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美しい夏のノスタルジー【実写映画】『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』感想

アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の原作にあたる映画を視聴したので感想記事を書きました。

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『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』とは

ひと夏の甘酸っぱい恋の思い出を描いたドラマです。男性が懐かしくなるような子供時代の美しい思い出をリアリティと夢を織り交ぜて描いたノスタルジー溢れる物語。

 

しかしただの夏の思い出ではなく、考察のしがいがあるちょっと不思議なストーリーです。

あらすじ

千葉県のとある海沿いの小学校、夏休みの登校日の物語。同級生の美少女・なずな子役時代の奥菜恵】が好きな普通の小学生である主人公・典道(のりみち)【山崎裕太】と友達の祐介。

 

二人はとあるきっかけで学校のプールでクロール競争をする事になる。そんな二人の勝負の行方を見守っていたなずなはあることを思いつく。

以下ネタバレのため注意して下さい。

ネタバレ感想と考察

90年代のノスタルジー

Jリーグ開幕。スラムダンク最新刊。スーパーファミコンのマリオ、セーラームーンなど当時子供だった世代には懐かしすぎる話題が目白押しです。夏休みに友達が勝手に家に上がり込んでスーファミのマリオをやっているとかあるあるですしwとても懐かしかったです。

男の子の願望を映像化

「可愛い女の子と楽しい思い出を作りたかった…そんな男の子の願望を映像化したような作品だと思いました。何と言っても、なずな(奥菜恵)の圧倒的な美しさが際立つ作品です。

 

「16歳に見えるかな?」

というなずなのセリフがありますが余裕で高校生くらいに見えます。

 

着替えのシーンはだいぶ色っぽいです。典道や祐介に比べると高校生と小学生高学年くらいの差があるように見えた。なずなは精神的にも大人びていてプチ駆け落ちの道中で大人の世界を典道に見せつける。

 

「私が働いて養ってあげるから」

なんて事を言われて振り回されてました。終盤・夜に学校に忍び込んでプールで水かけっこをしてイチャイチャするシーンで典道君が悪いドヤ顔をしながら、なずなにホースで水をぶっかけてたシーンが印象的です。

なずなとの駆け落ちデートは本当に起こったこと?

典道が50メートルのクロール競争で負けたパターンと勝ったパターンの2つの世界が描かれるという、まるでゲームようなシナリオ分岐が特徴的な本作ですが、

 

映画の後半から描かれた“典道が勝った世界”のなずなとのデートは典道の願望であり、実際の典道はなずなと彼女の母のトラブルを目撃した後に1人で花火大会に行った。というのが現実ではないでしょうか?

 

以下にその理由を書きます。

 

①プールに入った直後なのに典道のハーフパンツが濡れてない。

あれ?もしかしてプールに入ってイチャイチャしてたのは妄想ワールド?

 

②花火大会の会場に1人で現れた典道は落ち込んだようにうつむいていた。

 

②に関して。なずなと楽しくデートしたんだからもっとニヤニヤ顔しててもいいと思うんです。それこそ会場で会った三浦先生に「島田クン?何かいいことあったの?」って指摘されるくらい顔に出てたっていいはず。

 

③ラストシーンで典道が全然楽しそうじゃない。

 

典道と一緒に花火を見た三浦先生は楽しそうな顔してるのに典道の微妙な表情!美少女に誘われて遊んでプールで二人きりでキャッキャウフフしてきた直後に見た花火って普通最高じゃないですか?なんでそんな嬉しくなさそうな顔してるのか。

儚い音楽で彩る最高のエンドロール!

Forever Friends
REMEDIOS

The Last Days of Our Youth
REMEDIOS

特にEDテーマ「The Last Days of Our Youth」が非常に良かったです。エンドロールが素晴らしすぎた….。REMEDIOSさんの消え入りそうで儚さを感じさせるウィスパーな歌声が心に残りました。

アニメは「君の名は」っぽい?

アニメ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』はビジュアルといい雰囲気といい「君の名は」を連想する人も多いと思います。

 

しかし関係者にの方の話によると「君の名は」より早く企画が始まっていたそうで。「決して二番煎じ的な物ではない」との事でした!

アニメと原作の違い

原作と、アニメのPV・アニメのコミカライズを3話まで見て気がついたのは少なくとも前半までのストリーラインは同じっぽいということ。

 

マンガを読みながら、実写で見たことあるシーンが出てきたと思ったら意図的に実写と全く同じシーンを入れているとの事。シナリオ後半からシナリオは大幅に変わるようです。

主人公たちの年齢

■原作:小学生。

■アニメ:中学生。

原作は恋愛要素はあるものの小学生なので、しっかりした恋愛というよりは典道となずなの淡い恋心を描いていましたが、アニメはもっと恋愛要素が強くなりそうです。

やっぱ映画は女性客呼ばいないとな~女性受けするにはイチャイチャ要素は大事ですね。

時代設定

原作:90年代前半

アニメ:現代(2010年代?)

なずなが海で拾った綺麗な石

原作には存在せず。アニメで追加された設定で本編のシナリオの鍵になるであろうキーアイテムです。下の画像はコミカライズ版1話より。

コミカライズはヤングエースで連載中。コミック1巻が映画開始前にリリースされます。

アニメ映画は☓☓☓が繰り返される!

目次でネタバレしてしまうので、一応見出しは伏せました。原作では「もしも」の世界は一回のみ描かれたましたが、アニメ映画では何度もループが起こり世界がどんどん変わっていくそうです。

▼アニメ映画の感想についてはこちらに書いています。

DAOKO主題歌担当「打ち上げ花火下から見るか 横から見るか?ネタバレ感想
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