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アニゴジは面白い?『GODZILLA 怪獣惑星』のネタバレ感想

2017年11月17日に『GODZILLA 怪獣惑星』が劇場公開されました。また2018年1月にNetflixで配信されます。

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『GODZILLA 怪獣惑星』とは?

作品

CGアニメ版のゴジラです。1954年に始まった特撮のゴジラは日本でもアメリカでも多くのファンがいる非常に知名度の高い作品。そしてアニゴジは2016年の『シン・ゴジラ』の大ヒットに続く新作です。『GODZILLA 怪獣惑星』の特徴は、

 

・CGアニメーションであること。

・舞台が2万年後の地球でSF作品であること。

監督

■静野孔文

名探偵コナンシリーズの監督をされている方です。純黒の悪夢(2016年)から紅の恋歌(2017年)が記憶に新しい。

■瀬下寛之

TVアニメ『シドニアの騎士 第九惑星戦役』で知られるCGディレクター。

あらすじ

 

二十世紀最後の夏。その日人類は、地球という惑星の支配者が自分達だけではないと知った―――

巨大生物「怪獣」の出現と、その怪獣をも駆逐する究極の存在「ゴジラ」。半世紀にわたる怪獣との戦争の末、人類は敗走を重ね、ついに地球脱出を計画。そして2048年、中央政府管理下の人工知能による選別を受けた人間だけが恒星間移民船・アラトラム号で11.9光年の彼方にある「くじら座タウ星e」を目指し旅立った。しかし、20年かけてたどり着いたタウ星eの地球との環境条件差は、予測値を遥かに上回り、人類が生存可能な環境と呼べるものではなかった。

移民船に乗る一人の青年・ハルオ。4歳の時に目の前でゴジラに両親を殺され、20年の間、地球に戻りゴジラを倒すことだけを考え続けていた。移民の可能性を閉ざされ、生存環境も劣悪となった船内でハルオを中心とした「地球帰還派」は主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断し地球を目指す。

だが、帰還した地球は、既に二万年の歳月が経過し、地上はゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた。

果たして人類は地球を取り戻せるのか。そして、ハルオの運命は―――

公式サイトより引用

 

20世紀末にゴジラが地球に出現。半世紀戦ったけど勝てなかった人類は人工知能に選別された人間だけを乗せて移民可能な惑星「くじら座タウ星e」を目指す。

 

移民船の乗員の一人、ハルオ大尉(声:宮野真守)は両親をゴジラに殺された過去を持つ。

 

20年かけて辿り着いた「くじら座タウ星e」は想定とは異なり人が住める環境ではなかった。移民は不可能。また船内で生存し続けるのも難しい。

 

一行は地球に帰還する事を決意するが、既に2万年の歳月が経過した地球はゴジラが君臨する怪獣惑星へと激変していた。

キャラクター

■ハルオ・大尉(声:宮野真守)

24歳。4歳の頃ゴジラに両親を殺された青年で本作の主人公。ゴジラを倒すことだけを考えている復讐者。

■ユウコ・タニ曹長(声:花澤香菜)

19歳。ハルオの年下の幼地味で本作のヒロイン。兵器の設計・改造を得意とする。

■メトフィエス(声:櫻井孝宏)

50歳。異星人でありハルオの良き理解者。物腰の柔らかい人格者。船内の機密データへのアクセス権を持つ。

キャラクターについて

主人公とヒロインは宮野花澤コンビでアニメ王道な感じで安心感があります。櫻井孝宏声の異星人とかヤバイでしょ。尊敬を集める人格者とのことですが、こいつが黒幕の可能性は結構ある。声だけで判断(笑)

Netflixで2018年1月17日配信!

アニゴジがDVDより先にNetflixで公開されます。(DVDはリリース日未発表。)劇場に見にいなかった方、また映画館で見たけど見直したい方は必見です。

アニゴジは面白いか?

PV見る限りだとあまり面白そうじゃないですよね

この映画だとゴジラ=忌まわしき人類の敵という描かれ方ですけどシン・ゴジラを見るにゴジラって単なる倒すべき化物じゃないですよね?

