3月22日に『オカルティック・ナイン』のアニメ化が発表されまています。ということは…カオスチャイルドとシュタインズゲートゼロを含む科学シリーズは3本ものアニメ放送待ちという何とも贅沢な状況になってきましたね。
■今後のチヨスタアニメのスケジュール
オカルティック・ナイン→2016年10月
カオス・チャイルド→2017年1月
シュタインズ・ゲートゼロ→2017年以降??(未定です)
この記事の目次
超常科学NVL 『Occultic;Nine(オカルティック・ナイン)』
作品概要
“超常科学ノベル”のタイトルの通り2巻まで発売中のライトノベル。未完。2014年8月に第一巻が登場。2015年4月に2巻リリース。3巻が2016年夏→9月23日に発売予定。テーマはオカルト。幽霊、都市伝説、UMAなんかの事です。
ラノベを書いたのはご存知志倉千代丸さん。作曲にプログラムにゲーム原作を作るだけでなく小説まで書いちゃう。この方多才すぎます。
やがて小さな違和感が世界規模の大事件へと発展する…というシュタゲでおなじみの科学ADVシリーズらしい流れで話が進むようです。普通に猟奇事件が起こりますので身震いするようなホラー・サスペンスものでもあります。公式の略称はオカン。オカンならぬ悪寒が走りますね。そのあたりはカオスチャイルドと似てると思う。
本作は科学ADVとは異なる新シリーズ【サイエンスビジュアルノベル】で小説→マンガ→アニメ→ゲームの4メディアで展開。(新作ゲームアノニマスコードも同じシリーズです。)ANONYMOUS;CODEについてはこちらをどうぞ。
『“眼クルメク 世界ノ 終ワリ。”』
なんてワクワクするキャッチコピーだろうか。“めくるめく”のめが眼になっているのが面白い。カオスヘッドの「その目誰の目?」と関連があるんでしょうか。公式に『新・世界システム』 ってキーワードがありますが2巻までの読むとこのキャッチコピーの意味が何となくわかってきますよ。
単純に戦争や災害で世界が破滅するのとは異なり、オカルティックナインのストーリーではもっと違うベクトルから根本的に世界の秩序が塗り替えられてしまう様相を呈しています。
原作ラノベは文章が読みやすく内容が頭に入りやすいです。まだ序盤ですが色々な謎が散りばめられていてけっこう先が気になるのでオススメですね。秋のアニメ放送前にラノベを読んで予習するのもアリじゃないですか?以下、メインとなる9人のキャラを紹介します。
“9”人のオカルティックな登場人物+α
“りょーたす” 成沢稜歌(なるさわ りょうか)
【CV:佐倉綾音】本編のヒロイン。キャッチコピーは“神癒霊能媒介者”(しんゆうれいのうばいかいしゃ)。やけにムネがデカい。もはや巨とか爆ではなく超乳を持つ、フリーダムな天然系JK“りょーたす”こと成沢稜歌。
いつも無邪気でアラレちゃんみたいな子です。ファッションセンスはレトロ。謎の光線銃「ポヤガン」を装備する。電磁波的なものを放つらしく撃たれると全身がビリビリする。アホの子に危険物持たせちゃダメだよw
主人公のガモタンと同じ高校で学年は我聞の一つ下の友達。ガモタンのブログを手伝う助手。りょーたすは、ただの電波少女ではなくストーリーにおいてかなり重要なファクターを担っているようです。
原作ラノベは9人のメインキャラ視点で進む群像劇なのに既刊の1~2巻で彼女の心理描写だけ一切明かされてないのは極めて怪しい。絶対に何か隠してる。この子、うつけのフリをしてますよ?
