『レビュー4』です。“紅莉栖”と2週間ほど『対話』を重ねたオカリンは都内の高級ホテルで真帆とレスキネン教授に経過報告をすることになっていた。
断ち切れない“紅莉栖”との繋がり
▲『閉時曲線のエピグラフ』で“紅莉栖”に「黙れ クリスティーナ!!」と声に出してしまった岡部。好奇心旺盛な“紅莉栖”はその理由を何度も訊いてくる。
※このパラグラフは前章『平時曲線のエピグラフ』最後の内容です。
すっかり“紅莉栖”と親しくなったオカリンは、柳林神社で彼女と楽しげにトーク。しかし、またも『紅莉栖の最期』がフラッシュバック。
しかも紅莉栖の声で幻聴まで聞こえる。「あんたが私を殺したのよ」パニックになり通話を一方的に打ち切る岡部。「紅莉栖の幻影を追うべきじゃなかった」
そう思い知ったオカリン。紅莉栖と“紅莉栖”を同一視している自分が恐ろしい。
紅莉栖を殺しておいて、本人そっくりのAIと仲良くしているなんて歪んでる。
「『テスター』を…辞めたいです…。」⇐【ココから『双対福音のプロトコル』】
岡部の希望通り『テスター』の辞退は認められたが、レスキネン教授からの頼みで
結局、『アマデウス』のアクセス権は岡部のスマホに残した状態に。
『双対福音のプロトコル』の意味を考えましたが、『なるほど。わからん』状態です。たぶん、双対の関係にある?岡部と“紅莉栖”の連絡手段であるアクセス権が『プロトコル』なのかな?と思いますが。
襲撃者の凶弾
報告の後レスキネン達と食事をしてきた岡部。ディナーの最中に井崎准教授から
岡部に電話があり、ぜひ教授たちをホテルまで送迎したいという。
待ち合わせの駐車場に高級車で迎えに来た井崎。後部座席に真帆とレスキネンを
エスコート。その時…。突然、助手席側の窓ガラスが割れた…!井崎は悲鳴をあげて逃亡。問答無用で銃を撃ってくるやせぎすの男。
運転席に乗り込んだオカリン。アクセルを踏むが前に進まない。免許がない岡部はよくわかってない。「どうすりゃいいんだ!!」「ギアをドライブに入れて!」
真帆が叫ぶ!ハンドルは助手席の真帆が操作するが、横からなので上手くハンドルを切れない。車がスピンしてしまい。駐車場内で停車してしまう。
後ろから猛スピードで追ってくるセダン。「降りろ!突っ込んでくるぞ!!」
「こっちのドア、開かない!!」とっさに、真帆を抱えて車外に転がり出る岡部。
後部座席のレスキネンも脱出。
直後、セダンは井崎の車に激しく追突し、めり込む。この男は助からないだろう。
全身がズタズタの重傷にも関わらず、なおも迫る男。レスキネンに銃を向けて
「パン!」発砲音が響く。何と男のほうが頭を打ち抜かれて即死した。
警察はまだ来ていない。誰がどこから撃ったのか…?
岡部は恐怖する「一体…何が起きているんだよ……。」
暗転するクリスマスパーティー
真帆やレスキネンも誘ってラボでクリスマス会。女子5人+男1人がミニスカサンタに扮し、とても賑やかで楽しい時間が流れる。普段は笑顔を見せない鈴羽が嬉しそうに、まゆり作ったキッシュや由季の料理を食べる。
宴もたけなわ『ニャンニャニャーン!』フェイリスがプレゼント交換を呼びかける。「ひうっ!?」箱を空けたら『ドクロを模したベルトのバックル』が出てきて怖がる萎えさん綯ちゃん。
るかのプレゼントだが、このへんのセンスは男子だよなルカ子。まゆりにはオカリンのプレゼントが当たった。金の延べ棒の形をしたバカでかいチョコ。無邪気に喜んでいるまゆり。しかしフブキとカエデには酷評される。
「オカリンさん…これはないわー。」「ないわね…。」
真帆が、まゆりからもらった、オルゴールを鳴らしてみる。優しく儚いメロディーが流れ出す。「あっそうか、この曲だ」と鈴羽。先日、鈴羽がカゼで寝込んで、由季に看病してもらってた時に口ずさんだ曲だ。
「由季さん、ほら、覚えてない?」まゆりも知っている曲だと言う。
「まゆねえさん、これ何て曲だっけ?」「うんとね、これは 」
突如として、岡部の見ている景色が揺らぎ始める。フブキが転びそうになっていて
慌てて助けようとするまゆりたち。その動きがスローモーションになる。
そして岡部の視界に写るものがフェードアウト。世界が崩壊する。「世界線が…変動した!!」岡部以外の『誰か』が過去を改変した。優しく、温かい時間は何者かによって“なかったこと”にされてしまった。
オルゴールで流れたのは何の曲だったのか…? 凄い気になる引きです。
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