雛月“誘拐”作戦『僕だけがいない街』第七話~第九話 レビュー

『僕だけがいない街』第七話~第九話までの感想まとめです。舞台は再び2006年から1988年へとリターンします。

スクリーンショット(2016-02-23 18.14.37)雛月の前に戻って来た悟。僕街は女の子の横顔がキュート。

『僕だけがいない街』第七話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

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第七話【暴走】

現場を見物していた不審な男に気がついた悟。1話の最後アパートの外廊下ですれ違った人物だ。男はニヤリとして満足げに去って行く。ようやく犯人らしき男を見つけたというのに…ここで終わる訳にはいかない!

戻れぇぇぇぇぇぇ!!!」天に向かって叫ぶ悟の願いが通じたのか、再びタイムリープ。昭和63年にとんぼ返りする。2月の下旬の科学館。目の前にいたのは生きている雛月加代だった。

「悟…お前は“誰”?」

ケンヤが悟が未来から来た事を見抜いたのかと思ってビビったw 悟がまるで別人
のようになったと指摘するケンヤ。この子本当に小五かな?29歳の悟より賢くて
苦笑してしまいます。

雛月の虐待を察していたケンヤ。何とかしたい気持はあったが、彼はあくまで
傍観者のまま行動できずにいたそんな折、積極的に雛月に踏み込み、彼女を
助けようとする悟に心を動かされたケンヤ。雛月を救うため2人は手を取り合う。

ユウキさんを助けろ!

真犯人によってスケープゴートの犯人にでっちあげられたユウキさん。ホシの
シナリオで3月3日深夜に雛月家の物置から彼女を連れ去って殺害した事に
されていた。ならば彼にアリバイを作ってやればいい。

スクリーンショット(2016-02-23 18.26.40)
雛月と会ってる?と訊かれ目が泳ぎまくるユウキさん。手にはカッターナイフ

“ユウキさん怪しい”という演出だがミスリードだと思われる。

『僕だけがいない街』第七話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

3月2日夜。ユウキさんの家の全ての車両のタイヤをパンクさせる。また“殺す”と
書いた紙で包んだ石をユウキさん宅に投げ込む。白鳥家が警察に通報。深夜に
事情徴収をする事になり、警察が彼のアリバリを証明してくれるはずだ。

悟さん暴走

リバイバルは任意では起こせない。“次はない”と覚悟を決めた悟はなりふり構わなくなる。ユウキさん宅での行為が既に物騒なのだが、もっと危険な行動に出る悟。

虐待をする母親。あいつが“2週目”3月2日に雛月に暴行を加え、真冬の物置に
放置したのだ。犯人は未だ不明だが間接的ないし直接、母親が雛月殺害に
関与しているのは明らかだ。

スクリーンショット(2016-02-23 18.29.40)

絶対に雛月を助けたい悟は強硬手段に打って出る。
『僕だけがいない街』第七話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

「“排 除” し て や る !」

ヤンママを尾行し歩道橋の階段で後ろから突き飛ばそうとする悟。
確かにあの母親は本当に許せないヤツだ。だが落ち着け!人殺しになって
しまうぞ!暴走する悟を止めたのは、悟の右腕、ケンヤだった。

グッジョブ!!頭に血が上ってやらかそうとした、29歳を冷静に制止する11歳
最高に頼れるブレーンだよ。本当に仲間にしてよかったな。いっそケンヤに
未来から跳んで来た事を打ち明けてみたら、いい解決策を考えてくれるんじゃ?

雛月“誘拐”作戦

3月2日、誕生日パーティー後に母親とその彼氏に暴行を受けた雛月は物置に放置
され、その後に失踪。3日の明け方に何者かに殺害された。従って誕生日パーティ
の後あの家に帰すのは絶対にマズい。

「お前のこと誘拐するけどいい?」雛月に訊く悟さん。「バカなの?」
「うん…だからそれしか思いつかなかった」「いいよ」いい雰囲気になる2人。
ケンヤの知恵で隣の小学校にある廃バスにアジトを作って彼女をDVから遠ざける。

スクリーンショット(2016-02-23 18.32.21)悟のお前を誘拐する発言にデレる雛月ちゃん。
『僕だけがいない街』第七話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

自分達で雛月を“失踪させて”彼女を守る作戦だ。とはいえ小学生の悟は母を心配させないように一旦家に帰らないといけない。月夜の深夜。積もった雪を踏んで廃バスに近づいてくる足音がする。“誰か”がやってきた。

物音で目を覚ます雛月。「悟?」違う!やってきたのは明らかな大人。担任?
真犯人!?謎の人物の来訪でまたも雛月ちゃん大ピンチ!
三回もころころされちゃうのはカンベンして!

