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『オカルティック・ナイン』【コミック版04】感想

マンガ版オカルティック・ナイン4巻のレビューです。といってもあまり終わりという感じはしてないですね僕は。原作3巻とゲームが控えていますから。

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アストラル体(幽霊)が生まれた経緯

skkkk

生前の意識と記憶を持ったアストラル体(幽霊)の存在は「新・世界システム」が偶然もたらした副作用でした。そもそも「新・世界システム」って何だっけ?って話ですが….まずは元になった「世界システム」から。

おさらい「世界システム」と「新・世界システム」

日本じゃ全然有名じゃないけどエジソンとケンカ別れした弟子で、かつライバルである発明家ニコラ・テスラ(実在)が考案した「世界システム」は電波塔「ウォーデンクリフタワー」で地球全体に無線で電力を供給するという夢のような仕組みですが、残念ながら資金難で頓挫。

 

後にテスラの世界システムのアイデアを盗用しようとしたのが、人類家畜化したいマンの300人委員会(陰謀論で有名な秘密結社)。人間の意識や記憶は電磁気であると知っていた委員会は、電波塔の送電を人間の精神を紐付けることで対象の思考を盗撮・操作しようとした。なんという洗脳電波計画。さすがラスボス。考えることが醜悪。

 

対象を支配するにはその人間にスカウンジウム46を打ち込んでおく必要があるが、スカウンジウムは定着が難しく失敗すると対象が即死するなどの理由で電波で人類を支配する計画の実現は困難だったのでこれを破棄。

 

ここでオカルティック・ナインの黒幕・医療財閥MMG(武蔵野メディカルグループ)がようやく登場。テスラが挫折。それを転用しようとした300人委員会もブン投げた計画を勝手に復活させたわけです。その理由はスカウンジウム定着に成功した人間が死後、アストラル体になって永遠の命(幽霊)得られることが証明されたため。

 

死後永遠に生き続け世界を支配したいMMGはスカウンジウム霊体生成の実験のためにガモタンたち256人の思考をオッドアイで操作して自殺させたんですね。エゲつねえ!スカウンジウム霊体と同じく「新・世界システム」もう一つの副産物だったのが、我聞たちが作中で発揮していたオカルト能力。

オカルト能力が生まれた経緯(漫画版の解釈)

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▲我聞が夢で見ていたニゴロ事件の未来の記憶(1巻より)

 

ガモタンたちのオカルトな力をまとめてみると、

 

我聞:ニゴロ事件が起こる以前に事件の記憶を夢で見ていた。

実優羽:タロット占いで未来のビジョンを見ることができる。

亞里亞:幽霊(日下部)と会話できる

西園:夢で見た予知(橋上教授殺害)を同人漫画に描いていた。

 

 

ちなみに、りょーたすが幽霊になったガモタン達と交流できたのは、りょーたすの中にアヴェリーヌ(テスラの娘)の霊体が憑依していたから。という理由でした。

 

何やら能力を書き出すとほとんどが予知能力ですね。スカンジウムを打ち込まれた我聞たちはMMGがオッドアイに集めた情報を傍受することで「未来の記憶」を見たり霊体とのコミュニケーションを可能にしたと書いてました。なんで電波塔の情報を傍受するとオカルト能力が発現したのか?

 

そこは突っ込んで説明はありませんが雰囲気は伝わります。対してあすなの能力である物体から「過去の記憶」を読み取るサイコメトリはどうなんだ?って感じですが、多分あすなの能力は「新・世界システム」とは無関係。

 

「新・世界システム」の副産物の能力ってオッドアイの電波が届く範囲でしか発現しないようなので。府中にある電波塔からあすながFBI時代に活躍したアメリカまでまともに電波届かないでしょっていう。

 

そういえばアニメ版だと未来予知能力やサイコメトリーの科学的根拠付けって特にされてないんですよね。漫画やアニメよりもテキスト量がずっと多い小説やゲームでは、オカルトパワーに更なる科学っぽいウンチクで説得力を持たせてほしいです。超常“科学”ノベルですからね。

漫画オカンでちょっと気になった点

実優羽(みゅうポム)の含みのある描写(1巻)

snnnnn

突然ですが4巻感想なのに1巻に戻ります(笑)

 

1巻読んだ時から思ってたけど「疑いの気持ちは完全に消え去っていた」ってなんか含みのある言い方じゃないですか?このセリフはまるで後々ガモタンがこのシーンを振り返って言葉にしたモノローグのよう。みゅうポムが橋上教授殺害やニゴロ事件の黒幕とか共謀していると思われる発言に見えるんですが。

 

まあ4巻まで読んでみゅうポムは完全に味方サイドで怪しいことなんで何もなかったんですけどね。それどころかただの萌え占い師なくて、マンガ後半からはちぃちゃん関係で熱血キャラに進化してカッコ良かったですよみゅうポム!

myuuu

▲ちぃちゃんをコトリバコに詰めた相模と対峙する実優羽(3巻)

世界を救って散ったガモタン………?

snnnf

最終話手前の話でオッドアイを破壊するために電磁波の弾丸になって消滅した「オカルティックな9人」りょーたすが犠牲になろうとするガモタンに気がついて叫んだシーンはうるっときました(´;ω;`)

 

 

りょーたすは霊体が消滅したガモタンの代わりに彼のブログ「キリキリバサラ」を引き継いで運営してることが描かれてるんですけど、バッドエンドで消えたはずのニート幽霊の我聞君がキリバサにコメントしてるんですけど。

 

どういうことなの…..?

▼この袖はガモタンのコートですよね。まあ~キリバサを継いだりょーたすがガモタンのコートを着てタイプしてるだけ。とか色々考えられそうですが….

snnnnnnn

 

これは…..生き残ったりょーたす&あすなが協力して消えたはずのオカルティック・ナインを探しに上位世界にクラッキングをかける続編はまだですか?????

 

「神をハッキングせよ!」

すいません「アノニマス・コード」ネタでした。オカンと「アノニマス・コード」は関係ありそうな気がしているのでつい。それっぽい小ネタを別記事にしています。

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銃爺さん花林ソラさん面白いマンガを発信していただいてありがとうございました!マンガオカルティック・ナイン!長~くじっくりと楽しませていただきました。お二人の次回作に期待しています!

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