アニメ『シュタインズ・ゲート 』を再放送を見た感想です。この記事では今後1話から12話までを取り上げる予定です。
この記事の目次
【1話】「始まりと終わりのプロローグ -Turning Point- 」
シュタインズゲートの視聴を途中で投げてしまう原因として、どう見てもあたまおかしい主人公、岡部倫太郎の痛々しさを直視するのがキツイ……という点があげられます。
僕もそうでした、1話の一人電話や、デカイ声で「フゥーハハハハ!!!」はドン引きしました。
そこは少しこらえて見て下さい笑
イタすぎる岡部を見るのが苦痛だったのに、あら不思議。物語の後半で岡部の痛々しい言動は変わらないのに彼の印象が全く異なったものになるでしょう。
あらすじ
2010年8月。秋葉原の一角に発明サークル・未来ガジェット研究所を構える大学生の岡部倫太郎は幼なじみのまゆりと共にラジオ会館で開かれる「タイムマシン発明成功の会見」に足を運んでいた。
岡部「メールが過去に送られている…(震え声」
1話はこのラストシーン付近の岡部の台詞が好きです。
以前、知識ゼロでシュタゲアニメを見た僕はこのシーンでこの作品に興味を持ちました。おお~タイムトラベルものか!面白そうだなあ…と。
このシーン、ちょっと前半からの時間経過がわかりにくいと思いますが岡部がエレベーターの中でダルにメールを送った件を話したのは岡部がダル宛てに「牧瀬紅莉栖が刺された」というメールを送った3時間前なんですよね。
サスペンスと奇妙な事件のラッシュ
1話の前半はサスペンスと怪奇現象の2連続で面白い。岡部が牧瀬紅莉栖・殺人事件を目の当たりにし、人が死んだというメールを送った瞬間
一瞬で歩行者天国から大勢の人間が消える→なぜかラジ館に人口衛生が突き刺さっている。という怒涛のラッシュ。ここで不穏でバイオレンスなイントロのOPテーマ『Hacking to the Gate』に入る構成もグッド。
Hacking to the Gate
いとうかなこ
岡部の記憶と食い違う事実
後半は日常パートになってちょっとダレるかな?初めて見た視聴者的には意味がわからない展開だったと思います。なぜか、
・タイムマシンの発表会は中止になり“開かれていない。”
・岡部は人工衛星がラジ館に墜落したことをニュースで知って現場に来た。
しかし岡部(視聴者)の記憶では「タイムマシンの会見」は開かれたし、岡部がラジ館に刺さった人工衛星を目撃したのは会見の帰りです。
まゆしぃと中鉢のアレコレ
それにしても小動物のようなまゆしぃ可愛いです。ゲームと違ってゆっくりしゃべらないので少し別キャラみたいですが普通のテンポでしゃべるまゆりもいいですね~。
ちなみに、中鉢博士のタイムマシン理論は「ジョンタイターのパクリではないか!」と岡部に突っ込まれてましたが、これは中鉢が師事した人物の影響なので似てくるのも仕方ないかな…と思います。
中鉢と師匠の話はドラマCD「哀心迷図のバベル」で語られてます。
▲画像はAmazonリンクです
【2話】「時間跳躍のパラノイア -Time Travel Paranoia- 」
死んだはずの紅莉栖と再び出会う岡部。ルカ子、鈴羽、フェイリス、萌郁の登場!そして電話レンジで温めたバナナが奇妙な振る舞いを見せるホラー要素もある回ですね。
ルカ子が大幣を泣きながら振ってお払いするシーンは静止画なのが残念。ここは動いてほしかったw
あらすじ
大学の講義でセミナーを受けるためATF(アキハバラ・テクノフォーラム)を訪れた岡部とダル。目的のフロアに到着した岡部は3時間前にラジオ会館で血溜まりに倒れていた牧瀬紅莉栖を発見する。
岡部は彼女が、まるで事件などなかったかのようにピンピンしている様子に戦慄し紅莉栖に問い詰めるが…
「おっ…!はーーー!!」鈴羽の面接コント
鈴羽がバイトの面接を受けるシーンがテンポが良くて面白い。鈴羽のアクティブな性格がよく出いています。アニメだと鈴羽は元気で純真な子ってイメージを持つシーンですが、ゲームだと鈴羽の印象が全然違ったりします。
面接の後で岡部が例によって「俺は機関に追われている…ドヤァ」という妄想をつぶやくと鈴羽は平然とした顔で「そいつを手段を選ばず痛めつけてやることもできる」と危険な発言をしており、
さすがの中二病患者の岡部も素に戻って「この子ヤバイから採用しないようがいい…」とブラウンに助言してたりしますw
このようにアニメだと端折っている原作のシーンって結構あるんですが、アニメの動画を元に原作の全編を再現するというシュタインズ・ゲートエリートはどうするのか地味に気になります。
