カオスチャイルド三章のレビューです。有村ちゃんと香月。二人のサブヒロインの魅力に気づいたエピソードでした。10月10日の碧朋学園(へきほうがくえん)学園祭に向けて大忙しのタク。ネット記者渡部との対談の準備、クラスの出し物の映像撮影。更にタクたちの活動が原因で生徒会長の乃々が負傷したため、その穴埋めで生徒会の手伝いもするというハードワーク。
この記事の目次
香月と仲良く荷物運び
生徒会のパンフ運びを終えたタクは【マウンテンビュー(上の画像)】(元ネタはマウンテンデューというややマニアックな炭酸飲料。)を買いに自販機へ向かう途中、制服の裾をクイクイと引っ張る人物に出くわした。しゃべらないゲームオタクの香月だ。
クラスの出し物のロボ・【ガンヴァレル】のパーツを教室まで運ぶのを手伝ってほしいようだ。このロボは『ROBOTICS;NOTES』つながりですね。他の連中は楽しそうにペアでパーツを運んでいる。ここで事情を察したタクが一言。
「なるほど、ぼっちには伝い状況だな…」流石ぼっちの心理に詳しいタク。「んー!!♯」図星を刺された香月は怒ってタクのスネを思いっきり蹴る。先輩の威厳ゼロだなタク…。
荷物を抱えて階段を上る二人だったが、香月が足を踏み外してしまい階段から転げ落ちてしまう。ここで【妄想トリガー】が発動しますが「ネガティブ」を選ぶと香月がめっちゃしゃべります。この妄想自体は病的な香月が怖いホラー話なんですが、しゃべった香月は癒し系のかわいい声だったんで驚き。「監視されているの」のセリフが良かったです。
香月は手伝いのお礼にペロペロキャンディー(なめかけ)をタクにくれる。それなめかけじゃないか!と突っ込むと、仕方ないなあ…とばかりに(しゃべらない)スルメをくれる香月さんであった。だんだんと香月の面白さが分かってきましたw
ピックアップ『妄想トリガー』腐女子な有村ちゃん
▲八重歯を出して笑う明るい有村ちゃんがキュート。
■発動タイミング:有村が強引にタクを空き教室に連れ出した後。
■トリガー選択:ポジティブ。
声フェチだという文芸部の有村は、タクの“いい声”に目をつけていた。なんでも宮代の声は腐女子の鑑賞に耐えうるクオリティらしい。有村は薄い本を作る時のネタ帳を取り出すと、そこには半裸の美少年が抱き合っているイラストが書かれていたw しかもセリフまでついてる。このBLセリフをタクに朗読してほしいという有村ちゃん。この子、腐っていたのか…。(妄想だけど)
セリフもアレだけど絵がひどい…。エロい力士シールとか誰向けなんだろうか。3つほど腐女子向けのセリフを朗読するという羞恥プレイをさせられたタクですが、特に3つ目のセリフはマズい。(このブログで書けませんが)下ネタの単語がストレートすぎる。これアニメで流せないだろ!
有村がタクのセリフを聞いてほぼイキかけたところで妄想終了。学園祭のパンフ作りを口実にタクと二人きりになった有村だったが、本当の目的はBL朗読会ではなく、明日の対談の時に渡部がスクープ記事に載せた“「力士シール」写真をどうやって撮影したか訊いてほしい”と伝言するためだった。これは久野里澪からの指示で事件の捜査協力のため。
用件を終えた有村ちゃんはお礼に食券を渡して「あでぃおすぐらっしぁー!」と挨拶をし教室からさっさと出て行ってしまう。
事件なんて追わなくても、結構楽しいものでしょう?
香月と仲良く荷物を運び、有村と二人きりでパンフの製本を手伝い(BLセリフを朗読させられ)クラスの出し物のビデオの撮影を通してクラスメイトたちと交流もできた。タクと乃々の関係が気に入らないため何かと突っかかってくる川原君の態度も軟化した。「この間は悪かったな」と先日殴ったことを謝る川原君。
もっとも乃々に謝ってほしいと言われたから、ということですが。川原君が乃々を好きすぎて辛い。乃々はタクのことばかり気にかけてるし高確率で玉砕しそうで…。川原君!乃々だけが女じゃないぞ。フラても決してやけを起こさないように。
学園祭の準備を通してクラスに居場所が出来ていくタク。クラスメイトを情弱と見下したり、学園祭なんかくだらないと思っていた彼だが、みんなと一緒に何かするもの悪くないな…と小さな心境の変化が生じていた。夜、一息ついたタクの前に現れたのは姉の乃々。
先日刺されたケガが癒えていないのに「おつかれさま」と弟をねぎらい、手製の弁当を持ってきてくれた。今日一日何をしていたかタクから聞いた彼女は
「事件なんて追わなくても、けっこう楽しいものでしょう?」とタクを諭す。
タクを心配して日常に連れ戻そうとする乃々。一方で、承認欲と好奇心で事件を追いかけるタクを後押しして非日常の危険な世界に連れ込もうとする世莉架。という風に見える。やっぱり、この二人のヒロインはタクに対する接し方のスタンスが真逆だなあ。
第三章の謎
“奇妙な着信” 伊藤に電話をかけてきたのは誰?
学園祭の準備が押せ押せになったので部室に泊まり込むタクたち新聞部。深夜12時を回った頃に伊藤のスマホ着信が入る。「や、やべぇ…なんだ…これ?」彼のスマホに表示された相手の名前は…タクだった!【AH東京総合病院】でスマホを落として以来、電話会社に連絡して止めたはずなのに。
恐怖におののきながらも、タクはこの奇妙な電話に出る。「お前…誰だ?」「…………………………」沈黙。電話をかけてきた相手は何も言ってこない。ここでタクが聞いたのは
「トン、トトン、トン」冷たく無機質な死を告げるノックだった。この音は第三の事件があった道玄坂のラブホでタクが聞いたものと同じ。
第4の事件“ ごっつぁんデス”の犯人は誰?
対談の時間に遅れて体育館にやってきた渡部。彼の様子がおかしいと思ったらいきなり大量の力士シールを吐き出して渡部死亡!!ええええええ?このシーンは結構唐突でした。いけ好かない野心家のネット記者渡部さんでしたが、あまりキャラが掘り下げられることなくあっさり犠牲になってしまわれた。というかこのシーンも画的にアニメで流せないな…。
対談の直前、学校の控室にいた渡部。犯人の可能性があるのは、死の直前に会っていたユルい顧問の和久井先生と控室に渡部を呼びにいった伊藤と世莉架か。渡部も控室で例の死を告げるノック音を聞いているんですよね。
乃々は必死にタクを危険な世界から遠ざけて守ろうとするが、彼はニュージェネ再来の第四の事件“ごっつあんデス”を目の当たりにしてしまい、否応なしに連続猟奇事件のループに巻き込まていくことに。
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