シュタインズ・ゲートの裏側を描いた『シュタインズ・ゲートゼロ』!プロローグ~1章【零下域のミッシングリング】の感想・シナリオ解説の記事です。おまけで特典の紹介も書きました。
この記事の目次
シュタインズ・ゲートゼロをプレイする前の注意点
『ゼロ』は前作のシュタインズゲートを知っていることを前提にした作品です。つまり、いきなりゼロから入ると【ネタバレの嵐】に遭います。それに、前作を知らないと全然話がわかりません。
したがって、まずはシュタインズゲート【アニメ版】を見るか、最初のシュタゲのゲームををプレイすると良いですよ。
ゲオの予約特典
▲CD…ではなくて【デカ缶バッジ】です。バッジは背にプラスチック
の支えが付いてるので立てかける事ができます。陸橋でオカリンを励ました時の
紅莉栖ですね。hukeさんのイラストがカッチョイイ!
▲ゲームのパッケージと比べて。この缶バッジ本当にデカくてビックリしました。
バッジとして使うのは大きすぎるので部屋のインテリアにいいかも。
【零下域のミッシングリンク】ネタバレなし感想
ゲーム開始直後から悲壮感が凄いです。いきなりこの音楽はキツい……
hesitative consideration
阿保 剛
前作の無印シュタゲでは、岡部が失敗した後
まゆりが岡部を引っ叩く→未来の岡部からムービーメールが受信。
というイベントが発生し岡部が完全復活して最後のタイムトラベルに挑みますが、ゼロでは流れが変わることなく作戦は失敗して終わります。
正直シュタゲ終盤の奇跡の展開は熱いけどちょっと上手く行き過ぎな感じもするので、ゼロに入る流れのほうが自然だと思います。
助けようとした大好きな人を自分で殺しちゃったら罪悪感で心が死にます。「タイムマシンで戻ればいいや」と言ってやすやすとやり直すなんて無理ですよ。
ゼロの最初の話ですが少し地味だけど、シュタインズ・ゲートゼロがどういう話なのか掴みやすく良い導入部です。
あとロリ紅莉栖感のある真帆はかわいい。僕的にはシュタゲゼロの半分は真帆のキャラの良さで持ってると思いますね!!!
一応ラボメンである萌郁も登場しましたが岡部が萌郁をめちゃくちゃ嫌ってて笑った。もえいくさんの許されてない感が再び。
萌郁は半分敵みたいなキャラなんでゼロでもシナリオを引っ掻き回す役でもありますね…。
ネタバレ【零下域のミッシングリンク】はどんな話?
シュタインズ・ゲート終盤から繋がるゼロ導入の話です。1章の零下域のミッシングリンクの前にプロローグが入ります。
プロローグ
シュタインズ・ゲート終盤(アニメだと23話)。2010年8月、7月28日にタイムトラベルした岡部は紅莉栖を救うはずが事故で殺してしまいます。
鈴羽が再挑戦を促すが紅莉栖を刺したトラウマと今までの世界線漂流の経験から何度やっても結果は変えられないと実感し紅莉栖を助けることを諦めます。
零下域のミッシングリンク
零下域のミッシングリンクは、中二病をやめ悲しみの癒えない岡部が比屋定真帆、レスキネンと知り合った事がきっかけで彼らの研究の産物である人工知能アマデウスと岡部の接点ができるといったストーリー。
ポイントを箇条書きすると、
- シュタゲゼロが悲しみ成分の多い作品なのがわかる。
- 合法ロリこと気の強い比屋定真帆の魅力てんこもり。
- ゼロのメイントピックである人間の記憶のデジタルデータ化、自我を持つAI・アマデウスの話題が多いです。
- どす黒い戦争の足音がいい感じに怖い。紅莉栖のタイムマシン論文をきっかけに勃発した第三次世界大戦のキナ臭い予兆がチラホラと描かれています。
- 岡部のトラウマの萌郁が登場しデンジャラスな空気を醸し出してました。
ネタバレ「零下域のミッシングリンク」ストーリー解説
①2010年11月、鬱状態から少し回復した岡部は大学のゼミの准教授・井崎の手伝いで参加していたATF(アキハバラテクノフォーラム)にて、講演で来日した比屋定真帆とレスキネンと出会う。
②真帆の通訳でレスキネンの講演「人工知能革命」を聴く岡部。その中で彼らが力を入れているプロジェクト、アマデウスシステムが披露される。
③セミナー後の懇親会で真帆と紅莉栖の思い出話をしていると、声をかけてきたレスキネンの提案で岡部にアマデウスの対話サンプルを集めるテスターの協力を申し出る。
④和光市のレスキネン達のオフィスに招待された岡部は、真帆の案内でアマデウス紅莉栖と出会う。
ゼロのゲートは絶望から開く
紅莉栖を救うためにタイムマシンに乗ったオカリンだったが、助けるどころか
誤って彼女を刺殺してしまう。
「馬鹿みたいだ…紅莉栖を殺したのは俺だった…」
「無駄だよ…何もかも全部無駄なんだ…」
と超鬱モード。これはオカリンにとってはあまりにも悲惨な結末です。リトライを促す鈴羽の言葉は届かない。
サブタイトルの【零下域のミッシングリング】英語で『-Absolute zero-』
と添え字あり。絶対零度とは、いかにも厨二らしいワードです。零下域やら絶対零度やら、オカリンの精神状態の比喩ですね。
『ミッシングリンク』は後にシュタインズ・ゲートに到達したことを考えると、【なかったことになった重要な世界線】って意味だと取れます。
『STEINS;GATE』の最後、紅莉栖を犠牲にして、まゆりが死なない世界線に
ようやく辿り着いたオカリンの前に、唐突に未来から紅莉栖が救出できるよ!