第八話【螺旋】

月夜。泉水(いずみ)小の廃バスに近づく雪道を踏みしめる足音。謎の人物の
来訪がアジトで静かに眠る雛月の安息を打ち砕く。

スクリーンショット(2016-02-28 12.13.20)アジトやって来たのは『誰』?声を押し殺す加代。

『僕だけがいない街』第八話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

招かれざる来訪者

今週のサスペンスパート。廃バスに現れた影。背負っていたリュックサックを床に
落とし、その音に怯える雛月。更に男(?)は積んであるダンボールを思い切り
蹴る。「ドゴォォォォッ!!!」思わず悲鳴を上げそうになるが必死でこらえる加代。

ほんのわずかに声が漏れる演技が凄い。加代の存在には気がつかず男は去った。
翌日、悟が男が残したリュックサックの中身を見ると、ゴム長靴霧吹きといった
数々の“道具”が見つかり男が【真犯人】だと理解する悟。

スクリーンショット(2016-02-28 12.34.39)真犯人が蹴った段ボール。「憶えろ…“ヤツ”の足跡だ!と自分に言い聞かせる悟さん。

『僕だけがいない街』第八話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

この道具は6話で澤田のおじさんが語った雛月殺害の際に使われたものだ。
しかも廃バスにあった段ボールには練炭が…。加代が練炭を炊かれて死ぬ場面を
想像して悟さん激おこ!!

ここは元々真犯人の物置に利用されていたっぽい。
「俺たちはまだ事件のループのまっただ中にいる…!」廃バスに雛月を置いておくのは危険だと判断した悟はアジトを撤去。自分の家に加代を連れて行く。

スーパーカーチャン「SACHIKO」

先週から悟の行動を注意深く見ていた佐知子さんでしたが、全てバレバレだった。“雛月失踪”が悟の仕業であることを感づいた佐知子は今夜、加代と友達を家に
連れて来る事を見越して数人分のカレーを用意。加代のパジャマまで買っておく
用意周到ぶり。

「妖怪め…!」悟さんが突っ込む。ホントだよ!なんて洞察力の持ち主なんだ。
流石に悟が時を超えた29歳だとは気づいてないよね…?(震え声)
食事の後、悟と加代が仲良く食器を洗っているシーンが和みますw

その最中、八代に連絡する佐知子。「先生、悟と加代ちゃんが戻って来ました
何その…前から連絡取っていたような口ぶりは。どうやら先生が7話で電話をかけていた相手は佐知子さんだったようです。

スクリーンショット(2016-02-28 12.18.53)

担任と連絡を取る佐知子。加代の身の振り方については八代に“考え”があるというが…。

『僕だけがいない街』第八話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

八代の行動はたぶんこうだ。雛月が失踪→悟が何か知っているかも?→悟の母に
電話で訊ねる。「それじゃあ明日7時に」そう言って電話を切る佐知子。八代は2006年で登場したラスボス臭を出す議員“西園先生”の声が八代とそっくりなので

怪しいわけですが、今の所は加代を助けようとするいい先生にしか見えない。
真犯人は誰であるか、またその動機について明かされるのは最終話付近かと。
犯人の正体はともかく、連続誘拐殺人の動機についてさっぱりわかりません。

救われた加代

廃バスに隠れながら、悟への誕生日プレゼントの手袋をせっせと編んでいた加代。
“2週目”では守れなかった約束。ヤンママによってゴミに出されてしまったそれ。
完成するまでは悟に隠していたのがいじらしい。なんていい子なんだろうか。

手袋を受け取り泣く悟。ケンヤは大げさだなという様子で突っ込むが、これは彼女の死を目の当たりにした悟が再び過去からやり直して、やっと果たされた“約束”
ですからね。

悟の家で一晩を過ごした翌朝。藤沼家の朝食を見て涙が止まらない加代。ウウッ…思わず涙腺に来てしまった。メニューはご飯にみそ汁にベーコンエッグなど、至って普通。加代の回想シーン、彼女は普通の食事を与えられてなかった。

スクリーンショット(2016-02-28 12.31.52)“普通の朝食”を見てぼろぼろに泣く加代。母親はネグレクトも酷かった。

『僕だけがいない街』第八話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

雛月家では苛立つ雛月の母が加代の部屋を荒らす。そのイライラは加代を虐待して
ストレスの解消できないからか?ちなみにこのヤンママの名前は明美。いかにも
スナックで働いてそうなイメージですな。

そして雛月の母との“対決”に臨む加代。後ろには悟、佐知子も一緒だ。
「あんた達ィ…!」一触即発の空気。第九話【終幕】へ続く。アニメ僕街は
1クール作品ですよね?あとたったの4話で話の決着はつくんだろうか?

