カオスチャイルドの第8章のレビューです。8章以降のシナリオはネタバレが致命的になるので未プレイの方は注意してください。
8章から怒涛の展開を魅せるカオスチャイルド
8章を皮切りに衝撃展開の連続でエンディングまで全く目が離せないほどの盛り上がりを見せます。鬱展開的な意味で。
まったく…カオチャはとことこん拓留(プレイヤー)の希望を打ち砕いてくれるハートフルボッコADVですよ。いや、フルボッコなんて生易しいもんじゃない。これはタブーだろ!という事をやらかしたシナリオ。予想したくなかった最悪の展開がラストまでずっと続きます。
というわけでネタバレが嫌な人は広告より下に進まないようにしてくださいね。おっけい?
前回までのあらすじ
ニュージェネの狂気の再来・第5の事件は10月23日に起こる可能性が高いため、狙われている拓留や有村、うきは新聞部の仲間と共にカフェLAXに身を隠す事に。タクはメニュー表に挟まっていた本物の力士シールを見せられた途端、カフェの様子が急変。一人きりになってしまう。
ニュージェネ狂気の再来の終息?
▲肝心な時にディソートが使えないタク。
一人ぼっちのカフェで南沢泉理に襲われる妄想を見せられたタク。恐怖心が強すぎて集中できずディソートを出せない。やむなくトイレに立てこもってガクガク震えるタク。
南沢泉理が去ったかと思って一瞬安心するも、死を告げるノック「トン…トトン…トン」を鳴らされる。もうヤケクソだ!とトイレの内鍵を外して、ドアを勢い良く開け放つと、ここで妄想解除。
気がついたらカフェで世莉架を押し倒してた。タクが目から血を流していたため一同は青葉医院に場所を移す。タクの義父で医者の佐久間によると、ひどい緊張や興奮でまぶたの裏の血管が切れた可能性があるとの診断。青葉寮でくつろいでいた面々だったが、突然結衣の悲鳴が響き渡る。ノック音がしつこいので医院の扉を開けた結衣が見たのは半分が焼けただれた女の顔。
すぐに扉を閉めた為、女が侵入してくることはなかった。その後パイロキネシストは姿をくらましたが有村が興奮してディソートを引く抜く。有村はうきまで武装するように促す。
「南沢泉理を殺して事件を終わらせてやる」と物騒に息巻く有村に対して、泉理は犯人なんかじゃないと話す乃々。泉理は渋谷地震でガレキの下敷きになって死んだから…と。
だが有村はウソ発見器能力で乃々の言葉を見抜く。「来栖センパイは南沢泉理が死んだところを見ていません。」
結局何もないまま日付は変わり、事件は起こらなかった。世間を震撼させたニュージェネ狂気の再来はこのまま終息するかのように思われたが…。
第5の事件“上手に焼けました”
タクたちは無事だったが、連続猟奇事件は終わっていなかった。何とパイロキネシストの女が自宅マンションで焼死体となって発見された。犯行が行われたのは10月23日。被害者は杯田理子。南沢理泉じゃない!
南沢泉理のIDカードを持っていたパイロキネシストだったが、神成曰く警察による身元確認の結果、南沢泉理とは全くの別人だと判明した。
▲パイロキネシストは南沢泉理ではなく杯田理子だった。
杯田理子の殺され方が不可解で、完全な密室で鉄筋でくし刺しにされた上に燃やされて真っ黒焦げにされてしまった被害者。久野里によるとギガロマニアックス【思考誘導】の能力者によって、
“自らを串刺しにして発火能力で自殺するように操られた”としか考えられないと言う。思考誘導こええええ…この能力最強すぎない?気が付かないうちに行動を操られたら対処しようがない。
“プレゼント箱”
結衣が見た杯田理子。彼女は最初から結衣が狙いだったとは考えられないだろうか?という仮説を思いついたタクは。結衣がギガロマニアックスかどうか確かめるべく、うきに頼んでディソード出してもらい結衣に見てもらう。
残念なことに結衣はうきのディソートが視えていた。能力は精神感応(テレパス)で弟・結人の心の声が遠くからでも聞こえるという、弟思いの姉、結衣ちゃんらしい能力です。
“10月23日に第五の事件は起きていた”ことを電話で神成から告げられたタク。今日は第6の事件が起きた10月28日。「気をつけろ宮代君!誰かが狙れている!」と神成に警告される。アカン…いきなり嫌な予感が…。
タクが青葉寮の自室で神成と電話している短い時間に寮から結衣が姿を消す。おいおい…言ったそばから。弟の結人によると結衣は伊藤と一緒に行動していることが判明する。伊藤が一緒なら大丈夫か…と安心するタク。
だが電話をかけるてみると、伊藤の言動が明らかにおかしい。口調はいつも通りの彼だが
「うーん、コンビニで買ったナイフじゃ切れ味が悪いなぁ。確かに痛いだろう、これじゃ」
「骨を切るノコギリみたいなのなかったっけ?これじゃ結衣ちゃんが可哀想だ」
(((( ;゚Д゚)))) 話してる内容がヤバすぎるだろこれ…。骨を切る?何怖いこと言ってんだ…。そして決定的なのは電話の向こうから聞こえる結衣の壮絶な悲鳴。
「お前何してんだ!結衣を電話に出せ!!!」タクが鬼気迫り怒鳴りつけるが伊藤に一方的に切電される。さらに電源を切られて電話が繋がらなくなる。焦ったタクは伊藤と結衣を見つけるため外に飛び出る。
パニックになったタクが渋谷の街を散々走り回って路地裏で見つけたのは…。
人の形に並べられた“血みどろのプレゼント箱”だった。結衣は全身をバラバラに切断された上に、15個のプレゼントボックスに詰められた。しかも手を下したのは気のいい拓留の親友の伊藤。
どうしてこんなことに…。
いやいやいやいや。ウェイウェイウェイ!ないわーw。あっそうか!妄想だ。いつもの妄想だよねこれ。ハハッ、ブラックジョークがキッツいぜカオスチャイルド。だってありえないじゃん?タクの親友で仲間思いの伊藤がだよ?
