劇場版『僕だけがいない待』ネタバレ感想

2017年12月にNetflixの実写ドラマも放送予定の『僕だけがいない待』。こちらは藤原竜也主演の実写映画版を見た感想です

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『僕だけがいない待』とは?


月刊ヤングエースで連載された時間遡行ミステリー漫画です。コミック全9巻。アニメも1クールで放送されました。控えめに言ってめちゃくちゃ面白い至上のミステリーであり勇気をもらえる温かいメッセージの詰まった物語です。

監督

■平川雄一朗

あらすじ(ネタバレ)

藤沼悟(29)は売れない漫画家でフリーター。彼の周りでは、突然時間が巻き戻るリバイバルという時間逆行現象が起こっていた。このリバイバルはトラブルを解決するまで何度も同じ時間をループする。

何者かに母が殺害されたことをきっかけに18年前の1988年(昭和63年)に飛ばされた悟はこの時代に悟の周囲で起きた殺人事件を解決することが母を救うことに繋がると直感する。

ネタバレ感想:真犯人発覚ジエンド!まではよかったけど…

原作をなぞった終盤までは面白くて見入ってしまうけど、残り20数分の映画オリジナル部分がやや取ってつけたような感じがしてイマイチだと思います。ただし思い切ったラストはアリ!!

良かった点

■冒頭の事故シーン

悟(大人)がバイク事故で空中を舞うシーンがダイナミックで目を引きます!まずまずイイ感じのつかみじゃないでしょうか。

■『僕だけがいない待』のタイトルの入り方

冒頭のバイクと車の正面衝突で空高く投げ出され死を覚悟する悟(大人)。

「俺は死ぬのか?…いいか。オレ一人死んだって。」という、そんな悲しいこと言うなよ~と思わせる台詞の後にタイトル『僕だけがいない待』挿入。主人公が死に直面するから“僕だけがいない”か。台詞に合わせたいい入り方です。

■悟(小学生)役の中川翼の演技。

雛月を救えず二度目の1988年へのリバイバルからは悟(小学生)がキリっして頼りがいのある感じに変わっていたのがよかったですね。最初はただの子供感があったのに二週目から別人になったみたいに芯のある小学生に進化していたのは時間遡行を繰り返し悟が成長していた事が伝わってきた。

八代先生と悟が乗った車がトンネルを移動中に、悟が「先生が犯人だなんて嘘だよね?!!」と必死に問い詰めるシーンは尊敬していた先生が犯人だなんて思いたくない…という悲しい気持ちが伝わってくる素敵な演技でした。

■ありきたりだけ素晴らしい台詞

僕だけがいない待は、シンプルだけど心に残る名台詞の宝庫です。今回一例を取り上げますと、

悟の母「途中で投げ出すんじゃないよ」

何事も中途半端じゃなくて全力でやりきる事で人は成長できると思いますし、悟母の教育は素晴らしいなと。このカーチャンは良い親すぎるんですよ。

悟(大人)「信じてくれてありがとう」

世間的には殺人犯と報じられた悟(大人)が無実だと信じてくれた愛梨に対する感謝の言葉です。やっぱり誰だって掛け値なしで自分を信じてくれたら嬉しいですよねえ。なんで愛梨が悟にあそこまで肩入れするかは映画だとよくわかりませんが、

愛梨が子供の頃、無実の罪を着せられ幼い彼女の下を去った父親の面影を悟に見てたんでしょうか?

残念な点

■悟(大人)役が魅力に欠ける

原作『僕待』の魅力の一つに悟(大人)の成長という要素があると思うんです。悟は物語冒頭だとコミュニケーション力が乏いためか友達がいなくて、漫画も面白くない上に一回り年下の女の子一方的に世話を焼いてもらうという情けない男ですが何度もリバイバルを経て仲間に尊敬されるカッコイイ男に成長する…のですが、

映画における終盤の悟(大人)は何だか変な方向に成長してしまった感が…。というのも犯人の八代と2006年で再び対峙するシーンで

「俺に勇気与えてくれたのは先生じゃない!!」

「先生は、正義じゃなきゃだめなの!!!!」

って台詞ですが、藤原竜也さんなんでちょっとオネエ言葉なんですか。一番の見せ場である真犯人と向かい合うクライマックスのはずなのに吹き出してしまったじゃないですか!!!

まあ尊敬してた先生に裏切られてふざけんなてめえ!という気持ちは伝わりますけど。あと八代に向かってたくさんの女児を殺したことを正義のヒーローの如く責めてましたが、原作の悟(大人)ってこんなキャラだっけ?と違和感がありました。

他人の事より母親や雛月を殺した事はスルーしないで突っ込んでほしかった。この八代VS悟の最終決戦はアニメのほうが遥かに面白かったですね。

参考:PV