足りないシーンはちゃんと書き下ろすのか、既存カットでつなぐのか?どう処理するんでしょうか。
ちぎったバナナが房に戻る恐ろしさ
2話は実験でレンジにかけたバナナがゲル化して房に戻るシーンが一番好きです。邪悪で不穏なBGMがかなりヤバイ現象が起きている空気を演出していてゾクゾクします。
バナナがレンジから消えた途端に携帯に向かって独り言をいう岡部。この一人電話って岡部が動揺した時に逃げる手段なんだな…w
実験の結果に驚く岡部とダルの元に来訪する死んだはずの赤い髪の少女・牧瀬紅莉栖。
「興味深い実験してるんですね岡部倫太郎。鳳凰院凶真さんでしたっけ?」
と岡部たちを鋭い目つきで射抜く紅莉栖。ラストのジト目紅莉栖の作画も良いし、またまた良い引きです。
【3話】「並列過程のパラノイア -Parallel World Paranoia- 」
あらすじ
ATFで出会った岡部が口にした
「俺は確かに見たのだ!!お前が刺されているのを!」
という奇妙な言葉に興味を持った紅莉栖は岡部のラボを訪れる。岡部はバナナがテレポートした件を解明するためにも彼女をラボのメンバーに迎える。
実験を進めるうちに岡部は電話レンジ(仮)に隠された常識を揺るがす機能の存在を直感し歓喜する。
テンポの良いオカクリ劇場
紅莉栖が興味を持ったバナナのテレポート現象について教える代わりにATFで岡部がやらかしたセクハラ行為を全て不問にしろとドヤ顔で持ちかける岡部。
このパートのオカリンと紅莉栖の会話が小気味よく痛快です。なんてテンポの良いやりとりだろうか。
仲良くケンカする岡部と紅莉栖に茶々を入れたダルに対して
岡部&紅莉栖「黙れ変態!!!」
と息ピッタリで突っ込む2人。会ったのは2回目(岡部の主観では3回目)なのに既に長年付き合ったケンカ友達の空気出しやがって…(笑)
まゆりに対しては紳士な岡部
紅莉栖と会話してる時は芝居がかっていて急に「フゥーハハハハハハ!!!!」と高笑いする岡部は控えめ言って頭おかしい人なんですが、
まゆり相手の時だけ素が出てるというかイケメン対応が目立つ。電話レンジの実験で放電現象が発生するととっさにまゆりを守る岡部は格好いい。
2話でもまゆりの手荷物を持ってあげたり普通に優しい。紅莉栖相手だと基本的に煽ったり憎まれ口を叩くのに(笑)対応が違いすぎるよw
SERN(セルン)をハッキングしろ!
怪しい@ちゃんねるの情報を元に欧州の素粒子研究機関のセルンがタイムマシン開発の秘密を握っていると決めつけ、ダルにクラッキングを依頼するイタ~い岡部。
でもハッキングをかけてみると、なぜか本当にキナ臭い情報が出てくるんですよね。
「実験で人が死んだ」というセルンの機密情報を得た岡部とダル…。コメディタッチで描かれた3話でしたが再び不穏な空気が復活し次回へ続く。
【4話】「空理彷徨のランデヴー -Interpreter Rendezvous-」
あらすじ
SERNサーバーのハッキングによって「人が死んだ。詳細は「ゼリーマンズレポート参照」と記されたキナ臭い文書を発見する岡部とダル。更に発見した謎のプログラムのコードは「IBN5100」というレトロPCがあれば解読できるという情報を得た岡部は、
邪悪な陰謀を企てるSERNを出し抜くために、IBM5100を手に入れヤツらを出し抜く!と一人中二病に酔いしれるのであった。
まだまだ先の見えない序盤
1話~3話はシリアスで目を引く展開がありましたがだんだんコミカルな日常展開にシフト。放送当時、僕は予備知識ゼロでシュタゲをアニメで初めて知ったので
「だから今、1秒毎に世界線を超えて、君のその笑顔守りたいのさ」
というフレーズの意味が全然わかりませんでした。ちょいちょいサスペンスな要素が挟まれるものの、しばらく日常展開だし。守る?誰を?って思ってましたね。まさかあんなことになるなんて…
岡部は「世界を影で操る巨大な闇との戦いが始まるのだ!!!!」
とのたまっておりますがw 序盤はイタい中二病の岡部と周りの女の子たちとの日常が描かれるだけでシナリオの目的が全然見えなかったので、過去に戻るメールは面白いけどこの作品何がしたいの????と思って見ていました。
そういえば、紅莉栖がヴィクトルコンドリア大学の知り合いから届いたメールを読み上げるシーンが気になりました。メールの相手は真帆先輩ですかね?と妄想しましたが口調が男性のソレだから違うか。
そもそも真帆は、後の公式小説から登場したキャラなのでアニメ放映時点では存在していないんですけどね。
