“アマデウス”と“サリエリ”『STEINS;GATE 0』レビュー12【存在証明のオートマトン】前編

真帆が主役の話です。シナリオ後半で事件が起きますが、この記事では触れてませんので。一応ネタバレなしおっけいな投稿です。

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前回までのあらすじ

2016-01-04-091007何者かに乗っ取られたはずの『Amadeus』の“紅莉栖”から着信が入る。何者かの罠であることを警戒して電話を取る事を躊躇する岡部。しかし着信メロディが鳴り止んだ途端に『リーディング・シュタイナー』が発動してしまう。

『存在証明のオートマトン』シナリオまとめ①

1.真帆のモノローグ。『モーツァルトとサリエリ』は『紅莉栖と私』

2.過去改変①ラボの新年会はなく、るか宅で新年会。襲撃は起こらず。

3.過去改変②肉親?が見つかった”かがり”は、鈴羽らと岩手に。

4.過去改変③真帆のオフィスがガス漏れ事故?。ホテルも荒らされた。

5.ラボへ身を寄せる真帆。『Amadeus』制御コードが狙われている?

6.安全なフェイリス宅へ。取材予定の萌郁も泊まる。

7.真帆と萌郁は客間でやりたい放題。フリーダムな空間と化すw

8.萌郁の取材協力に応じる岡部。記事のテーマは人工知能特集。

9.後日、真帆は電機大に間借りした仮オフィスへ。萌郁が道案内。

10.仮オフィス。“紅莉栖”がモーツァルトを流し、真帆の回想シーン。

11.オフィスの帰り。フェイリスから指令。『女子会するニャ!』

12.真帆と萌郁の客間がゴミ屋敷へ進化。黒木さんとフェイリスがダウンw

13.客間掃除のため、『お掃除軍曹』綯様が呼ばれる。

14.岡部らは綯を送って行く。途中で真帆を狙う襲撃者と遭遇。

15.逃げる真帆はレスキネンと合流。仮オフィスへ。

16.レイエス、レスキネン殺害。真帆に制御コードを渡すよう銃で脅す。

『Amadeus』の制御コード

過去が変わった。ラボのお正月パーティーは開かれず、仮面の襲撃者は現れ
なかった。
だが、真帆のオフィスでガス漏れ事故が起き、寝泊まりしているホテルが荒らされるという事件が発生。萌郁経由でオカリンに連絡して、ラボに避難
していた。犯人の狙いは『Amadeus』【制御コード】かもしれない。

『Amadeus』には“紅莉栖”だけがアクセスできるログがある。誰かが、“紅莉栖”を自由に制御するためにシステムを改ざんしても、この『秘密の日記』を参照に
して、自ら改造部分を修復することができる。『制御コード』はその秘密の日記をこじ開けるための鍵。そして制御コードを知っているのは真帆だけだ。

真帆と萌郁の『OHEYA』

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安全なフェイリス宅にかくまってもらう真帆。ホテルで取材をする予定だった、
ライターの萌郁もフェイリスの誘いで半ば強引に泊まることに。萌郁は
『ラウンダー』だ。萌郁を信用していない岡部は、真帆の身の安全を心配する。
翌日、顔を出したオカリンは、フェイリス宅で凄惨な光景を目の当たりにする…。

「何だ…これはっ…!?」2人が借りたピカピカのキレイな部屋は、たったの1日で『汚部屋』へと変貌を遂げたw 通販でデスクやちゃぶ台、冷蔵庫を購入して
『魔改造』それだけならいいが……いいのか(?)床にはページを開いたままの
本、書類、食べた後のカップ麺の容器、バスタオル、衣類などが散らかり放題だ。

仕事をしやすいように『模様替え』をしたのよ、言い張る真帆。オカリンが呟く。
「『社会不適合者』が2人集まるとこういう空間が生まれるのか……」
「『知的生産活動』に最適化された生活空間…と言ってほしいわね ドヤァ」

萌郁と真帆という意外な組み合わせですが、仲良く2人で家具を選んで、相部屋で
生活してるあたり、気が合うようですね。

真帆の『人工知能講座』

取材で萌郁が真帆にインタビューをする予定だが、萌郁が口下手すぎるので、
オカリンが手伝う事に。人工知能の研究が始まって60年が経過したが、人間の
ような汎用的な機能を持つ人工知能の開発には誰も成功していない。
真帆が開発した、『Amadeus』を除いては。