Cに見える鼻の描き方が最近見かけない絵柄で眼を引きますね。
“ガモタン” 我聞悠太(がもん ゆうた)
【CV:梶 裕貴】キャッチコピーは“自己矛盾型自称救世主”。
引きこもり系クズニート(公式)。ひどい肩書きですが主人公です。黄色とグレーのダッフルコートの高校生“ガモタン”こと我聞悠太。「ハハッ ワロス!幽霊なんかいるワケないっしょ?」というオカルト否定派で心霊現象のニュースなどを記事で取り上げて科学的に突っ込みを入れようというブログ「キリキリバサラ」管理人。
PVで喋ってます。軽快なBGMに合わせて軽い感じでトークするガモタンですがPV最後の「その日、僕たちは……」というセリフだけシリアスでかなり含みがありますね。やっぱり悲劇が起こってしまうんだろうなあ。
キーアイテムは高級レトロラジオ『スカイセンサー』。SONY製で現実に存在する一品です。紫色のショルダーバッグに収納。数十年前の放送を受信したり、自称美少女【ゾン子】と通信できたりするかなり謎めいたアイテムです。
▲sonyスカイセンサー。5pb祭り2016より。
公式でニート扱いなガモタンだけど、そもそも高校生はニートじゃないよね。「キリキリバサラ」のアフィリエイト収入を増やして“りょーたす”をはべらせながらw 働かないで暮らしたいそうなのでニートになりたい子。というのが正しい。
“SARAI” 橋上サライ(はしがみ さらい)
【CV:石川界人】キャッチコピーは“全否定型理論派大学生”。上の画像右のメガネです。ガモタンのブログ『キリキリバサラ』の掲示板の常連。“SARAI”というコテハンでオカルトを理論武装しまくって完全論破する。インテリ大学生。頭がよすぎて自分以外の人間が全員バカに見えちゃうタイプですね。
論破厨なのは紅莉栖っぽいですが、サライはロボティクスノーツの変態Mr.プレアデスこと昴っぽいキャラです。昴のように父親との確執がある。
“みゅうポム” 相川実優羽(あいかわ みゆう)
萌え系占い大先生。【CV:吉田仁美】未来のビジョンが見えるJK。ニコ生占い師“みゅう”/みゅうポムこと相川実優羽はネット上のアイドル的存在でガモタン曰くほどよくかわいい。ほどよくというけど、イラストはめっちゃかわいい。占はインチキだ!とムキになってニコニコ生放送に凸したサライの悲劇的なビジョンを見てしまう。
性格は普通の気さくな女の子で何かを一見何か隠してる感じはしなんだけどコミック版では含みのある描写があるから気になる…。実は事件の犯人だったりするんだろうか。
紅ノ亜里亜(くれないの ありあ)
【CV:沢城みゆき】“黒魔術代行屋”。吉祥寺のハモニカ横丁の奥地で黒魔術代行屋を営む。ちょっと怖い雰囲気の少女。重度のブラコンです。
原作ラノベ読むとわかりますが「お兄様の大好きな海に一緒に行きましょうね」というアリアのセリフがガクブルもの。
日下部桐生(くさかべ きりゅう)
【CV:谷山紀章】年齢・身長・体重・職業が不明。全てが謎に包まれたキザで嫌なヤツ。キャッチコピーは“死後の世界案内人”もしかしたら一番のキーマンとなるような、物語に関わってきそうなキャラクターとのこと。中の人とキャラのルックスがそっくりです。
チヨスタ作品はキャラと声優さんが似てるパターンがけっこうありますよね。(フェイリスとか紅莉栖とかダルとか…、シュタゲばっかりだ。)
澄風橙子(すみかぜ とうこ)
【CV:伊藤 静】“リア充系雑誌記者”。オカルト雑誌【ムムー】編集者。完全にオカルト肯定派。サライとは対照的。2巻まで読んだ限りでは、オカルトを信じているものの、9人の中ではまともです。
気さくで頼れるミュウポムのお姉さん的存在なのが彼女です。
西園梨々花(にしぞの りりか)
【CV:能登麻美子】キャッチコピーは“未来予知型同人漫画家姐さん”。美人大学生。だが見た目に騙されてはいけない。ゴリゴリのBL同人作家(R18)でエグいマンガを書く。その界隈では非常に人気がある。彼女の書いた同人マンガが劇中のある事件と密接にリンクする。
森塚駿(もりつか しゅん)
【CV:柿原徹也】“残念系コスプレオタク刑事”「ルゥゥパァァァァン!!!」銭形のとっつぁんをリスペクトする刑事。非常識な事件を警察という立場から追いかける。子供みたいな外見だが26歳の成人。仕事よりアニメやトレカ集めのほうが大事らしい。
飄々としており、ふざけているようで頭の切れる人物。作中で起きた猟奇殺人事件を独自の協力者と共に追いかける。彼は非常識な事情を知っています。ポジション的にはカオスチャイルドの刑事・神成さんがメインキャラになったって感じです。
橋上諫征(はしがみいさゆき)
橋上サライの父親です。サライがオカルト否定派なのに対して父は、ある時を堺にオカルト否定派から肯定派に鞍替え。幽霊は科学的に存在を立証できると語る一見とても胡散臭い大学教授です。ロン毛の中年イケメンで芸能人ばりにメディアに引っ張りだこにされている。
我聞悠太はブログ記事のため橋上教授の取材で成明大学の研究室にアポ無しで向かうが…。橋上教授が隠していた“リスト”がオカルティックナインの物語の鍵を握ってると思われます。
鬼崎あすな
【CV:明坂 聡美】女子高生のFBIサイコメトラー捜査官(肩書き長っ!)。9月23日売の原作ラノベ3巻より登場する追加キャラクター。あらすじに名前が出るくらいなのでメインキャラだと思うのですが、そうするとオカルティックナインならぬオカルティック・テンになっちゃうのかな。
主人公の我聞悠太のラジオ・スカイセンサーは、“自称美少女”が話しかけてくる謎機能があって、その声の主を悠太はゾン子と呼んでいますが、ゾン子=鬼崎あすな じゃないかと思うんですがどうなんでしょ?