 

ジンゴジラが大ヒットしたから、とりあえず作っとけ!という感じの駄作じゃないことを祈りたいです。映画は中身がつまらなくても前評判で動員数上がればいいみたいなところありますからねえ…

 

それとアニメがCGすぎてキャラが無機質なのが気になります。まあゴジラのほうがメインだからいいのもしれませんが。また瀬下監督のシドニアの騎士もキャラはあんな感じのCGでしたが評判は良かったので一概にCGだけで判断はできません。

 

シナリオで思ったのは半世紀勝てなくて逃げた人類のわずかな生き残りが帰ってきたとしても、ゴジラに勝てるわけなくない?という感想ができてますねぇ。

 

櫻井孝宏ボイスの星人は怪しさ満載なので気になります。裏切りとか元凶であるとか重要な役どころでしょうね。

余談:くじら座タウ星eと2万年後の地球

アニゴジで人類がゴジラに追われて一度移住を目指した「くじら座タウ星e」はSFだとよく登場する地球に似た惑星の一つですね。地球から12光年離れた恒星の第四惑星です。この生命が存在してそうな惑星はスタートレックやSF小説のミニスカ宇宙海賊にもなどにも登場しています。

 

またハルオ達が帰還した「2万年後の地球」というキーワードからフューチャイズワイルドというイリギスで作られた科学エンタメを思い出しました。陸上に上がった巨大なイカ「メガスクイッド」が森の中を闊歩してたりイカ型知的生命体がいたりしてぶっ飛んでいるので面白いですよ。

そういえばスプラトゥーンもイカ型ヒューマノイドだしイカって人間に次ぐくらい頭いいんでしたっけ?(笑)

 

『GODZILLA 怪獣惑星』ネタバレなし感想

・ゴジラ好きはゴジラ様の荘厳なビジュアルを見るだけでも価値ありだと思います。ゴジラが大きく映るカットは全部気合入ってましたね。

 

・主人公ハルオ役の宮野真守劇場でしたね。宮野さんずっと叫んでた感が。特攻シーンはガンダム00の刹那みたいでした。

 

・シナリオは…ラスト5分くらいは大盛り上がりでホクホクでしたが、そこに至るまではやや退屈だったというのが正直な感想です。

ネタバレ感想

良かった点

■絵画的な重厚さを放つムキムキゴジラ。

アニゴジ版ゴジラは見た感じCGというより厚塗りの絵画のようでした。それとシルエットはいつものゴジラでしたがありえないくらいムキムキマッチョ。腕も脚も首もぶっとくて体の前面が格闘ゲームキャラみたいな誇張された筋肉でごて盛り。

 

そんな筋肉ゴジラ様の印象的だったシーンは帰還した地球で初めてゴジラと遭遇するシーン。ゴジラの咆哮は僕の体全身を振動させました。怪獣映画は映画館の音響で体感すると迫力が段違いです。

 

ただ二万年後の地球はまともな人工物がなくてジャングルだけなのでゴジラのスケール感がイマイチつかみくかったのは勿体無いかなあと思いました。筋肉ゴジラ格好いいだけに。

 

■SF要素の数々

異星人やスーパーコンピューター、地球外惑星などSF要素が好きな人は楽しめると思います。怪獣に追い詰められた人類に2つの異なる異星人(エクシフとビルサルド)が地球に飛来して協力するという展開は好みです。両者の外見を簡単に言うとエクシフはエルフでビルサルイドはドワーフっぽい感じです。

 

エクシフのイケメン大司教がメトフィエス(櫻井孝宏ボイス)彼は例によって知的な雰囲気を漂わせて思わせぶりな台詞を言います。以前こいつ裏切るとか散々言いましたが今回は目立って怪しい動きはなかったです。

 

メトフィエスたちは未来予知のシミュレータであるゲマトロン演算というガジェットを持つ。まあスーパーコンピューターですな。このゲマトロン演算によるゴジラとの過去の戦闘記録がゴジラを倒すための作戦のヒントを見出します。

 

物語冒頭でタウe星に降りる事を決意した疲れた老人達の小型艇が、タウe軌道上から母船を離れて降下するシーン。何だかこの小さい船は爆破されそうだな…と思いながら見てたら本当に爆破されて笑ってしまった。

 

母船から離れた小型艇がドカン!ってよくあるシチュエーションですね。これ“事故”ってことになってるけど多分殺人ですよ。はいメトフィエスの仕業ですね!声だけで決めつける(笑)

 

■ラスト5分ほどの展開が見どころ!