人間には容易に解けるのに、人工知能には解けない問題はたくさんあるという。
そのひとつが『フレーム問題』。ある問題の解決のために検討する範囲をどこまで広げるか、その枠を人間は簡単に決められるが、AIはそれができない。

例えば人工知能が『テーブルの上にある箱を開ける』ためには、全く関係がない
天気や、部屋の湿度、テーブルの色や材質など…あらゆる事象を考慮してしまう。
それだと、永久に箱は開けられないですね。
「なるほど…面白いな」「でしょう!」真帆がぱあっと顔を輝かせたようだった。

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『Amadeus』はフレーム問題を解決しているように見える。でもなぜ“紅莉栖”が
それを解決できるか不明だという。人間らしく振る舞う人工知能はできた。
だがどんな原理で『知性らしきもの』が発生しているか、わからないという。

データ化した記憶を使って脳と同じように動かすシステムが『Amadeus』
しかし、脳は未だブラックボックス。真帆も脳を全て理解して作ったのではない。真帆の仕事は人類の『知性の正体』を完全に突き止めて再現する事。壮大ですね。

「それができた時に私はようやく紅莉栖を…」と……言いかけて飲み込む。
あっ…この子。いつか『本物の紅莉栖』を作り出す気だよ…。紅莉栖が大好き
だった真帆。時間を遡ろうとした、以前の岡部とはアプローチが異なりますが、

真帆たんも十分ブッ飛んでいるというか…紅莉栖への執念は
『狂気のマッドサイエンティスト』じみてますねぇ。

真帆と萌郁のフレンドシップ

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取材の後日、仮オフィスを設けた電機大まで行く事になった真帆。電機大の場所を知らない真帆に、萌郁が道案内を買って出てくれた。

電車内。『RINE』で会話する萌郁と真帆。萌郁は真帆を「比屋定博士」と呼ぶが、博士はむずがゆいから“まほ”/“もえか”と呼び合うのはどう?と提案する真帆。
そんなの恥ずかしいよ」と萌郁が照れるので、名字で呼び合う事に。
「日本おける、私の数少ない友達になって頂戴」と真帆。

「比屋定さん…よろしくおねがいします」「ええ、よろしくね桐生さんっ」
笑みを含んだ声で真帆が答えた。お姉さんの余裕でしょうか?フランクな真帆が
萌郁に歩み寄ってふたりの距離が近くなりました。『永劫回帰のパンドラ』とは
ふたりの関係が180度違う点に驚き。照れる萌郁さんが可愛いです。

真帆と紅莉栖の出会い

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仮オフィスにはレスキネン教授が待っていた。今日するのは今後の事についての
ミーティングだ。真帆は『Amadeus』を立ち上げる。
「何か『music』をおねがいできるかい“クリス”」とレスキネン。スピーカーから静かなメロディが流れる。『ピアノソナタ第11番』だ。

ピアノソナタ11番第1楽章
阿保剛
2016/08/24 ¥150

それは、紅莉栖が研究所に来たばかりの頃。土曜日で貸し切り状態の研究室。
真帆が、スピーカーこの曲を流していたら紅莉栖が話しかけてきたのだ。ふたりとも『ピアノソナタ第11番』の『第1楽章』が好きで、意気投合。これがきっかけとなり、ふたりは一気に親密になったのだ。レスキネンがつぶやく。
「KurisuとMahoは、まるで姉妹のように仲が良かったね」

“お掃除軍曹” 綯(なえ)ちゃん

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真帆と萌郁がフェイリス宅に居候し始めてからはや数日。2人の使っている汚部屋ガラクタの宮殿と進化。ゆるいまゆりですらドン引きしちゃうような惨状。岡部とまゆり、カエデとフブキは綯ちゃんに手を貸してもらい大掃除を決行することに。

小学生でありながら自宅やブラウン管工房をいつもキレイにしている綯ちゃんは家事全般が得意。Mr.ブラウンの分と自分の食事もいつも作ってるしすごいな。【生活能力0】のもえいくさんや真帆たんは是非見習ってほしい。そんな大人の手本になるような綯ちゃんだが、フェイリス宅を訪れると何かのスイッチが入ったように変貌を遂げる。

