ダル△(さんかっけー)『STEINS;GATE 0』レビュー4【永劫回帰のパンドラ】前編

『STEINS;GATE 0』【永劫回帰のパンドラ】のレビュー記事です。ラボでの暖かいクリスマスパーティーから状況は激変。岡部の眼前には信じがたい光景が広がっていた。

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戦時下の世界線へ

2015-12-20-143521【リーディング・シュタイナー】が発動し過去改変を感知した岡部。「一体誰が…?」再構成された世界…。屋外。冷たく大粒の雨が体を打ち付ける。「ここはどこだ…?一体俺は何をしている?」

普通の人間は過去が改変されると、前の世界線の記憶は消えてしまう。
改変されたポイントから現在までの記憶は改変後の世界線に合わせて自動的に
書き換えられる。【リーディング・シュタイナー】の欠点。それは記憶の自動修正が起こらないため、改変後の世界線の記憶を持たない事だ。

「もう少しです。頑張って!」迷彩服を着た青年が岡部の肩を叩く。
干上がった河底。ヘドロ状の泥が積もった道に大量のガレキが転がっている。
7、8人の自衛隊員に守られながらどこかを目指しているようだ。

戦闘ヘリが接近してくる音がする。河底を壁伝いによじ上り、ヘリを引きつける
自衛隊員。自動小銃の発砲音がする。「何て事だ……!」
「ここは、日本で戦争が起きている世界線なのか…。」

よく見ると、川底の道のあちこちに、手や足を空に突き出した大量の遺体が散乱
している。自衛隊員によると目的地は沖縄でもうすぐ都心を脱出できるという。

戦争の発端は【タイムマシン】タイムマシン実験を開始したソ連にアメリカが
干渉。日本列島で米ソの戦端が開かれてしまったしかし何故、自衛隊は一般人の岡部を沖縄まで護衛しているだろうか?

沖縄での邂逅

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戦況の悪化のため沖縄に上陸するまで一ヶ月もかかった。港に迎えに来たワゴン車で防衛局へ向かう。那覇空港で停車した車は由季とフブキを乗せる。
思わぬところで知り合いとの再開できた。

助手席に座っていた自衛隊の下山が岡部達に尋ねる。フブキが先日受けた健康診断で【リアルな白昼夢】を見ると話したというが、そんな彼女に質問をする下山。
「プーシンを知っているかな?」と訊くと、ロシアの大統領と答えた。

この世界線でソ連は健在であり、プーシンの肩書きは『書記長』なのだ。
にもかかわらず、同様の白昼夢を見る人達は一様にプーシンが大統領だと答える
そうだ。下山はオカリンにも訊ねる。「岡部君は知っているかな?」
「ベルリンの壁崩壊やペレストロイカも」

「ええ…教科書で。」カマをかけられた岡部は、迂闊な発言を激しく後悔する。
「やはり君は何か重大な事を隠しているな…。」
「“ベルリンの壁崩壊”だの“ペレストロイカ”だのそれは本当に起こった事なのか
「君や君の友人には本当に“他の世界の歴史”が見えているのか?」

岡部は推測する。クリスマスの夜に世界線が変動した原因について。
過去改変実験を行ったのはロシア。目的が20世紀末に起きた、ソ連解体の阻止
だとしたら…。

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米軍基地で、まゆり達とも合流できたものの、岡部だけはアメリカに即時引き渡し
を命じられる。高級車から米国軍人が降りて来た。「ウェルカム!」
「私ハモンドです。ミスター岡部!こちらの車へドウゾ。」

これからアメリカに連れて行かれ【リーディング・シュタイナー】を調べる為に
モルモットにされてしまうんだろうか…。そんな絶望的な未来を想像する岡部に、
ハモンドからスマホを渡される。「あなたに会わせたい人がイマス。」

スマホの画面に写るっているのは。「…………。」「“紅莉栖”!!」
目眩。
一ヶ月前と同じように、目の前の景色が揺らぎ始める。再び世界線は
変動する。世界線いいところで変わりすぎです。“紅莉栖”は一言も喋らないとは。
米軍は“紅莉栖”と岡部を引き合わせて何をさせようとしたのか?

オカリンの帰還とフブキのお見舞い

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「オカリン…?」目の前にまゆりがいた。ここはラボだ。PCの前にダル。
ソファには鈴羽がいた。「戻って…来られたのか…?」ダルによるとクリスマス
パーティーの夜にオカリンとフブキが急に倒れたという。オカリンが倒れたのは

【リーディング・シュタイナー】発動による目眩が原因だ。とすると、やはり元の
世界線に戻って来たと考えてよさそうだ。スマホで調べるとソ連は解体して既に
存在していなかった。世界線を戻したのはソ連解体を阻止できるか実験したロシアの科学者か?鈴羽によるとフブキは【新型脳炎】で入院させられているそうだ。

