曲を視聴できるプレイヤーを追記しました。(2018-10-09 )TVアニメ『シュタインズゲート ゼロ』オリジナルサウンドトラックを買ってきたのでレビューします。
アニメのサウンドトラックはDVD・ブルーレイの特典で付いてるイメージがあるのでサントラ単体で売ってるのはちょっと珍しいなという感じです。
僕がアニメを見ていて、BGMが良かった印象があるのは原作ファンも大歓喜した神補完回の8話や、シュタゲゼロでも最大の見せ場のシーンを再現した21話です。
気になったナンバーをチョイスしてレビューしたいと思います。それでは行ってみよう!
全体のレビュー
全体的にウェットで情緒的なメロディの曲が多いアルバムです。
前作シュタゲにあったSFやサスペンスな感じよりもキャラクターのドラマに重きを置いている“ゼロ”らしいサウンドトラックです。
岡部や真帆、まゆり、鈴羽、ダルら、ラボメン達の心の機微を感じ取ることができます。
おすすめ曲は「岡部の挑戦」「星の奏でる歌(Duet Ver.)」「覚醒“re awake”」です。
アニメ『シュタインズゲート ゼロ』サウンドトラック収録曲
全57曲です。なかなかのボリュームでした。
- ボーカル曲6
- BMG49曲
- モノローグドラマ1つ
- ボーナストラック1曲
以下ピックアップした曲をレビューします。
B-Messenger
シュタインズゲートゼロのメインテーマ曲です。第三次世界大戦に収束するキナ臭い世界線でもがく岡部の心情を描いたナンバー。
泥臭さくて格好良い曲です。同じメロディをちょっと変化させながら何回も繰り返す様はループ物である本作を表現していると言えます。
ゲーム版よりメインのメロディ部分がよりエモーショナルです。
比屋定真帆
原作ゲームの「new comer」という曲のアレンジバージョン。イントロはちょっと不思議な感じですが全体的には前向きさと可愛らしさを感じる曲です。
質実剛健なロリっ子、真帆センパイらしさが出てます。
サビが未来への健全な希望を感じさせるメロディラインで真帆先輩が岡部を導いてくれる存在になってることが曲でわかりやすく表現されていると思います。
作曲者の阿保さんがどう考えておられるかはわかりません。僕が勝手にそう感じただけです。
ラボメン
原作ゲームの「 Followership」のアレンジ。平和な日常と温かい人間関係を想起させるナンバーです。
この曲聴くとちょっと泣きそうになるのは僕だけでしょうか?
ボロボロになったゼロ岡部をいたわるラボメンの気遣いを表現してると解釈してます。
ラボメン-piano-
「ラボメン」のテンポをよりゆったりにしてピアノで演奏したアレンジ。ささくれた心を癒やしてくれる、儚く美しいナンバーです。
リーディングシュタイナー発動
ロクデモない事が起きる予兆が確信になり、最悪の世界線にシフトしてしまった….。そんなナンバーです。
不穏、怖気、ドス黒い悪意。β世界線って本当に悲惨ですね。
星の奏でる歌(Duet Ver.)
このサントラの目玉曲でしょう。かがりとまゆりが歌う「星の奏でる歌です。」
第一印象は「か、可愛い……!」
・かがりは歌うますぎてビビる。
・まゆりは、ウィスパーな歌声が可愛すぎ。
・二人デュエットしてる部分がピッタリ合ってて驚きますし、まゆりとかがりの歌声が気持ちよく共存してます。
・「星の奏でる歌」自体が涙腺ブレイカーな名曲だということを思い出しました。
・まゆりの声で「優しい君が笑えるように」とか言わないでw涙腺が、僕の涙腺が決壊する!
▼参考:アニメ『シュタインズゲート ゼロ』オリジナルサウンドトラックPV
ライア (TVサイズ Ver.)
アニメ8話の演出も相まって神EDです。瑞々しくてさわやかなイントロとエンディングテーマなのにアツすぎるバラードが記憶に残ります。
正直、Zweiの曲はロボティクスーノーツの頃からハモる歌声が濃ゆすぎて苦手だったんですが、ライアは何回も聴くうちに好きになりました。
何回も聞いてると声が合わないと思う声優さんのキャスティングになれるのと同じように曲も慣れて脳が最適化されるでしょうか(笑
岡部の挑戦
控えめに言ってクッソカッコイイです。「岡部の挑戦」は何かで失敗して諦めそうになった人に再びチャレンジする勇気を与えてくれるファイトオブミュージックです。
アニメ版の完全新曲で、19話前半・21話中盤・23話中盤のいいシーンで使われています。
岡部の復活の兆しを感じさせる凛として勇ましいナンバーで、じわじわと蘇る静かなる闘志が物語のターニングポイントになる。そんな言葉が思い浮かびます。
鳳凰院凶真は復活したけど無印の鳳凰院と異なり、より過酷な経験を経てもっと器の大きくなった男が鳳凰院を演じてるのがゼロ鳳凰院(白衣の下は黒い服)だと思うのでこのBGMからはその辺りの成長した岡部の頼もしさを感じとれるんでないかと。
覚醒“re awake”
「我が名は……凶真!!!!」
岡部倫太郎の再起の物語であるシュタインズゲートゼロを象徴するナンバー。原作ゲームの「re awake」のアレンジバージョンです。めちゃくちゃ哀愁漂ってます!
