『CHAOS;CHILD』のPS版を購入していたのでさっそくレビューします。1章は不可解な謎だらけといった印象です。キャラはよく立っているし引きもいいし2章が気になる作りです。
この記事の目次
キャラについて
“タク” 宮代 拓留(みやしろ たくる)
画像の右。主人公の高校三年生。第一章のサブタイトル【情報強者は事件を追う-digital native-】にもあるように自称“情報強者”。ネットで仕入れたウンチクをしたり顔でひけらかしたりするちょっと痛い人です。言葉の定義にうるさくて他人が間違った意味で言葉を使うとイライラするちょっと面倒くさい子。
デジタル‐ネイティブ(digital native)
生まれたとき、または物心がつく頃にはインターネットやパソコンなどが普及していた環境で育った世代。日本における商用インターネットは1990年代半ばより普及したため、おおむねこれ以降に生まれた世代を指す。
-コトバンク-より
情強の自分は周りの無知で騒ぐだけの高校生とは違う。特別なんだ!という態度がイタイ。タクは新聞部の部長であり渋谷で立て続けに起こっている猟奇的な事件を追いかけている。“渋谷地震”の震災孤児であり乃々と養護施設で暮らしていたが“あること”をきっかけに施設を飛び出してからは公園にあるキャンピングカーで一人暮らしをしている。
見た目はキリっとしてるのだが知り合い以外と会話しようとするとかなりキョドってしまう。自分も高校時代は一部の友人以外とはまともに喋れなかったのでタクのコミュ障ぶりはとても共感できる。タクを見てると自分の黒歴史を掘り返されてるような気持ちになるんだけどw
いい大人のいまでもコミュ障直ってないけどな!
ところで前作CHAOS;HEADの主人公も通称タクですが、これは何か意味があるんでしょうか?全くの別人ですよね。
来栖 乃々(くるす のの)
通称“女帝”。一見すると童顔のお嬢様みたいですが意外と落ち着きのある声でタクのことを甲斐甲斐しく気にかける自称“拓留の姉”。その世話焼きっぷりは姉と言うよりカーチャン。乃々も震災孤児だが同じ施設にいたタクが飛び出してからは彼から距離を置かれるようになった。
姉として振る舞う乃々が「僕たちは“家族でも何でもない”じゃんか」とタクに言われた時、彼の胸ぐらを掴んで無言で激昂していたがその辺のエピソードは地雷の様子。キレると“例の表情”が飛び出すらしい。それってどんな形相なんだろう…女帝怖いよ女帝。
来栖の栖はシュタゲの紅莉栖と同じ漢字なのが気になる。また来栖はクルス(十字架)から由来しているような気がするのですが、もうひとりのヒロイン世莉架の“架”も十字架をイメージする文字。何やらこの2人は十字架にかけられる=犠牲になってしまう。そんな妄想が湧いてきます。
尾上 世莉架(おのえ せりか)
新聞部所属の拓留の1つ下の幼馴染み。口癖が「う?」と「おっけい」で一部のネット界隈では“おっけいさん”などと呼ばれてます。明るく気さくな性格で拓留をタクと呼び他の部員をちゃん付けで呼ぶムードメーカー。色々あって衝突しそうになる部員らのクッション的な役割を果たしている。
世莉架はクッション…(意味深)
世莉架の莉は紅莉栖と同じ漢字を使っているのがやはり気になるシュタゲ脳です。あと世莉架に料理をさせてはいけないらしい。コーヒー淹れるのも周りに止められるってどんだけw
事件を追いかけようとするタクに対して乃々は「危ないから止めなさい!」という保護者的なスタンスなのに対して、世莉架は全く逆でタクが事件に関わる事を後押しする姿勢なのが気になります。おっけいさんは何を知っている?
