カオス・チャイルド6章と7章のレビューです。目次の2~4が【第6章:抗うのは迫り寄る過去】の記事。5~8が【第7章:犯した過去に間に合うために】の内容です。
この記事の目次
前回までのあらすじ
過去にAH東京総合病院で能力者開発のための非人道的な実験が行われていた。病院の地下施設で力士シールの正体やそれを渋谷中に貼った連中の目的が見えてきた。
更にタク自身も能力者【ギガロマニアックス】であることが判明。ニュージェネレーションの狂気の再来で犠牲になった4人は全員が能力者。タクが襲われる展開が確実に迫る!
▼有村または香月の分岐条件を満たしていると、2週目以降6章からそれぞれのルートに分岐します。シナリオ分岐についてはこちらをどうぞ。
カオスチャイルドの良心・神成(しんじょう)さんの気苦労が絶えない
気苦労① 態度が悪すぎる相棒・久野里さん
一連の猟奇殺人捜査の相棒・久野里澪からAH東京総合病院の実態を聞かされた神成。「まさか…信じられないな…」と驚く神成に対して「“お前なんか”に嘘をついて、何の特がある?(イラッ)」といつものように悪態をつく久野里さん。10コ上の人に向かってお前呼ばわりである。
相棒がいちいちケンカ腰だと、さぞかし仕事がやりづらいだろうね。まあ久野里サンは百瀬のおばちゃんを除いて誰にでも感じ悪いから。過去に何かひどい経験をしたみたいだけど世界が全て憎い!系の人なんだろうか。久野里さん厨二病こじらせてない?
ずーっとツンを重ねた澪ちゃんが神成さんにデレる日は来るのか…。
気苦労② 文句しか言わない協力者・有村
タクのスマホを持っていなかったうき。うきの言葉がウソか本当かしらべるために、有村に電話する神成。「はい、もしもし有村ですけど#」電話に出た有村は開口一番にキレ気味…。
▲いきなりセクハラ呼ばわりされる神成さんに噴いた。
いやらしいって…。ちょっと有村は自意識過剰なんじゃ?それにしても電話越しでも有村の能力って使えるのね。こりゃ捜査協力に超欲しい人材だわ。
だからって便利なウソ発見器扱いされて頭にくるのはわかる。報酬ないしね。調査協力してくれた有村に「助かった。今度何かごちそうするよ」と善意でねぎらう神成だったが。
「ハァ?それってデートに誘ってるつもりですか?だったら絶対に嫌なんですけど!」ときつ~い一言。なぜなのか。
気苦労③ 警察に独断で捜査を決行するが…。
ヤバ過ぎる病院を調査するためには正式な捜査令状が必要だが、そんなもの出せそうにない。病院の地下に踏み込んで証拠を見つければいい!と、自分の保身など一切かえりみない正義のイケメン刑事が独断で強制捜査に突撃!
給料なんか出ないどころか下手を打ったらペナルティ喰らう。ほんと仕事に命かけてる刑事の鑑だ。そんな危険を犯してまで病院に潜入した僕らの神成さん。だが既に…
例の施設は完全に証拠隠滅が図られていた。PCもモニタも被験者たちも…全てもぬけの殻。神成さんって声の感じから中年のベテラン刑事っぽく見えるんだけど28歳なんだよね。ああ…気苦労が多すぎてくたびれた感じに…
今後はあんまり神成さんが曇る展開は見たくないなあ。
タクのスマホの行方は?
▲果たしてスマホを持ちだしたのは誰か?
うきは本当に何も知らなかった、病院の廊下でスマホを拾ったあと、すぐその場に戻したそうだ。じゃあ誰が拾って伊藤のスマホに電話をかけてきたんだろうか?解約したスマホから電話をかけてくる芸当からして、犯人は能力者だと疑うタクだが果たして。
有村によるとうきは一連のニュージェネ再来事件とも全く関係がないそうだ。
強襲のパイロキネシスト(発火能力者)
▲タクを呼びに来た世莉架は彼の汗を拭いたハンカチをゲットw ヘンタイさんかな?
乃々が拓留に話があるから会いに行ってあげて欲しいと、拓留に伝えに来た世莉架。夜遅い時間だったがトレーラーハウスを出て青葉寮に向かうタク。だが外に出たのは間違いだった。
街のあちこちにある、力士シールの顔顔顔顔顔。最近、世間で話題になっている為あちこちに情弱がシールを貼りまくっていた。しかもニセモノじゃない11番目のロールシャッハ、つまり本物の力士シールもたくさんある。
タクたちギガロマニアックスは本物の力士シールを見ると、悪夢のような妄想に取り憑かれ精神にひどいダメージを負ってしまうのだ。そもそもタクを外に誘いだしたのは世莉架だけど…わざとじゃないよね?