ハルオの死を恐れない特攻のお陰で核ミサイルも効かないゴジラの絶対防御のための非対称性透過シールドの無効化に成功、仲間たちが一斉にゴジラを内部から破壊する杭のような兵器をぶちこんでゴジラが粉々に。

 

意外とあっさり倒したな…?本当に?…と思ってたら、やっつけたのはゴジラ・フィリウスという中ボス的存在に過ぎませんでしたーーー!!!

 

ラストで登場した真・アニゴジの大きさはゴジラ・フィリウスの6倍の300メートル。しっぽのなぎ払いだけでハルオたちの部隊に大損害が出ててこれは絶望する。熱線は使ってないのに全滅の危機。

 

なんだゴジラたいしたことないな?と勝利の余韻に浸る展開から一転して300メートルゴジラ降臨で大暴れするラストシーンが圧巻で面白かったです。

残念だった点

■あってないようなストーリー。

ゴジラに侵略された地球を宇宙に逃げた人類の生き残りが戻ってきて戦うっていうシンプルな話でシナリオ的にはあまり見るとこはないかなあ思いました。

 

怪獣映画って怪獣のアクションに重きを置く思うのでこれが普通なんですかね?まともに怪獣特撮を見たことがないので比較できませんが。

 

■主人公のハルオのキャラがイマイチ魅力に欠ける。

ハルオは先駆者であり復讐者というキャラなんですが、あまり感情移入できなかったです。他のキャラも同じことが言えますけどアニメなら無機質なCGキャラではなくアニメ絵で表情を描いてほしかった。

 

また、ハルオがゴジラに親を熱線で焼かれたからぶちころがす!ってのはわかるんですが、復讐者というテンプレートな要素だけが目立ってハルオというキャラクターに存在感や深みが感じられなかった。

 

どんなことがあってもゴジラ絶対殺すマンなので600人の部隊の犠牲も厭わない感じでついて行きたくない上司というのもマイナスです。

 

■女性キャラがユウコ(声:花澤さん)だけで地味目

アニメならもう少し何人か、せめてもう一人可愛い女の子出しても良かったと思う。ええ、むさい男ばっかりです(笑)ゴジラ見たいのは男性が多いと思うんですけど、宮野真守、梶裕貴、櫻井孝宏、杉田智和、諏訪部順一、小野大輔…と女性アニメファンが好きそうなイケボ声優が多かったですね。このアニメどこ狙いなんですか?

すごい中途半端に終わったと思ったら…

■まさかの続編!

真・アニゴジの絶望の降臨によって母船から出撃した600人のゴジラ討伐部隊のちほとんど死んだっぽい。そしてエンドロール突入。

 

ええー?これで終わり???と思ったらエンドロールの後に続きがあった!意識が戻ったハルオが見たのは褐色の新ヒロインっぽい娘。そして『GODZILLA 決戦起動増殖都市』2018年5月公開の告知。

 

パンフレットによると『GODZILLA 』は三部作とのこと。次作はアニゴジVSメカゴジラでしょうか?仲間の異星人ビルサルド達がメカゴジラの開発を頓挫したという話が出ていましたが開発に成功するんでしょうね。

 

メカゴジラと櫻井孝宏ボイスのメトフィエスの動向と、異星人ビルサルドっぽい新ヒロインの存在など興味を引く要素はありますが必ず続きが見たい!というほどじゃないかなあ。引きが弱いですね。

 

ちょっと辛辣な意見かもしれませんが、三部作が決まっているからといって第一部から凄く面白くする努力をしないと二部以降見る人減るんじゃないですかねー。

三部作の序盤だからなのか色々と出し惜しみしているような感じがしました。

 

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