【5話】「電荷衝突のランデヴー -Starmine Rendezvous- 」
あらすじ
SERNのZプログラム解析のため、IBN5100を柳林神社から紅莉栖と一緒にラボに運んできた岡部はブラウン管工房の前にいた鈴羽と鉢合わせ。
すると何故か鈴羽は初対面の紅莉栖を鋭く睨みつけるのだった。(上の画像参照)
“ゼリーマンズレポート”と暴走を始める中二病末期患者・岡部
5話もオカリンの痛々しさ全開でした。
「知性と恍惚のポォーーズ!」(白衣着用で紅莉栖と背中合わせで並びながら)
「その白衣はお前にプレゼントしよう。2人で思う存分分かち合おうではないかァ?」
「フゥーハハハハハハ!!!」
「うぃーーだろぅ!今日の俺は気分がいい!」
岡部の言い方w ふざけすぎww 岡部は自称研究者ですが、科学者というか個性派俳優だよ(笑)
岡部たちはIBNを修理して“ゼリーマンズレポート”を閲覧すると、過去へのタイムトラベル実験の失敗でゼリー状になった人体実験のレポートを目にする。
徹夜でSERNの危険な実験の機密を知ってしまった岡部は、ビビるどころかSERNより先に自分たちのタイムマシン(電話レンジ)を完成させて「世界の支配構造を作り変えるぞ!フゥーハハハハハ!!!」と暴走を始めるのでありました。
早朝からビルの屋上で高笑いするなw 演技なんですけどかなり頭のヤバい人に見えますね。
オカリンは陰謀論大好きマンなんで、自分が冗談半分で言ってたSERNは邪悪な研究に魅入られた悪の組織!という妄想がかなり現実味を帯びてきてテンション上がりまくりだったんでしょうね。
【第6話】「蝶翼のダイバージェンス -Butterfly Effect’s Divergence-」
6話ものほほんとした日常回でした。円卓会議での岡部のイキりっぷり(笑)やダルの酷い下ネタに厳しく突っ込む紅莉栖など、笑えるシーンが多いです。
ダルの「まゆし、穴のところからもう一度よろ」は本当に下品w あ~シュタゲって深夜アニメでしたねそういえば。
あらすじ
岡部はSERNに先んじるため電話レンジ(仮)の成功率の低い過去へのメール送信を再現できる条件を突き止める。
一方、以前からIBN5100を探していたメール魔の桐生萌郁は岡部がIBNを持っている事を知るや否やラボに押しかけて来るのだった。
あからさまに怪しい萌郁をラボに加える岡部
IBN5100を見るためラボを訪れた部外者の萌郁。ラボのセキュリティはザル同然ですから(笑)過去にメールを送れる事ががあっさり漏洩してしまいます。
タイムマシンもそうだし、SERNの機密をハッキングもしてるので外部に知られると色々危ない。岡部は萌郁を一方的にラボの仲間(ラボメン)に認定することで以上のタイムマシン情報の漏洩を防ごうとする。
うーん、こんな挙動不審でよく知らない萌郁を仲間にして色々大丈夫か?としか思わないですねぇ。ノリで仲間増やすなよオッカリーン!
ノスタルジアドライブ!ではなく“Dメール”
円卓会議でグダグダと過去に送れるメールの名前を話し合う岡部たち。岡部は俺の考えたかっこいいネーミング()をさっそく披露する。
岡部「ノスタルジアドライブ!!!!!(恍惚の表情)」
紅莉栖・まゆり・ダル「…………………………………………………」
この間に笑ったw 結局、まゆりのデロリアンメールを略してDメールと命名されました。(デロリアンは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するタイムマシンです)
原作者の志倉千代丸さん曰く過去に遡るメールなのでEメールのEの前の並びのDの意味もあるとの事。じゃー未来に送れるメールはFメールでfutureのFだしピッタリだな!と妄想しましたが未来にメールを送ってもメリットはあまりなさそうですね。
ちなみに岡部がカー・ブラックホールに堕ちていく夢のシーンで「GATE OF STEINER」ピアノ版が流れてましたが何度聞いても神曲です。
コメント
築城院真鍳「一体いつから――二次元の世界が三次元の世界を内包していないと錯覚していた?」
二次元の世界で起こる現象を現実と言うか三次元の世界で再現するのは無理だけど三次元の世界で起こる現象を二次元の世界で再現することは可能だから物事を紙とか電子で図解することができるわけだし三次元が二次元より優れているのは傷や汚れみたいなモノの劣化を表す事だから純粋に高次元とは言いがたいんだよな
どうせシュタゲの世界はセルンのシミュレーション世界の中の話だからどうでもいいけど