『夢で見たあの子のために』5話以降を読んだあらすじとネタバレ感想です。
この記事の目次
『第5話』(12月号収録分)あらすじとネタバレ感想
『夢で見たあの子のために』って何?という方はこちらをどうぞ。

前回のあらすじ
火の男の自殺現場と思わしき場所で“金貸し”の二人組の男と争う千里。江南の決死のハッタリによって一触即発の危機を免れ、帰宅の途についた千里。
千里は二人組と揉み合った現場で見つけた犯人の持ち物と思われるパスケースに自分の母親の写真が入ってることに気が付き驚愕する。
一方で江南は深夜の「もみじ園」で子供のトイレの世話をした後眠りにつくと自分が「もみじ園」にやってきた頃の記憶を思い出していた。
以下ネタバレ感想:江南のヒーロー
千里と江南の幼なじみの絆ができるエピソードが素晴らしい…
復讐に燃える千里の幼馴染の江南もまた普通の女子高生には見えなかったけどやっぱワケありでした。江南は幼いころに父親が殺人で逮捕され母親は夫の犯罪のストレスで江南の目の前で自殺というヘビーすぎる過去があった。
孤児になった江南は「もみじ園」に入園。同じく孤児になった千里に出会うわけですが、
人殺しの娘という理由で「もみじ園」でいじめられる江南…。そんな中、江南の大切にしていた本の破られたページをいじめっ子どもから奪い返してくる千里。
江南が千里の事を強くを気にかけてる理由がわかりました。ショタ千里なんて子だよ…行動がイケメン!江南にとって千里はヒーローのような存在なんですね。
因果応報
江南の母「罪を犯したら必ず罰が下るの。大切な人も巻き込んで」
上記の江南母が残した最期の台詞が江南の信条として心に刻まれているのがわかります。自殺前に言われた一言だしそりゃあもうトラウマレベルで。
突然父が殺人で逮捕され母は自殺。更に虐められていた自分を救ってくれた特別な人が千里ですから、そんな大切な幼馴染に敵討ちという間違いを犯してほしくないんでしょうね。
女子高生でありながら4話で千里たちに割って入った勇敢な行動にも説得力が出てきます。
「火の男」を絶対ぶちころがしたいマン千里と、千里に絶対人殺しをさせないマンの江南の対立にどう折り合いをつけるのか。落とし所が気になります。
5話後半からは1話で千里にはめられた板倉くんが再登場。結構ヤバイヤツだったみたいで、柄の悪そうな仲間を引き連れて板倉の仕返しが始まりました。千里の悪友2人がボコられ瀬島は拉致される。さっそく
「罪を犯したら必ず罰が下る。大切な人も巻き込んで」
の台詞通りに千里に罰が下される展開になってますねぇ。
『第6話』(2018年1月号収録分)あらすじとネタバレ感想
前回のあらすじ
千里は復讐のために板倉から金を騙し取ったことが仇となり、カタギの人間ではなかった板倉とその仲間を引き連れて千里の悪友の瀬島を拉致。千里も捕らえられてしまう。
双子の綺麗な思い出と復讐のための汚い金
6話は前半が綺麗な双子の思い出。後半が歪んでしまった千里の汚い金の話とコントラストが効いた構成でした。
5歳の双子の名前の由来が千里は「一番遠くに行けるように」。一登(カズト)は「いちばん高くに登れるように」であると紹介された後、2人で向こうの山の送電鉄塔まで辿り着く冒険のエピソードは好きです。
一登を奪われて以降の以降の千里の歪みっぷりが可哀想でもう…。そりゃあ犯人に殺意を抱くわ!って感じですが千里も復讐の資金を集めるためにたくさん金を騙し取ってますからねえ。
「人殺しを探す金は汚くていい」
と千里の心の声が描写されてますが、復讐のための行動が他人を害するものだとすると復讐道とは修羅の道ですね…。頑張れば頑張るほど周囲の人間を巻き込んで堕ちていきホントもう誰も幸せにならない。
■究極の二択
ガリ勉気弱のフリをしてヤベー奴だった板倉は「今回は穏便に済ませてやる。悪友を返してやるから今まで千里が貯めた金を全部よこせや?」と脅す。
千里は復讐のために10年くらい生きてきたわけで、金を取られてしまうと犯人を追いかけるのに支障がでるかもしれない。僕は千里は悪友を見捨てて欲しくないと思うし、もし復讐のために仲間を切り捨てたら千里を見損ないます。
ただ千里は兄を殺された後にもみじ園でいじめられていた江南を助けており他人を思う心は残っていると思うので、踏みとどまってくれると信じたい。
『夢で見たあの子のために』七話を読んだ感想です。こちらはヤングエース2018年2号掲載分となります。
第7話』(2018年2月号収録分)あらすじとネタバレ感想
千里よくやった!荒んだ復讐物語の中で千里と悪友たちの友情が描かれたほっこりエピソードでした。あと江南は巨乳かわいいので是非本誌を読んで下さい。
前回のあらすじ
“本職”の世界の人間だった板倉は、千里たちへの仕返しで仲間の瀬島を拉致。瀬島と引き換えに千里が今まで“奪り返し屋”で稼いだ金を全て渡せと脅す。
千里にとって貯めた金は、仇の火の男を追うための大切な武器。悪友か復讐資金か。選択を迫られた千里が下した決断は?
以下ネタバレ感想:結構いいやつだった瀬島
悪友3人と“奪り返し屋”を始めたころのエピソードが描かれた回でした。千里が瀬島との思い出を回想するシーンで、奪り返し屋で稼いだ金で瀬島はバイクを購入。
しかし買ったばかりの新品のバイクは千里とニケツして即大破!
しかも無免w 瀬島は大破したバイより千里にケガがないか心配し
「いーんだ、バイクなんざまた何とかなる」
と語る。瀬島お前…最高にロックだぜ。
▼ちなみに、殴られた次のコマが外へ飛び出してるのは面白い演出!
かつて“痛み”教えてくれた、カズトの記憶
千里と一登(カズト)の双子は痛みと視覚を共有するという特質があります。一方が殴られるなどして激しい痛みを感じると、もう一方にも痛みが伝達し、その直後に殴られていない側に当事者が見た映像が再生される。
上のコマで千里は、一登が死んだと決めつけていますがその理由はもうずっと前に一登からの痛みと視覚が伝達されなくなったから。
なんですけど、ん~本当に一登は死んだのかな??
ちなみに一登の視覚が見えなくなった現在でも千里自身が殴られた後に何かの記憶映像が見えてる描写がされてるんですよね。
板倉の目的とピスタチオの男
仲間の瀬島のために貯めに貯めた400万を板倉に渡す千里。それにしても板倉君、こんだけありゃあ足りるって?何に使う気だろうか?何やらワケありですね。
板倉の仲間がワゴンの後部座席で食べていたピスタチオが気になりますね。瀬島を助けた後日、千里は下校中に路側帯に捨ててあったピスタチオと側に停車していた車を発見。
千里「何て…ツイてる日だ!」
なんて心の中でつぶやきながら悪い目つきをしてましたが、何する気でしょうか?次号でピスタチオの男に絡みそうですが…。板倉はヤバイ界隈の人間だし400万を取り返す…のは不可能な気がする。
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