼び慕っていたホランドに託されて生き延びる。

 

②レントン・ビームス

「サマー・オブ・ラブ」を生き抜いたレイとチャールズが結婚。父アドロックを失い孤児になったレントンを養子に迎え入れる。レントンの性がサーストンからビームスに改姓。

 

③エウレカ。ゲッコー号に乗り込む

エウレカは軍から抜けたホランドやタルホと共にゲッコー号に乗り込み行動を共にする。

 

④レントンの中学生活

レントン14歳、地方都市ベルフォレストで鬱屈した日々を送る。

 

⑤レントンとエウレカの出会い

レントンの前にエウレカが現れる。一目惚れしたレントンはエウレカの乗るゲッコー号についていくため家出する。

 

⑥アクペリエンス発生

レントンはニルヴァーシュで行動中にエウレカがドロドロ状になる現象を目の当たりにする(アクペリエンス)

 

⑦ゲッコー号脱走

エウレカ、ベリショになりゲッコー号で療養。エウレカに「君のせいでこんな目にあった」と言われ嫌になったレントンはゲッコー号から離脱。

 

ビームス夫妻との再開と穏やかな暮らし

当てもなくさまよっていたレントン。息子を探していた養父母のレイとチャールズに再開。白鳥号に乗り込み再び2人と暮らし始める。

 

⑨死に際の少女のために奔走するレントン

レントンはビームス夫妻の仕事で出会った少数宗教ヴォダラクの少女を救おうと独断で突っ走るが失敗する。

 

⑩ビームス夫妻との別れ

民間軍事企業に出向中のビームス夫妻は「軍隊に復帰しエウレカを殺害せよ」と命令が下されたことをレントンに告げる。

 

⑪エウレカのため荒野を駆ける

ビームス夫妻に別れを告げ白鳥号を降りたレントンはエウレカを救うためゲッコー号を目指し荒野を進む。

“英雄”は気弱な優男「アドロック・サーストン」

声はアムロレイの古谷徹さん。アドロックは歴戦の軍人だと思っていたので映画を見る前のイメージは逆襲のシャアのアムロでしたが、実際見たら全然違いました!

 

なんとアドロックは科学者という設定。そのため戦いは全然出来ない人ですし実際、戦闘で手が震えてました。人類を救うための反乱とは言え人間を殺さないといけないことに激しく後悔するような気の優しいおじさんでした。

 

「ネクロシス作戦」は決戦弾頭を司令クラスタにブチ込んで巨大な花のような形に展開されたシルバーボックスという音楽でスカブを倒す)兵器。だがシルバーボックスの不調によりスカブ殲滅に失敗。

 

その後暴走した司令クラスターから発生した光の群れが地球を飲み込もうとする(作中ではマルチプライズと呼ぶ。)地球が光に飲まれてしまう事態を食い止めるためオリジネートゼロで突っ込んだアドロックはその身を犠牲にして人類を救った…。という流れでした。

 

アドロックが罪を負ってまで軍に反乱を起こさなければ、シルバーボックスの不調→マルチプライズの光で地球消滅という事態になってたってことですねえこれは。

 

アドロックが反乱を起こしたのは地球消滅を阻止したかったのはもちろんでしょうがスカブコーラルを滅ぼすのが間違いだと気がついたからだったはず。

 

TVシリーズの最後の方でそんな話になってたという記憶が。アドロックの可愛がっていたエウレカだって人型のスカブですしねえ。

“理想の父親”「チャールズ・ビームス」

アドロック死後に孤児となったレントンを養子に引き取ったのはチャールズ夫妻。特に義父であるチャールズの存在が光っていました。 『ハイエボリューション1』のMVPはチャールズでしょう。

 

見た目は胸毛わさわさのケツアゴおじさんですが、陽気で情熱的。包容力のある頼れるレントンのお父さんです。なんだこのイケメン親父。かっこよすぎるやろ…。

 

理想の父親感がすごい。

 

私事ですけど僕は父親がいなんでこういう気さくで熱くて頼りがいのある父親には憧れます。

 

小杉十郎太さんの低音ボイスが更にチャールズの理想の父親像を際立たせてました。チャールズのセリフで「選択するというのは流されて辿りつくモノじゃなくて自らの意思で選ぶことだ」という旨の事を言ってましたがこれは名言。

 

人や環境に流されてないで自分のアタマで考えて自らの意思で自分の道を選択することをレントンに教えるチャールズ。レントンの選択がチャールズやレイと道を分かつことになっても受け入れると語る彼。

 

民間の軍事企業に属するチャールズとレイは、月光号のエウレカ殺害命令を受けている。一方でエウレカを守りたいレントン。これは『ハイエボリューション2』は嫌な予感しかしないのですが…。

 

今回の映画ではレントンがチャールズ夫妻の養子になって素晴らしい改変だと思ってけど結局殺し合う運命だとしたらTVシリーズよりもっと悲劇的になりますよね…。ヤメロォ!!!!

 

レイとチャールズの結末が原作と同じ場合、製作者の方も人が悪いな……と思う。どうするんだレントン・ビームス!

ネタバレ『エウレカセブン ハイエボリューション1』まとめ

二人の親父がカッコイイ映画

意外と優男だった英雄アドロックと陽気で男らしいチャールズ。レントンの2人の父親が印象的だったリブート版エウレカセブン第一弾でした。

 

僕の総評としてはハイエボリューション1はタイプの異なる2人のカッコイイ父親を描いてみせた素晴らしい父親リスペクト映画でした!!

完全新規映像は冒頭の15分程度だけ

極彩色で彩られめちゃめちゃ動く戦闘シーンは見応えがあります!

まあ冒頭15分くらいで新規映像終わりなんですけど。それ以降はTVアニメの映像を再構成したものなので真新しさはないです。あと時系列がわかりにくくて話の流れが頭にはいってこないw

主題歌は名曲

記事冒頭でも書きましたが、主題歌のGLORY DAYSは魅力的。

ついついカラオケで歌いたくなるような曲です。壮大でありながら親しみやすさを感じる名盤ですね。

エウレカハイエボ1は最初と最後に見せ場があるが……

冒頭のド派手な戦闘シーンとエンディングで流れるGLORY DAYSの良さで要所をいい感じにして締めるとこ締めてます。でも間は既存映像の焼き直しですけどね!最後に名曲を持ってくることでいい感じで終わらせた感がありますが、全然物足りないですね。

全然話進んでないのにもう終わり?っていう

 

控えめに言っても新作映画としては40点くらい。

 

続きが気になる人は2018年11月にハイエボ2の映画やるから見てね!ってのはわかりますが、引きも弱いです。

2弾『 ハイエボリューション2』ワンワールド・ワンフューチャー

エンドロールの後に2018年公開の『 ハイエボリューション2』の予告映像が流れました。以下箇条書き。

・アネモネが登場。なぜかアイドルグループの一員なってる?

・エウレカにTVシリーズ終盤のように翼が生えている。

・劇場版『ポケットに虹がいっぱい』に登場した、やわらかジエンド(ジエンドの幼成)が登場。「はきゅ!」って鳴くかわいい謎生物です。

・なぜかLFO(KLF)がユニフォームを着てサッカーの試合をするみたいです。意味わからんw

▼エウレカハイエボ2のPV

 

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