第九話【終幕】

雛月編クリア

半狂乱する明美はショベルを佐知子の顔面に向けて横なぎの一閃!佐知子は微動だにしない。悟が佐知子を後ろから引っぱり、加代は明美にしがみついて止める。間一髪!ショベルは佐知子の額をかすっただけで済んだ。

モロに当たったら失明してたかも。カーチャン、ワザと避けなかった?自分が傷を負えば明美をお縄にできるかもと。八代先生が連れて来た明美の母の説得で泣き崩れるヤンママ。加代は祖母が預かる事になり雛月編は何とか解決を見る。

「私はこの世界の中で子供が一番大事だ」と佐知子さん。いつもにも増してカーチャンがイケメンすぎる。同じシングルマザーでも真逆ですね。方や仁智勇を備えた女神のような母。方や褒める所が殆どない虐待&ネグレクトな母。(フォローはされてましたが。)

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“生徒想いの良き教師にしか見えない”八代。

『僕だけがいない街』第九話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

しかし雛月の祖母に根回しをしていた先生も凄いな。いち担任が生徒の為にそこまで行動するとは。悟にイタズラにウインクして加代と雛月祖母を車で送るためその場を後にする。生徒想のいい先生にしか見えない。

まあ真犯人っぽいのは演出でバレバレなんですけど、誘拐殺人をする動機が全くわかりません。何やら常人には理解しがたい理由なんでしょうか?

徐々に怪しくなる“先生”

後日、八代に職員室に呼び出される悟。「加代はずっとお前の家にいたのか?」
「違うよ。加代をアジトに隠した。泉水(いずみ)小の廃バス」悟さん!それを八代にバラしちゃダメだああああ!!

探りをいれた様子の先生はここで、怖い顔でもするかと思ったけど至って自然に「へー」と返す。今週は先生がよく喋る。夕方、悟を見かけた佐知子は買い物の荷物持ちを手伝わせる。そこに何故か通りかかる八代の車。

さてはカーチャンも八代も悟を尾行してたなw 悟は次に犯人に狙われる中西彩を尾行してたわけですが、尾行者を尾行するという構図が面白い。車で送ってもらう2人。雛月の件で八代を少し信頼していた悟は彼に訊ねる。知らない女の子と仲良くなる方法を。

スクリーンショット(2016-03-07 19.34.47)

一見、生徒に先生がアドバイスをする微笑ましいシーンだが…。

『僕だけがいない街』第九話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

まず相手の警戒心を解くことから始めると八代は話す。スポーツが得意とか料理が得意とか何か自分をアピールして、相手が興味を持った時に警戒心は解けると。そ…れっ…て……。あなたが児童誘拐に使ってる手口なのでは…?(震え声)

誰もひとりぼっちにしない

雛月の死は無事回避できたと思われるため、“次に狙われる予定”の広美と中西彩を守るために行動を開始していた悟さん。誘拐は子供が一人になった時に起こりやすいと考えた悟は広美をひとりぼっちにしないため、彼と一緒に行動することにした。

家まで彼を送って行く途中、なぜだか唐突に悟の手を握ってくる広美キュン。か…かわいい…。悟を見つめながら「僕にできることがあったら何でも言ってね」と言う広美キュン。悟さんが頬を染めてしまうのも仕方ない破壊力。だが男だ。

広美は「だいた〜ん」のセリフしか印象がなかったんですが、前回くらいから話の本筋に絡むよにうなりましたね。一方、中西彩は知り合いじゃないので守るといってもまず接点を持つ必要がありハードルが高い。ユウキさんはよく会ってるそうだが…。

スクリーンショット(2016-03-07 19.56.46)

反則級のかわいさを持つ男の娘 広美。

『僕だけがいない街』第九話より引用
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会

ユウキさんは雛月だけでなく、中西彩とも仲がいいのか。たぶん人間関係の相談とか乗ってあげてるいい人なんだろう。悟にもアドバイスしてたし。だけどハタから見たら児童と2人で会ってるのは怪しいね(汗)ユウキさんマジ不審者。

狡猾な真犯人にとっては恰好の身代わりになったわけだ。彼女を尾行して行動パターンを把握した結果。塾終わりが一人になるので危険な様子。広美と彩も必ず守る…!そう決意する悟。

そして九話ラストシーン。不機嫌そうな美里が一人で教室から出るシーンが意味ありげ。雛月と仲が悪かった、悟の隣の席の子が久々の登場。この子クラスで孤立してない?広美や彩は大丈夫そうな流れですが、美里のほうが狙われてしまうような気が…。という雰囲気を臭わせてエンディングへ。

ちょっと9話は引きが弱かったかな?そろそろ2006年に戻りそうですね。