そんな時、路地裏で有村を見つけたタク。彼女もタクと同じく11番目のロールシャッハに当てられて気分が悪くなっていた。有村を連れて青葉寮を目指すタクだったが、こんな時に…恐れていた襲撃者が現れた。
「みぃーつけた…」泉理?長い薄ピンクの髪。片足を引きづりながら近づく女の顔は狂気の色に染まっていた。何もない空気中に突然火炎が舞う。こいつは発火能力者【パイロキネシスト】だ!いきなり火炎放射してくる通り魔とか常軌を逸している…。
▲憎しみに取り憑かれた襲撃者は狂気の笑みを浮かべる。この顔はヤバイ。
タクが“ディソード”に目覚めギガロマ能力を発動。女が放った炎を消し飛ばした。それでも女はタクたちに近寄ってくる。あまりの恐怖に体が動かないタクと有村だったが…。何故か女は襲撃を止めてその場を去る。
このパイロキネシスの行動が謎。急にタクたちを襲うのをやめたのは何故か。名前も明かされてないし、ほぼ何もしゃべってないから推測する材料が乏しいです。
雛絵編・華編のフラグを立てている場合、パイロキネシストの襲撃くらいからシナリオ分岐します。
乃々の決意
▲右に写っているのが、乃々の友達で実験の被害者の南沢泉理。襲撃者とよく似ている。
パイロキネシストから逃れたタクと有村は青葉医院へ辿り着いた。ケガの手当をしていると乃々に見つかってまう。タクに話していたなかった事があると乃々。乃々はAH東京総合病院で泉理が人体実験を受けていたことを知っていた。彼女と同じ小学校だった乃々。
でも小学生の自分は何もすることが出来なかったと…。たった今襲ってきたパイロキネシストの女が、その泉理本人なのでは?…と誰もが思うところですがどうなんでしょ?。
名前出てなかったしなあ。そして乃々は有村に事件や能力について知っている事を全て話して欲しいと頼む。これまでは危ないから事件に関わるな!の一点張りだった乃々が、私が一連の事件の首謀者を解き明かすと決意。
ギガロマニアックスのタクや有村がまた襲われる可能性がある以上、逃げるだけでは大切な家族を守れないと判断した“女帝”、ついに撃って出る!わりと頼りない等身大な高校生のタクと違って、乃々さんがイケメンすぎる。
山添うきを救え
ここから第7章の記事です。AH東京総合病院の軟禁生活から「信用調査会社フリージア」に保護された山添うき。実験の被害者たちの世話をしに病院の地下に戻りたいと繰り返していた彼女は、こつぜんと姿を消す。しかしうきが外に出た形跡は全く無い。
カオスチャイルドBGM紹介「FAIRY’S DANCE」
うきは能力で“自分の周囲にいる人の思考や願望を無意識に現実化【リアルブート】”してしまう。この力で百瀬のオバちゃんの【うきを知り合いの児童養護施設に預けるため外に連れ出す】という思考をリアルブートしてフリージアを脱出した。
この辺のくだりは奇妙なBGM「FAIRY’S DANCE」と相まってギガロマニアックスの能力の得体の知れない怖さを感じさせます。
FAIRY’S DANCE
阿保剛
うきをギガロマ研究の実験動物のように思っている久野里は彼女を“捕獲”すると何度も口にした。また児童養護施設ではなく自分が所属する研究センターに連れて行くと言い出す。
ギガロマニアックスをモノ扱いする久野里が許せないタク。うきは渡せないと考えた彼は乃々と共にうきの救出を図る。
“来栖の親友だった南沢泉理を見殺しにしてしまった”と後悔するタクは、同じ場所でうきまで見捨てることはできないと乃々に話す。すると乃々は、
「た、拓留……あの……あのね………」「本当は、泉理は……泉理は……っ」
…と乃々は何かを言いかけてやめる。南沢泉理の名前が出るだけで度々。顔が青ざめたり様子がおかしくなる乃々。彼女はまだ重大な何かを隠してますね。
うきを病院の地下から連れ帰ったタクと乃々。彼女を青葉寮で預かることで一段落する。青葉寮に住んでいるタクの妹のような存在の結衣はうきが一緒に暮らせることになって喜ぶ。うきと結衣は昔同じ小学校の同級生だったのだ。
▼左から結人(ゆうと)うき、結衣(ゆい)
パイロキネシストは南沢泉理?