オカリンはまゆりたちとフブキの入院している代々木の【AH東京総合病院】へ見舞いに向かう。ちなみにこの病院、カオスヘッドやカオスチャイルドでも登場していてヤバイ場所です。オカリンがこっそり訊いてみたところ、フブキは沖縄での出来事を覚えていた。世界線が戻されて【なかったことになった】というのに。やはり【新型脳炎】の患者は【リーディング・シュタイナー】保有者で間違いないようだ。

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 父娘(おやこ)の絆

面会の後RINE】で鈴羽から連絡。「2人だけで話がしたい。」ただならぬ雰囲気の短いメッセージ。岡部はラジ館に向かう。

「2人だけで話したい」と鈴羽から呼び出されたオカリン。もちろん「あたし…オカリンおじさんの事が…的な」シチュエーションじゃありません。確実に殺される。嫌な予感しかしないものの呼び出しに応じた岡部。夜のラジ館で鈴羽は待っていた。

2010年に来てから半年。鈴羽はすっかり丸くなっていた。父がいて“まゆねえさん”がいて“ルミねえさん”がいて、さらに母まで。平和で穏やかなラボでの生活が彼女を変えた。いや、本来の優しい鈴羽に戻ったのかもしれない。そんな彼女が任務に忠実で冷徹な自分を必死に取り戻そうとして、オカリンに銃口を向ける。

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今にも泣き出しそうな顔で…。ロシアが実験を開始したことを岡部に確認すると、「今すぐ一緒に7月28に飛んでもらう」と脅迫する。そこに割って入るダル。
【差出人不明のメール】がラジ館の場所を報せたのだ。送り主は椎名かがり?

「鈴羽!オカリン!なにやってんだお!」「ロシアが実験を開始したんだ。」
「ここままじゃシュタインズゲートへの道が閉ざされてしまうかもしれない。」「そうなったら大勢の人が死んで、母さんも死んじゃうんだ!!」

鈴羽が悲痛な声で訴える。「だからってさ、オカリンを脅して過去に連れて行ったとして、それで上手くいくわけ?「でも、もう時間が…!」

「大丈夫、僕にまかせとけって。絶対になんとかしてみせる。」
クリスマスパーティで、鈴羽が母からもらった手編みの手袋を、娘に手渡すダル。
肩をふるわせて涙をポロポロとこぼす鈴羽

「父さん…あたし、どうしていいかわかんない。わかんなくなっちゃった。」
「助けて、父さん……助けて……お願い。」このシーンのダルかっけえええええ!普段おちゃらけてるけど、いざって時は本気で頼もしいダル。いつも真面目で健気な鈴羽。この親子すごく好きです。ダル&鈴羽はシュタゲの癒し。

真帆とのデート

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数日後にレスキネン達が帰国するので秋葉原の案内をオカリンに頼んでいた真帆。真帆のテンションが異様に高い。アキバのPCパーツショップを回っていたのだ。

PCや家電から取り出された大小様々なジャンクパーツを眺めながら恍惚の表情
を浮かべる。アキハバラァフー!…聞きしに勝る場所だわっ!」息が荒いw
「お…おぅ」あのオカリン
すら引いている。

「真帆先輩は実はこういう人なのよ^^」と“紅莉栖”。

次にゲーセンに行き、オカリンは真帆が取れなかった『モナー』っぽいぬいぐるみをゲット。彼女にプレゼントする。無邪気に喜ぶ真帆。「プレゼントしなさい」と入れ知恵をしたのは“紅莉栖”。【スイーツ(笑)】な“紅莉栖”は真帆と岡部を
くっつけたくて仕方がないらしいw

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紅莉栖の“遺産”

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もう一カ所行きたい所があるという真帆。「『あそこ』よ…わかるでしょ。」
ラジ館。紅莉栖が亡くなった場所だ。そこに立ち、真帆は岡部に問いかける。
「あなたは…紅莉栖の死について何を隠しているの?」
端から見れば紅莉栖

死には不可解な点が多い。真帆は紅莉栖の母から形見として譲り受けたノート
PCとハードディスクのロックの解除をダルの依頼したという。
その中身を見る事で紅莉栖の死の真相がわかるかもしれないと考えた。

岡部は思考する。【中鉢論文】   タイムマシンの作り方が記されたその
論文のせいで【第三次世界大戦】は起こったと鈴羽は言った。【中鉢論文】
中鉢が紅莉栖から強奪したものだ。

論文を奪った中鉢はそのままロシアに亡命した。先日、過去改変実験を行ったと
思われるのはロシア。紅莉栖の死後、アメリカの紅莉栖の家に放火した男達が
ロシア語を話していた。

ロシアからわざわざ放火しにきてまで、焼き払いたいものがあった?
岡部がラジ館で目撃した、紅莉栖が中鉢に見せていた論文はプリントアウトされたものだった。もしも真帆がダルに預けたPCとハードディスクにその論文のデータが入っていたとしたら……?このままではダルが危険に晒される。すぐ連絡をしなければ!続きます。