まゆりも生きている世界線があるよ!と、お膳立てをされるのは少々都合が
良すぎましたからね。
つまり岡部が未来でムービーメールを送るまで何があったのか?そういったエピソードがゼロで語られます。
比屋定真帆と岡部の出会い
失意のどん底にあった岡部が見いだした新しい希望。紅莉栖が在籍していたヴィクトルコンドリア大学に進学し彼女がやろうとしていた研究を引き継ぐこと。
そんな夢に近づくため同大学にコネを持つ東京電機大学の井崎准教授の助手
としてATF(アキハバラ・テクノ・フォーラム)のコンベンションで受付を
していたオカリン。コンベンションの中で、ヴィクトルコンドリア大学
のセミナーは最も注目度が高く、テーマは“人工知能革命”
オカリンに
「スタッフルームはどこかしら?」
小柄な女の子が尋ねた。フェイリスよりも背丈が小さい。中学生の女の子が迷い込んだと思ったオカリンだったが、比屋定真帆(ひやじょう まほ)と名乗る彼女は21歳。
ヴィクトルコンドリア大学・脳科学研究所の研究員だ。人工知能のセミナー行うレスキネン教授の助手として来日していた。この真帆、出で立ちが野暮ったく、靴は左右違うという残念すぎるファッションセンスの持ち主。とはいえ、小柄で矢作さんのボイスもあってkawaii!
ところで…全然関係ないゲームの話でアレなんですが真帆の21歳っていうのは
リトルバスターズの、「真人(21)」を引っ掛けてる?(21)を走り書きするとロリに見えるっていうやつ。
【アマデウス】箱の中にいた“彼女”
ヴィクトルコンドリア大学のセミナーで発表された2つのプロジェクト。
ひとつは人間の記憶のデジタルデータ化。それをコンピューターに保存、
活用するシステム。医療分野への応用を検討していると言う。
記憶のデータ化は亡くなった紅莉栖の論文が基礎となっていた。前作でオカリンの記憶は一旦データ化されて過去の自分に転送されてましたしね。そして最も力を入れているのがふたつ目のプロジェクト。
人工知能「Amadeus」(アマデウス)
比屋定真帆の記憶をデータベースとして動作する『アマデウス真帆』が
デモンストレーションされた。これはコンピューターの中にいる人間に近い
存在で、自ら思考・判断ができ、人格を持っている。
ATFの懇親会に参加できたオカリン。レスキネン教授と話をしたいが、彼はリア充イベントが苦手。話し相手がおらず、一人でひたすら料理を食べ続ける(泣)オカリンの気持はよくわかりますw
同じように、こういう場が苦手な真帆はただでさえ小さいのに、会場の隅っこで更に小さくなっていたw お互いに目が合うふたり。紅莉栖の友人であった事を真帆に話すオカリン。
真帆にとって紅莉栖は大事な後輩だったという。紅莉栖が大好きな2人が
共通の友人の話題で会話を弾ませていると、レスキネン教授が歩み寄って来た。教授は提案する。彼を「“彼女”に会わせてあげたらどうかな…?」と。
セミナーから数日後、和光市にある、日本脳科学研究機構のビルの一室。
そこで、紅莉栖を救う事を諦めたオカリンの前に現れた“彼女”。この出会いが意味するものとは…?ここでOPテーマアマデウスが挿入。これはいい入り方。燃えます。次回への引きとしては最高でした!
次は共通ルートその2、閉時曲線のエプグラフに続きます。
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