「re awake」はシュタインズゲート0(ゼロ岡部)とシュタインズゲート(鳳凰院凶真)の交差を表現した曲。
音楽的にはゼロのメインテーマ曲「Messenger」がシュタゲのテーマ曲「gate of steiner」のメロディに変化していくのですが、アニメ版の「覚醒“re awake”」は「Messenger」→「gate of steiner」の変化の仕方がゲーム版と異なります。
何がどう違うかは聞いてのお楽しみ!
▼参考:前作のタイトル画面の曲「gate of steiner」
こちらもゲーム音楽史に残る神曲です。
World-Line (TVサイズ Ver.)
紅莉栖役の今井さんが歌うエンディング。紅莉栖というか今井麻美さんなボーカル曲。エンディングなのにアップテンポ&ハイテンションすぎる。
格好いいけど、よくあるラノベアニメのハイテンポな曲という印象。
ちょっと軽薄な感じでシュタゲの他のボーカル曲とは異質だと思います。
ショートドラマ「催涙雨のパドル」(椎名まゆりのモノローグ)
シュタゲゼロにおけるまゆりの想いがわずか4分30秒に全部詰められています。
催涙雨とは七夕に降る雨のこと。七夕にしか彦星に会えない織姫が、催涙雨で増水、氾濫した天の川を渡って彦星に合うためにパドル(船の舵)を濃く決意をする。
鳳凰院凶真を取り戻すため、決死の想いでタイムマシンでもう戻れない過去へ旅立つまゆしぃそのものですね。
【ネタバレ】GATE OF STEINER (Bonus Track)
この下の記事を読む事がネタバレになるかもしれません。CDを購入する方はご注意を。
ゲームのシュタゲゼロのエンディング曲です。普通に無印シュタゲのタイトル曲が入ってると思ったらまさかのボーカルバージョンの方でした。
CDには「GATE OF STEINER」としか書いてないしボーカル版だと思わなかったよ!
佐々木恵梨さん歌上手すぎる。サビの壮麗さが凄まじいです。このボーカル版を聴くと、BGMの「GATE OF STEINER」を聞いていもこの歌声が脳内に強制的に再生されてしまう。
そのくらい濃ゆい歌ですね。恐るべし佐々木恵梨……。
検索してたらこんな曲も見つけました。ヤバイ欲しい……
tvアニメ『シュタインズゲート ゼロ』サウンドトラック 曲目リスト
ディスク:1
1. ファティマ (TVサイズ Ver.)2. アマデウス (TVサイズ Ver.)3. B-Messenger4. いつの日か -Believe me-5. 比屋定真帆6. アマデウスシステム7. ロジック8. 記憶9. 跳躍10. 孤独11. ラボメン12. コミマ13. お掃除軍曹14. コミカル15. 特訓16. デキる男・ダル17. 施設18. リーディングシュタイナー発動19. 作戦20. 収束21. ラボメン -piano-22. 星の奏でる歌 (Duet Ver.)23. ライア (TVサイズ Ver.)24. LAST GAME (TVサイズ Ver.)
ディスク:2
1. B-Messenger -piano-2. 自問自答3. モノローグ4. 鈴羽5. 考察6. 鈴羽の焦り7. 父と娘8. 比屋定とサリエリ9. 星の奏でる歌 -piano-10. 星の奏でる歌 -strings quartet-11. ダルと由季12. 岡部を知らない紅莉栖13. 厨二を捨てた岡部14. 洗脳15. 比屋定の決意16. 鈴羽の願い17. まゆりの悲しみ18. B-Messenger -strings quartet-19. まゆりの決意20. 争奪戦21. 再生される魔笛22. 修羅23. 怒り24. 岡部の挑戦25. オペレーションアークライト26. ワルキューレ27. るかの死28. 0からの使者29. 覚醒 ’re-awake’30. ラストミッション31. World-Line (TVサイズ Ver.)32. GATE OF STEINER (Bonus Track)33. モノローグドラマ「催涙雨のパドル」
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