タクの大事な義妹を切り刻むとか、あり得なさすぎてもうね…。伊藤はめっちゃイイヤツだし。うんうん、またいつのまにかタクが“11番目のロールシャッハこと”力士シールを見ちゃったんだな。それで悪夢の妄想シーンに切り替わってたんだな。
なーにが、“11番目のロールシャッハ”( ˘ω°ω˘ )だよ!中二病かよw 自重しろ。ホントに力士シールたんったら悪い子だねっ!エグイ妄想を人に見せるのもほどほどにしなさい!罰としてお前をビリッビリ!に切り刻んでやるからなっ!
本当にこんな残虐ショーが起こったらどう考えても伊藤とタクたちの関係は修復できないし後味悪すぎるもんな。あー妄想でよかったー。これは悪い夢だ。そろそろリアルに戻らないとね。妄想さん、あでぃおすぐらっしあー!
………………………………。
あれれ?おっかしいなー。 妄想が解除されないぞ。
…………………………………………………………………………………。まさか…。
これ妄想じゃないの?
嘘…だろ……。
カオスチャイルドは猟奇殺人が起こるのは聞いていたけど、これはやりすぎ。誰がここまでしろと言った。シナリオライターがプレイヤーのハートを殺しに来てるよ!そういえば伊藤が猟奇マニアという設定はこのシーンの伏線だったのか…。
▼ちなみに2周目以降に、うきルートのフラグを立てているとシナリオ分岐します。
タクに遅れて現場に駆けつけた乃々は「何を…しているの…伊藤くん…」と問い詰める。するとあっさりといつもの軽い口調で結衣ちゃんを惨殺したことを喋る。
怒り狂ったタク。次はお前だ宮代ォ!とばかりにナイフを構えて狂気の表情を浮かべる伊藤。もみ合いになるが乃々が割って入りタクは刺されずに済んだ。
伊藤が結衣ちゃんを殺したのは泉理の復讐のためだと言う。拓留が昔、人体実験の被験者にされた泉理を見捨てて逃げたのが許せないから、拓留の大切な人を殺したという。だが段々と言動がめちゃくちゃになり、「泉理って誰だっけ?」と言い出す。
犯行動機を聞いた乃々は「泉理の復讐なんて絶対嘘!」と指摘する。そもそも泉理は伊藤と知り合いですらない。そう…伊藤はニュージェネの狂気の再来の真犯人によって“思考誘導”されて凶行に及んだ。無残な姿になった義妹の結衣を見て号泣する乃々。このシーン辛すぎる。乃々がわんわん泣くもんだから、こっちもつられて涙ぐんでしまいました。
騒ぎを聞きつけて大挙してきたマスコミ。拓留は祈る。
「もしマスコミなら…こんな姿の結衣を撮らないでやってくれ。お願いだから…。お願いだからっ。」だが拓留の願いはむなしく、連中は容赦なく結衣だったものにシャッターを切って切って切りまくる。こいつらは鬼か。拓留の心の叫びが悲痛すぎて。ここでまた涙腺が…。
天国に昇った結衣ちゃんの最期のメッセージなのか拓留の幻覚なのか、目をつぶった拓留のまぶたの裏には微笑む結衣ちゃんの姿が映った。▼のシーン。結衣の「乃々ねえを支えてあげて」というセリフがもうだめだった。僕を何回泣かせるんですか?
あまりにむごいエピソードでしたが、伊藤が洗脳されていたというのが唯一の救いかな…。次回9章に続きます。裏からこんなひどい事を伊藤にやらせてタクや乃々を苦しませているのは一体誰なのか?いよいよ真犯人が姿を表します。
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