伊藤 真二(いとう しんじ)
新聞部所属。タクが唯一まともに話せる男友達で猟期マニア。こう書くと危ない人みたいだがかなりマトモで知り合い意外とはまともにコミュニケーションが取れないタクの良き理解者。タクや新聞部の仲間の事を気にかけるいいヤツ。
シュタゲのダルのような天才ではなくあくまで普通っぽい伊藤は『 CHAOS;CHILD』で起こる非常識な事件にどこまで関わって来るのだろう?その一点が気になります。彼は後に出てくるディソードの保持者ではないようですし。
有村 雛絵(ありむら ひなえ)
第三の事件“回転DEAD”の現場の一室で倒れていた金髪ツインテール少女。タクらと同じ学校の高校2年生。彼女についてはまだ謎が多いので多くを語れませんが、タクに向かって投げかけた不穏な言葉の真意が気になります。雛絵は敵なのか味方なのか1章の時点では判断できないですね。
1章なので話の核心は全然でてきませんが一応、以下の記事はネタバレ注意。
第1章の謎(一応ネタバレ注意)
3つの事件と奇妙な日付の一致
渋谷で連続して起こる猟奇的な事件。9月7日【こっちみんな】9月19日【音漏れたん】9月29日【回転DEAD】これらは6年前、前作カオスヘッドの事件“ニュージェネレーションの狂気”で起こった一連の事件と日付が一致していた。3つも日付が符号すると偶然では済ませられない。
またこれらの事件は自殺ではない。“ニュージェネの狂気”に魅せられた模倣犯の仕業?次はヴァンパイ屋。10日10日にほぼ確実に第4の事件が起こる…!
第三の事件 9/29【回転DEAD】
部屋のカギを室内から開けたのは誰か?
“回転DEAD”が起きた道玄坂のホテルの一室。タクと世莉架が来た直後部屋のカギは締まっていたが中からロックが外されて2人は中に入れた。普通に考えるなら室内にいた有村雛絵だが、カギから彼女の指紋は見つからなかった。
「トン、トントン、トン」外からノックをしたのは誰か?
一定のリズムを刻んで繰り返される不気味なノック音。しかし監視カメラには何者かが部屋に入ってくる様子は写っていなかった。【こっちみんな】と【音漏れたん】の事件直前も現場でこのノック音がしていた。犯人による殺害予告?でも回転DEADの事件はノックが聞こえる前に犠牲者は死んでいたようだしなあ。
【回転DEAD】の動画を外から撮影したのは誰?
撮影されたと思わしき位置はただのビルの外壁というありえない場所。更に動画はまとめwikiにupされて拡散するが、それをやった当事者も不明。
神成(しんじょう)のセリフ「君は持っているものに気づかれなかったのか、元から持っていなかったのかどっちだ?」の意味
▲事件の取り調べで刑事の神成が雛絵に上記の言葉をかけると、それまでウンともスンとも言わなかった彼女が反応を示したのは何故?雛絵は“何を持っている”のか?
“力士シール”の眼
渋谷のあちこちに何年から前から張られている顔が2つ重なった気色悪いシール。何者かが【回転DEAD】を外から撮影した。現場を撮ったカメラがあると思わしき位置にはビルの外壁のみ。久野里澪(くのさとみお)が言うには外壁にカメラを取り付けた形跡はなかった。その外壁にあったのは力士シール。
まさか力士シールが事件現場を見ていたとでも?タクが第1の事件【こっちみんな】が起きた現場を撮影する為にその部屋を覗くことができるカラオケボックスから張り込んでいたが、同ビルにも力士シールが貼られていた。
そして第1章のラスト。タクがプリントアウトした力士シールを自室に貼って眺めていると、ありえないことが…。一方、チャットする謎の2人の人物の様子が描かれる。【エド・ルーカス】と【あみぃちゃん】って誰だ。こいつらが一連の事件の犯人?この2人の会話内容がヤバイ。タク!早く逃げろおおおお!!! 第二章レビューに続きます。
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