▲パイロキネシストが落としたIDカードの写真。
タクと有村を襲ってきたパイロキネシストが泉理と裏付ける証拠が出てきました。
①パイロキネシストの女が落とした泉理のIDカード。
神成からの情報。最近連続放火事件が発生しているが、容疑者は火を使う能力者。警察官を襲った女は現場にIDカードを落として去った。
②うき曰く南沢泉理は足が悪く、いつも片足を引きずっていた。
タクたちを襲ってきた女も同じく片足を引きずってましたね。
③南沢泉理が渋谷地震で死亡したという乃々の話はウソか間違い。
タクたちがAH東京総合病院の地下施設で見たPCには南沢泉理は“行方不明”とのログがあった。この病院は震災後に災害拠点病院だったので、被災者の情報はいくらでも共有できた。だだから、同病院の地下であんな大がかりな実験をやっていた連中が大事な被験者の死亡情報を見逃すはずがない。つまり泉理は渋谷地震で死亡していない。
泉理はニュージェネの狂気の再来の真犯人か?
推理パートにて判明。第一~第四の事件が発生した現場の周囲で連続不審火が起こっていた。4つの連続猟奇殺人はパイロキネシストの仕業かもしれない。しかし火を使って殺された被害者は一人もいないので、パイロキネシストが犯人と言い切ることはできない。
タクの葛藤 “誰かを守るために人を殺せるのか?”
▲部室での推理パートの後「あなたは狙われてるから青葉寮に(私の元に)帰ってきなさい」とタクに耳打ちする乃々。なんで顔を赤らめてるの?ブラコンなの?
乃々に促されしぶしぶ、トレーラーハウスから青葉寮に戻ったタクは思い悩む。パイロキネシスト(泉理?)が襲ってきたのは復讐かもしれない。そして再び女が襲って来たら…。“超能力者による襲撃”という非常識な事態に警察が何か出来るとは思えない。
ならばこっちも能力を使って対抗するしかない。しかし、もしも泉理を殺さないと来栖を守れない位に追いつめられたとしたら…。来栖の目の前で泉理を殺すことができるだろうか?タクが悩んでいると、新しく買ったスマホに世莉架から着信。
世莉架はタクが何も言わないのに彼の葛藤を見ぬいたようで
「たぶんのんちゃんなら相手が幼なじみでも親友でも…タクを守るために、ためらわないでやっつけると思うんだ」
「もちろん、私もだよ。タクのためなら“どんなことでもする”し誰にも負けないと思う。絶対に!」
「タクはどうかなあ?」と話す。発言が過激です。おっけいさん。それにしても乃々も世莉架もタクを好きすぎるだろ。次に襲われるとしたらニュージェネの狂気・第五の事件ノータリンが起きた10月23日の可能性が高い。だったらその日は新聞部のみんなと一緒にいようと世莉架が提案する。
“10月23日”再び迫り来るのは復讐者か
10月23日。能力者のタクや有村は標的にされる可能性があるので、新聞部の部員たちと一緒に深夜までカフェLAXに篭もる作戦に出る。部員に加えて他の客や店のスタッフもいる。いくら犯人でも大勢の前で堂々と犯行を起こすような真似はできないだろうとの判断だ。
幼女店員さんに「おぬしら何時間粘るつもりじゃ!」と文句を言われたので、追加オーダーのため世莉架がメニューを店員さんから受け取りタクに渡す。メニューを開くとそこには…
【11番目のロールシャッハ!】誰だよこんなことしたヤツ!本物の力士シールを見てしまったが最後、精神を汚染されてしまうタク。あれだけの人がいたカフェLAXはタク一人のぼっちの空間に変貌。そして狙ったかのようにカフェLAXにやってくるパイロキネシストの女。
▼っていうか…名前!“南沢泉理”って書いてるし!
「あああああああああぁぁぁ!!!」復讐者の襲撃に恐怖してめっちゃ絶叫するタク。ん? いやいや待て待て。本物の力士シールをタクが見たってことは、強制的に妄想ワールドに突入してるだけだから大丈夫じゃね?って思うんだけど。
次回はいよいよ第8章。とうとうあの事件が…あのシーンはカオチャで一番精神的にキツイです。
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