「私がテンノージ専任軍曹である!!」

!? 急に別人と化す綯ちゃん。もとい綯様ダルの事を“ほほえみくまさん”と命名した綯様は「30秒以内に廊下のぞうきん掛け10往復だ!」と命令。スパルタすぎる。っていうか無理でしょw そんなダルは「ハァ…ハァ…もっと、もっと罵って下さい!大喜び。

まるで自重しない“ほほえみくまさん”は「掃除が終わったら急に優しくなってイチャイチャしたがる展開キボンヌ」「掃除の後は、あなたをキレイにしましょうね的な!」などと、HENTAI発言を乱発。すごく…中の人が言いそうなセリフです。ダルと関さんはシンクロしすぎだと思うんだw2016-05-04-195021オカリンとまゆりにも命令する綯様「そこのそびえ立つ黒くてぶっとい奴をゴミ捨て場に持って行け!」「そびえ立つ黒くて…なんだって?」困惑する岡部。「そこのゴミ袋のことだよ。そうだよね〜?」とまゆしぃがフォロー。「うん (ちょっとデレる)そうだぞ!さっさと運べ!」軍曹キャラに変身してもまゆりには素直な綯様かわいいw

綯様に罵倒されて「ひぃっ!」と怯えるオカリンに噴いた。これは…やっぱり“最狂の萎さん”が暴れた世界線の記憶が残ってるからかな…。全員に呼びかける綯様「気合いを入れろ!大声出せ!」皆がこれに応じる。

「綯様! はい! 綯様!」

“アマデウス”と“サリエリ”

掃除の後夕食をごちそうにったオカリンたち。リビングでピアノが得意なカエデがモーツァルトの『トルコ行進曲』を弾き始める。それを聞いた真帆は気分が悪そうに客間に戻った。様子が気になった岡部は、部屋を訪ねる。

真帆は岡部に話す。映画『アマデウス』で、サリエリは天才モーツァルトの才能を誰よりも認めながら、その才能に嫉妬し絶望。結果モーツァルトを死に追いやってしまう。また、史実でもサリエリはモーツァルト毒殺した疑惑があるという。
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「私にとって紅莉栖はアマデウスだった…」彼女はそう呟く。
真帆の『Amadeus』のIDが『Salieri』つまり紅莉栖がアマデウスなら、
真帆はその才能に嫉妬し絶望していたサリエリそのものである、という意味が
込められている。そう岡部は想像する。

ドアをノックして萌郁が入ってくる。リビングで急に立ち上がった真帆を見ていたのだろう「比屋定さん…大丈夫?」心配して声をかける。

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牙を剥く『レイエス教授』

綯を送るオカリンたち。彼が「紅莉栖の事でまだ比屋定さんに話していないことが
ある」…そう言いかけたその時、突如として仮面の2人組とライダースーツの女
現れた…!岡部の脳裏に正月パーティーを襲撃した連中の姿が浮かび上がる。

襲撃者は真帆に向かって距離を詰めてくる!「逃げろ!」岡部が叫ぶ。迷った
真帆だが、言う通りに走り出す。近辺を逃げ回っていた真帆はレスキネンと合流。
真帆が『制御コード』が狙いかもしれないと告げる。

レスキネンは、ならば大学のネットワークストレージ上にある『Amadeus』の
接続プログラムを消去。その後アメリカに戻り真帆を保護してもらうと提案。
さっそく仮オフィスに行き、作業に取りかかる。手を動かしつつ、レスキネンに
つぶやく真帆、ここ数日、『紅莉栖と自分の関係』について考えていた…と

私にとって紅莉栖は文字通りアマデウスでした」と真帆。それを聞いて
思い出したというレスキネン「クリスが以前こう話していたよ」
「私がアマデウスなら、真帆先輩はサリエリですねそれを聞き、激しく動揺する真帆だったが、何とか作業を続行。『Amadeus』へログイン。

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「それでは、接続プログラムを消去します!」
「その必要はないわ」パァン!と響く銃声。レスキネン教授が殺されてしまう…。
凶行に及んだのは真帆と同じヴィクトリルコンドリア大学所属のレイエス教授だ。

真帆に銃口を向けて微笑むレイエス。「必要なのは『制御コード』よ」
「さあマホ、“クリス”が持っている『秘密の日記』の鍵を開けなさい」
“紅莉栖”を見捨てなければ殺される。最悪の状況で真帆が取った選択とは?レビュー17へ続きます。