美麗な絵で魅せるショッキングコミック『いぬやしき』感想

2018年4月に木梨憲武主演の実写映画『いぬやしき』が全国公開されます。こちらは原作マンガを読んだ感想記事です。

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いぬやしきって?

『GANTZ』の「奥浩哉」さんがイブニングで連載したSFヒーロー漫画。老けた58歳のサラリーマン、「犬屋敷 壱郎(いぬやしきいちろう)」がヒーローになって人助けするというマンガです。

▲画像はAmazonリンクです

感想

今回はネタバレ控え目で書きました。

美麗で緻密な絵で魅せるショッキング・コミック

序盤から中盤にかけて、とにかくショッキングでエグい展開が多いマンガです。特に人が死にまくる展開で読者を引き込むタイプの作品です。

絵はものすーーんごくキレイかつ写実的で、背景の緻密さはマンガというよりか映像作品を見ているかのようです。アニメ化・実写化するために存在しているような作品でしょう。

しかしストーリー的に驚くような点はほぼ見当たらず、よくあるシナリオだと思いました。

ドロドロした悪意に圧倒される

公式で「老人英雄譚」と宣伝している通り善意の塊みたいなお爺ちゃんがアツく頑張るSFヒーロマンガなんですが、

いかんせん邪悪なモブの悪行が酷いのと犬屋敷のライバルである獅子神の暴走っぷりによる血みどろスプラッタァ!はっきり言ってドン引きです。

言葉は悪いですがムナクソなシーンが多くて読んでるとかなりネガティブな気持ちになりますねぇ…。犬屋敷のキレイすぎる善意より吐き気を催す悪意バリバリ展開に心を染められてしまうなーと。

人間、善(ポジティブ)な事より悪(ネガティブ)な事のほうが圧倒的に印象に残ってしまうと感じました。

この悪ノリ大丈夫?怒られるよ?

某キャスターにそっくりなミヤノさんをBAN!したり某アメリカ大統領にそっくりな人…というかストレートにトランプと名前出してましたが。

トランプ大統領に暴言を吐かせたり。現実でも暴言王なのでいいんでしょうか。

それと実在の人物ではありませんが、犯罪者の家族の個人情報をマスコミに送りつけて喜ぶ「にちゃんねらー」が無残に殺されるのもあまり見てて気持ちのいいシーンじゃなかったですね。

作者の奥浩哉氏は彼らが個人的に嫌いで批判したいのか単に話題になりたいのかわかりませんが、悪ノリしてるなーと苦笑しました。

マンガとアニメの違いは?

ざっくり言ってマンガとアニメでストーリーの大きな違いはありません。アニメは尺の都合上多少は原作を省略しているものの、大方は忠実に映像化してますね。

昨今は放送話数が足りなくてダイジェスっぽくなりがちな作アニメが多い中で『いぬやしき』はかなり原作を再現してる方。

アニメ版は映像・音楽・声を担当した俳優さんの熱演(みんな上手い)が相まってハイレベルな映像作品に仕上がってます。

また「犬屋敷のおじいちゃん」の俳優さんの演技に優しみを強く感じたのでアニメのほうが好きですね。

声優さんの悲鳴とか絶叫が上手すぎてキツい展開のエグさもグレードアップしてましたが(笑)

アニメ感想はこちら

2018年4月20日に木梨憲武主演のSFヒーロー映画『いぬやしき』が全国公開されます。 『いぬやしき』とは?画像はAmazonリン...

『いぬやしき』総評

10巻ありますが、2~3時間くらいでサクッと読めます。その理由は大きなコマが多くて台詞も少ないから。ですから気軽に刺激が欲しい人にはオススメします。

逆に過激な血みどろ展開とか悪意バリバリのエグい展開が嫌いな人、苦手な人にはオススメしません。ホントにドン引きなので(笑)

過激な展開は目に余るものの、僕的には主人公の犬屋敷の優しすぎる献身的なジジイヒーローは大好きです。

実写映画はとんねるずの木梨憲武という個性の塊みたいな人がどんな「犬屋敷のおじいちゃん」を演じてくれるのか注目しています。