捜査官というだけあって彼女もまた吉祥寺で起きた2つの大きな事件を追いかけてるはず。オタク刑事の森塚駿が誰かと連絡を取り合ってるシーンがありますが、その電話口の相手が鬼崎あすなである可能性があります。
TVアニメが2016年10月から放送
▼アニメの美術ボード。5pb祭り2016より。
『アニメ制作発表会』が2016年8月12日に開催。
▼公開されたキービジュアル
不気味なモノクローム調のアーケード街に列をなす人々と色彩を帯びたオカルティックな9人の対比が目を引きます。各人物の向いている方向が物語上の運命を暗示しているような絵。後ろ向きの人々は不吉な予兆がしますね。これって…例の256人では…(震え声
そして日下部桐生も既に後ろを向いているというね。
【Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-】TVアニメ最新キービジュアル公開&制作発表会開催決定!!ブログでご紹介させていただきました!!→ https://t.co/oxQO8rXq82 #オカン pic.twitter.com/8QNcdm5L2p
— オーバーラップ情報局 (@OVL_BUNKO) 2016年7月30日
▼『アニメ制作発表会』で明かされた情報
■放送局
TOKYO MX
ABC朝日放送
CBCテレビ
群馬テレビ
とちぎテレビ
BS11
■スタッフ
- 監督:イシグロキョウヘイ
- シリーズ構成:MAGES. 森田と純平
- キャラクターデザイン:高瀬智章
- 音楽:横山 克
- 制作:A-1 Pictures
■OPテーマ:いとうかなこさん「聖数3のニ乗」
制作発表会でいとかなさんが、いきなりフルで熱唱!相変わらすかっこいい曲でした。「3の2乗」でオカルティクナインの9ってことですね。志倉千代丸さん作曲です。
■EDテーマ:「Open your eyes」亜咲花
こちらも志倉さん作曲。「Open your eyes」って言葉はスカイクラッドの観測者の歌詞にありましたねえ。
■放送話数は:1クール12話
■本編映像を使用したPV
ものすごい情報量の詰まった映像のPVです。ノリノリで楽しい音楽が流れますが所々に、血や怖い顔が…。
■アニメ本編はセリフ量が非常に多く、1話1話がとても情報量が多いため、このPVのような勢いでハイテンポに話が進んでいくとのこと。
■今後アニメ公式サイトでは9のつく日に更新を予定しているとのこと。9月は毎日更新?(流石にそれはないと思いますが)
▼アニメ感想の記事はこちらをどうぞ。
▼OPとEDは予約開始されています。
発売は2017年?【ゲーム版】実はだいぶ前に決定済み。
今回のアニメ化発表の時にゲームのことは触れられてませんでした。ゲーム化発表の時にキャラクターの声優さんも決定してます。テーマソングも当然のようにいとうかなこさんで決定済み。
例によってプレイヤーが物語に介入できるシステムとして、【アフィトリガー】があるそうです。ア…アフィトリガーて…。
【5pb.祭り2016】でオカルティックナインの展示や新情報発表!
7月に開催された【5pb.祭り2016】アニメやゲームについて少しながら新情報がありました。レポはこちらからどうぞ。
【コミック版】漫画が月刊good!アフタヌーンで連載中
4月7日にコミック1巻がリリースされました。さっそく読みましたがやっぱり絵が付くとまた違いますね。“りょーたす”のアホの子っぷりは絵で見た方がイメージしやすい。第一話は特に作画にも気合いが入ってるしストーリー的にいきなりクライマックス的展開で見応え十分。
コミック版は別世界線 原作ラノベとは異なるストーリー展開
それからそれから。
オカルティック・ナインももちろん、世界線の分岐のごとく、媒体によって異なるストーリー展開が予測されます。
コミカライズ版も、この媒体ならではの展開を練り上げているところですので!原作のネタバレを恐れすぎずに、気楽にお手に取っていただけたら嬉しいです・・(笑)— 花林ソラ (@on_karinsora) 2016年7月3日
▲コミカライズ版の花林ソラさんのツイッターより。
コミック版のレビューはこちらです。
2016年9月7日にコミック【02】がリリース予定です。
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